石垣島でバスを使おうと決めたものの、「時刻表がどこにあるのか分からない」「調べたら系統番号が①から⑭まで出てきて混乱した」という状態で止まっていませんか。旅行前にスマホで検索しても、出てくるのは古い年度のPDFだったり、系統の一部しか載っていないまとめ記事だったりします。
結論から書きます。石垣島の路線バスの時刻表は、運行会社である東運輸(東バス)の公式PDFを3枚おさえれば、旅行者が使う便はほぼ全部カバーできます。広域時刻表の「下り」「上り」の2枚と、空港線の詳細版1枚です。空港線は1日29便あって30分間隔で動いていますが、川平湾へ向かう川平リゾート線は1日6便しかありません。この本数差を知らないまま動くと、川平湾で3時間待つことになります。
この記事では、公式PDFのどれを見ればいいかという入口の話から、系統ごとの便数・始発・最終、運賃とフリーパスの損得、そしてダイヤ改正のタイミングまでを、公式資料の数字だけで整理します。読み終える頃には、自分の旅程でバスが使えるかどうかを自分で判断できるようになります。
・東バスの時刻表がどこにあり、どの3枚を見れば足りるのか
・空港線4ルート(系統④・⑭・⑩とカリー観光直行バス)の便数と所要時間の違い
・川平湾行きが1日6便しかない現実と、空港から直行できる2便の存在
・1日フリーパスが得になる乗車回数の境目と、使えない支払い方法
石垣島のバス時刻表はどこで手に入る?公式PDF3枚の使い分け

広域時刻表は「下り」「上り」の2枚に主要系統が詰まっている
東バスの時刻表は、公式サイトのトップページと路線バス案内ページから直接PDFで開けます。中心になるのが「広域時刻表【バスターミナル→各方面】」と「広域時刻表【各方面→バスターミナル】」の2枚です。この2枚に、系統①川原線・系統②西回り一周線・系統③東回り一周線・系統⑤平野経由伊原間線・系統⑥平野線・系統⑦吉原線・系統⑧西回り伊原間線・系統⑨川平リゾート線・系統⑪米原キャンプ場線が収録されています。
なぜ2枚に分かれているかというと、石垣島のバスはバスターミナルを起点に放射状に伸びる構造で、行きと帰りで停留所の並び順が逆になるからです。1枚の紙に両方向を詰めると読めなくなるため、方向別に分けられています。現行の広域時刻表は令和8年2月からのダイヤです(2026年8月時点)。
使うときのコツは、印刷ではなくスマホの画面で横向きに開き、まず自分が乗る系統の列を指で押さえること。系統が横に並んでいるので、縦に読むと別の系統の時刻を読んでしまいます。旅行前にPDFをスマホに保存しておけば、電波が弱い島の北部でも開けます。
空港線と八重山病院線だけは詳細版を見ないと便を取りこぼす
3枚目に必要なのが空港線の詳細版です。広域時刻表には空港線が入っていません。東バス公式も「空港線、八重山病院線は下記詳細版をご利用ください」と明記しています。詳細版は系統④(平得・大浜・白保経由)、系統⑩(アートホテル・ANAインターコンチネンタル経由)、系統⑭(港経由)、系統⑬(八重山病院線)の4種類が別々のPDFになっています。
旅行者が最初に見るべきは系統④の詳細版です。空港とバスターミナル・石垣港離島ターミナルを結ぶ本数の柱がこの系統で、1日29便あります。ここに載っていない時間帯を系統⑭や系統⑩が埋める形なので、系統④を軸に見て、隙間があれば他の詳細版を開く順番が効率的です。
八重山病院線は観光では使う場面が少ない一方、市街地の移動には便利です。均一運賃で分かりやすく、詳細版PDFの1枚に下り7便・上り7便が全部収まっています。市街地のホテルから市役所方面へ動きたいときに開いてみてください。
紙の時刻表と路線図はバスターミナルの窓口で受け取れる
紙で持ちたい人は、バスターミナルの窓口でもらえます。窓口の受付時間は8:00〜17:00で年中無休、待合室は6:00〜21:00まで利用できます。早朝6:15発の川平リゾート線に乗る場合も待合室は開いているので、雨の日に外で待つ必要はありません。
公式サイトでは「東運輸 石垣島内運行路線図」のPDFも公開されており、系統がどこを通るかを面で把握できます。時刻表だけ見ていると「この停留所はどの系統が通るのか」が分からなくなるので、路線図と時刻表はセットで開くのがおすすめです。英語版の路線図(Bus route map)と英語版時刻表(Island bus timetable)も用意されているため、外国から来る同行者がいる場合はそちらを共有できます。
| 住所 | 〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町3番地 |
| 電話番号 | 0980-87-5423 |
| 営業時間 | 窓口受付8:00〜17:00(待合室は6:00〜21:00) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 公式サイト | 公式サイト |

乗換案内アプリと公式PDF、どちらを信じるか
乗換案内アプリは検索が速い反面、ダイヤ改正の反映が遅れることがあります。石垣島の場合、系統ごとに改正日がバラバラで、広域時刻表は令和8年2月から、系統④の空港線詳細版は令和8年3月から、系統⑩は令和8年7月からのダイヤです(2026年8月時点)。改正日が3つに分かれているため、アプリ側のデータがどの時点のものか分かりにくいのです。
実務的な使い分けとしては、ルートの当たりをつけるのはアプリ、自分が乗る便の時刻を確定させるのは公式PDF、という二段構えが安全です。とくに始発と最終の時刻、そして本数の少ない系統は、必ず公式PDFで裏を取ってください。
PDFの右上(または左上)には「令和○年○月〜」という適用開始の表記が入っています。検索で拾ったPDFを開いたら、まずここを見てください。ここが古ければ、その時刻表は使えません。
空港線は1日29便|系統④・⑭・⑩と直行バスはどう違う?
系統④は1日29便、朝6:30から夜21:00まで30分間隔が基本
南ぬ島石垣空港と市街地を結ぶ主力が系統④です。バスターミナル発の下りが1日29便、空港発の上りも1日29便あります(令和8年3月からのダイヤ、2026年8月時点)。下りの始発はバスターミナル6:30発で空港には7:05着、最終はバスターミナル21:00発で空港21:32着です。上りの始発は空港7:15発でバスターミナル7:50着、最終は空港21:45発でバスターミナル22:17着になります。
日中はおおむね30分間隔で走っているため、時刻表を細かく覚える必要がありません。「30分に1本ある」とだけ頭に入れておき、空港に着いたらのりばで次の便を確認する運用で足ります。所要時間はバスターミナルまで約35分、石垣港離島ターミナルまで約32分です。区間キロはバスターミナルまで15.2kmで、運賃は大人550円です。
気をつけたいのは夜の便で、下りの20:00発・21:00発と上りの遅い時間帯の一部は石垣港離島ターミナルを経由しません。時刻表ではその欄が「↓」表記になっています。夜便で離島ターミナル近くの宿に戻る予定なら、この記号を必ず確認してください。
系統⑭は港経由の直行便、途中バス停には停まらない
系統⑭は1日7便の直行便です。バスターミナル発が9:15・11:15・12:15・13:45・14:15・16:15・16:45、空港発が10:15・12:15・13:15・14:45・15:15・17:15・17:45となっています。公式時刻表には「港を経由し途中バス停には停車いたしません」と明記されており、石垣港離島ターミナルだけに停まって空港へ直行します。
直行の効果は帰りに出ます。空港からバスターミナルまでが約30分、空港から石垣港離島ターミナルまでは約27分で、各停の系統④より数分速いのです。行きは港での客扱いの関係でバスターミナル〜空港が約35分と系統④と同等ですが、途中停車がないぶん車内は落ち着いています。空港では東バス14番線として案内されています。
ただし7便しかないため、これを狙って動くのは現実的ではありません。空港に着いてのりばの表示を見て、たまたま系統⑭が先に来るなら乗る、という使い方が正解です。
系統⑩は5便だけ、でもホテルの前に着く
系統⑩はアートホテル石垣島とANAインターコンチネンタルを経由する空港線で、1日5便です。バスターミナル発が7:45・10:45・12:45・13:15・14:45、空港発が8:45・11:45・13:45・14:15・15:45(令和8年7月からのダイヤ、2026年8月時点)。所要時間はバスターミナル〜空港が約40分で、経由地が多いぶん系統④より5分ほど長くかかります。
この系統の価値は速さではなく降車地点です。大きな荷物を持ってホテルの目の前で降りられるなら、5分の差は誤差です。みんさー工芸館前も通るので、工芸館に寄ってからホテルに入る動線も作れます。該当ホテルに泊まるなら、チェックイン日とチェックアウト日だけこの5便に旅程を合わせる価値があります。
カリー観光の直行バスは毎時2便、東バスより本数が多い
空港と石垣港離島ターミナルの間には、東バスとは別にカリー観光の直行バスも走っています。空港発は9時台から18時台まで毎時20分・50分の1日20便、離島ターミナル発は8:30と9時台から17時台まで毎時00分・30分、そして18:00の1日20便です。片道は大人550円・小人280円で、身障者割引は大人280円・小人140円です。空港では55番線として案内されています。
運賃は前払いで、車内では現金とクレジットカードのタッチ決済が使えます。交通系ICカードとQRコード決済は使えないので、事前にオンラインチケットを買っておくか、小銭を用意しておきましょう。
離島ターミナルへ直行したいだけなら、東バスとカリー観光の両方の時刻表を並べて「先に来るほうに乗る」のが最短です。運賃はどちらも大人550円で同額なので、迷う理由がありません。
| 空港へのルート | 1日の便数(片道) | バスターミナルまでの所要 | 片道運賃(大人) |
|---|---|---|---|
| 系統④(各停) | 29便 | 約35分 | 550円 |
| 系統⑭(港経由直行) | 7便 | 約30分(空港発) | 550円 |
| 系統⑩(ホテル経由) | 5便 | 約40分 | 550円 |
| カリー観光 直行バス | 20便 | 離島ターミナルまで運行 | 550円 |
※各社公式サイトの時刻表・運賃表をもとに石垣島旅の教科書が作成(2026年8月時点)。運賃は東バスが公式運賃三角表、カリー観光が公式サイト掲載額です。
| 住所 | 〒907-0242 沖縄県石垣市字白保1960-104-1 |
| 電話番号 | 0980-87-0468 |
| 営業時間 | 石垣空港案内所7:30〜21:00 |
| 駐車場 | あり(一般駐車場360台・うち身障者等用7台) |
| 公式サイト | 公式サイト |
空港から離島ターミナルまでの動線をもっと細かく知りたい場合は、こちらの記事で乗り継ぎの手順を整理しています。

川平湾へ行くバスは1日6便|乗り遅れると次は3時間後

系統⑨川平リゾート線の下りは6便、所要43分・770円
川平湾の最寄りである川平公園前へ行く系統⑨は、下り(川平方面行)が1日6便です。バスターミナル発は6:15・8:50・9:45・12:55・16:15・18:15で、石垣港離島ターミナル発はその1分後になります。川平公園前への到着は6:58・9:33・10:28・13:38・16:58・18:58で、所要時間は約43分です。
本数が少ない理由は単純で、川平方面は沿線人口が少なく、通勤通学の需要が薄いからです。観光需要のピークに合わせて朝と昼過ぎと夕方に置く形になっており、日中の等間隔運行にはなっていません。
運賃はバスターミナルからも石垣港離島ターミナルからも大人770円です。この2つは運賃三角表で同じ区界停留所として扱われ、区間キロがわずか0.1kmしか離れていないため、どちらから乗っても同額になります。離島ターミナル周辺のホテルに泊まっている人は、わざわざバスターミナルまで歩く必要はありません。
帰りの上りも6便、最終は川平公園前19:19発
上り(バスターミナル行)も1日6便で、川平公園前発は7:19・9:54・10:49・13:59・17:19・19:19です。バスターミナル到着は8:05・10:40・11:35・14:45・18:05・20:05で、上りの所要は約46分と行きより3分ほど長くなります。
川平湾は夕景がきれいな場所なので、最終の19:19発まで粘りたくなります。ただしこの最終便は石垣港離島ターミナルに停まらない扱いで、バスターミナル着が20:05です。離島ターミナル側の宿に戻る人は、17:19発を現実的な最終と考えたほうが安全です。
もうひとつ覚えておきたいのが、川平リゾート線はシーサイドホテルとクラブメッドまで足を伸ばす点です。バスターミナルからシーサイドホテルまでは約59分。川平公園前で降りずにそのまま乗っていれば、湾の反対側まで行けます。
空港から川平へ直行できるのは系統⑪の2便だけ
「空港に着いたらそのまま川平湾へ行きたい」という人のために、系統⑪米原キャンプ場線が石垣空港から川平方面へ直接走っています。石垣空港発は12:15と15:00の1日2便のみ。川平公園前への到着は12:57と15:42で、所要は約42分、運賃は大人860円です。
この2便を逃すと、空港からバスターミナルへ出て系統⑨に乗り換えることになり、待ち時間を含めて2時間近くかかる計算になります。午前着の便で島に入って、荷物をホテルに置かずに川平へ向かうなら、12:15発に合わせる旅程を先に組んでおくのが現実的です。
系統⑪はバスターミナル発も1日2便(8:45・11:30)あり、こちらは米原経由で島を大きく回りながら川平へ向かい、最後に石垣空港へ抜けます。バスターミナル発の便は川平公園前に9:58・12:43着、石垣空港には11:02・13:47着。帰りの飛行機に合わせて島を一周する使い方もできます。
【失敗パターン1】9:45を逃して3時間10分待つ
川平湾で起きやすい失敗が、朝の便を1本逃すことです。系統⑨の下りは9:45発の次が12:55発で、3時間10分あきます。「9:45には間に合わないけど、10時台の次の便で行けばいいや」と考えると、実際には3時間待つことになります。
原因は、この系統の運行間隔が均等でないことにあります。6:15・8:50・9:45と朝に3本集中したあと、昼の12:55までぽっかり空くのです。対策は2つ。ひとつは前日の夜に9:45発の便に間に合う起床時間を決めておくこと。もうひとつは、9:45を逃したと分かった時点で川平を午後に回し、午前は市街地の徒歩圏で過ごす形に旅程を組み替えることです。
川平湾へバスで行くなら、行きの便より先に「帰りの便」を決めてください。上りは7:19・9:54・10:49・13:59・17:19・19:19の6便だけです。滞在時間は行きと帰りの組み合わせで自動的に決まります。
どの系統が何便あるか|バスターミナル発の早見表
主要系統の便数と始発・最終を1枚にまとめる
系統番号だけ並べられても、どれが使える系統なのかは分かりません。旅行者が実際に使う可能性のある系統について、下り(バスターミナル発)の便数と時間帯を一覧にしました。数字はすべて東運輸公式の広域時刻表・詳細版時刻表からの転記です(2026年8月時点)。
| 系統 | 主な行き先 | 下りの便数 | バスターミナル発の時間帯 |
|---|---|---|---|
| 系統④ | 石垣空港 | 29便 | 6:30〜21:00 |
| 系統⑭ | 石垣空港(直行) | 7便 | 9:15〜16:45 |
| 系統⑩ | 石垣空港(ホテル経由) | 5便 | 7:45〜14:45 |
| 系統⑨ | 川平公園前・クラブメッド | 6便 | 6:15〜18:15 |
| 系統⑪ | 米原・川平・石垣空港 | 2便 | 8:45・11:30 |
| 系統⑬ | 八重山病院(市街地) | 7便 | 7:40〜16:55 |
| 系統⑥ | 平野(島の北端方面) | 4便 | 7:05〜18:20 |
| 系統⑧ | 伊原間(西回り) | 3便 | 10:45〜17:35 |
※東運輸公式の広域時刻表および各詳細版時刻表をもとに石垣島旅の教科書が作成(2026年8月時点)。系統①川原線は7:20・17:40の2便、系統⑦吉原線は7:10・12:15の2便です。
八重山病院線は均一250円、市街地の足として使える
系統⑬八重山病院線は、市街地を細かく縫って走る路線です。下りが1日7便で、バスターミナル発は7:40・9:00・10:20・12:35・13:55・15:15・16:55。上りも7便で、八重山病院発が8:09・9:29・10:49・13:04・14:24・15:44・17:24です。所要時間はバスターミナルから八重山病院まで約31分。
この系統の特徴は運賃で、区間にかかわらず大人250円・小人130円の均一運賃です。東バスの他の系統は距離制で最低運賃が180円のところ、この系統だけは定額なので計算がいりません。市街地のホテルから石垣市役所方面へ移動したいときや、桟橋通り・登野城エリアを移動したいときに使えます。
ただし観光地は通らないので、旅程に組み込む場面は限られます。「市街地の宿から離島ターミナルへ戻る手段が徒歩しかない」と思っている人が、選択肢を1つ増やすための路線と考えてください。
島の北部へ行く系統は本数が少なく、運休条件が付く
平久保崎や玉取崎展望台のある島の北部へは、系統⑥平野線と系統⑤平野経由伊原間線、系統⑧西回り伊原間線が向かいます。系統⑥はバスターミナル発7:05・11:20・15:45・18:20で、7:05発が平野に8:30着。土曜は6:45発の表示になります。系統⑤は6:10発の1便のみです。
気をつけたいのが運休条件です。系統⑤は土曜日・日曜祝祭日・6月23日・伊原間小中学校休校日が運休。系統①川原線も日曜・祝祭日および6月23日が運休と明記されています。系統⑧の3便のうち15:10発にも運休条件の記号が付いています。
これらの系統は地域の生活路線としての性格が強く、通学需要に合わせて動いています。観光で北部へ行くなら、往復の便が両方成立するかを時刻表で確認してから出発してください。片道は行けても帰りの便がない、という組み合わせが起こり得ます。
定期観光バスは時刻表ではなく予約で動く
路線バスとは別に、東バスは定期観光バス(石垣島一周観光)を毎日運行しています。バスターミナル9:15発、14:00着の行程で、権現堂・桃林寺を車窓から見て、石垣島鍾乳洞と川平公園で下車見学、玉取崎展望台にも立ち寄ります。乗車代金は大人6,500円・小人4,800円で昼食付きです(2026年8月時点)。
これは予約制で前日17時締切。出発の20分前にバスターミナル内の窓口へ行き、手続きをしてから乗車します。予約制ですが座席指定ではなく、乗車人員によっては相席になります。空席があれば当日でも乗れます。
注意点として、東バスのフリーパス類では定期観光バスに乗車できません。「1日フリーパスを買ったから定期観光バスも乗れる」と誤解しやすいところなので、覚えておいてください。台風接近時は運休する場合があります。
ダイヤ表を読むときに見落としがちな4つの落とし穴
◎や※の記号は「この便は特定の日に走らない」という意味
東バスの広域時刻表には、便ごとに◎や※といった記号が付いています。これは装飾ではなく運休条件のマークです。表の欄外に縦書きで条件が書かれており、「日曜・祝祭日および6月23日運休」「土曜日・日曜祝祭日・6月23日・伊原間小中学校休校日は運休」といった内容が並びます。
6月23日が繰り返し出てくるのは、沖縄県が1974年制定の条例で定める慰霊の日にあたるためです。県内の公的機関や学校は休日となるため、通学需要に支えられている便がこの日だけ止まります。6月下旬に石垣島を旅行する人は、この1日だけダイヤが変わることを頭に入れておいてください。
記号の見落としを防ぐコツは、乗る便を決めたら「その列の一番上と一番下に記号がないか」を指でなぞって確認することです。時刻の数字だけを追っていると、記号は視界に入りません。
【失敗パターン2】夜の空港線が離島ターミナルを通らない
もうひとつの見落としが、経由停留所の省略です。系統④の時刻表を見ると、下りの20:00発と21:00発の石垣港離島ターミナルの欄が「↓」になっています。上りの遅い便にも同じ表記があります。これは通過を意味し、その便は離島ターミナルに停まりません。
何が起きるかというと、離島ターミナルのすぐ近くに宿を取った人が、夜の便で空港から戻ってきたときにバスターミナルまで運ばれてしまいます。距離としては近いのですが、大きなスーツケースを持って夜道を歩くことになります。
対策は、夜の便を使う予定があるなら詳細版PDFで自分が降りたい停留所の欄に時刻が入っているかを確認すること。「↓」や空欄になっていたら、その便では降りられません。ひとつ前の便に前倒しするか、バスターミナルから歩く前提で計画してください。
同じ「川平公園前」でも系統によって停車の仕方が違う
系統⑪米原キャンプ場線の時刻表を見ると、川平公園前が1本の便の中に2回登場します。これは誤植ではありません。この系統は川平ロータリーで折り返してクラブメッドとシーサイドホテルまで往復するため、行きと戻りで川平公園前を2回通る構造になっています。
たとえばバスターミナル8:45発の便は、川平公園前に9:58に着いたあとクラブメッド・シーサイドホテルを回り、10:19に再び川平公園前に戻ってきます。時刻表の縦の並びを追わずに「川平公園前」の行だけ横に読むと、どちらの時刻を見ているのか分からなくなります。
読み方のコツは、停留所名の縦の並びをそのまま上から下へ追うこと。バスが走る順番と表の並び順は一致しているので、順番どおりに指を動かせば混乱しません。系統⑦吉原線にも同じような折り返し構造があります。
意外と知られていないのは、系統ごとに改正日が違うこと
多くの人は「バスの時刻表は年に1回、全路線まとめて変わる」と思っています。石垣島ではそうではありません。2026年8月時点で、広域時刻表は令和8年2月からのダイヤ、系統④の空港線詳細版は令和8年3月から、系統⑩は令和8年7月からのダイヤです。同じ会社の同じ島の路線で、適用開始日が3つに分かれています。
これが意味するのは、「去年の旅行で使ったPDFをそのまま開くと、系統によって古かったり新しかったりする」ということです。まとめサイトの表も、どの時点のPDFから転記したかによって数字がずれます。
だからこそ、PDFの適用開始表記を確認する習慣が効きます。系統④だけ更新して系統⑨は古いまま、という中途半端な状態を避けるため、旅行の直前に3枚まとめて開き直すのが確実です。
カリー観光は2026年7月31日付のお知らせで、2026年8月12日(水)から石垣路線バスのダイヤを変更すると告知しています。8月中旬以降に直行バスを使う予定なら、この記事の時刻ではなく、カリー観光公式サイトの最新の時刻表を必ず開き直してください。
運賃とフリーパス|何回乗るなら1日1,000円が得か
東バスの運賃は180円から、距離で上がる仕組み
東バスの路線バスは距離制運賃で、最低運賃は180円です(令和7年4月1日改定の運賃三角表による、2026年8月時点)。バスターミナルからの主な運賃は、アートホテル石垣島まで180円、フサキビーチリゾートまで360円、みね屋工房まで430円、石垣空港まで550円、川平公園前まで770円です。
小人(6歳以上12歳未満)は大人運賃の半額、幼児(6歳未満)は大人1人につき1人まで無賃です。障がい者手帳または障がい者手帳アプリの画面を提示すると大人運賃の半額になり、介助の方も同じく半額になります。
この運賃体系で覚えておくと便利なのが、バスターミナルと石垣港離島ターミナルが同じ区界停留所として扱われる点です。区間キロが0.1kmしか離れていないため、どちらから乗っても運賃は同じ。離島ターミナル発着の旅程を組んでいる人は、運賃計算でバスターミナルとの差を気にする必要がありません。
1日フリーパスは購入時刻から24時間、大人1,000円
東バスの1日フリーパスは大人1,000円・小人500円で、全路線バスが乗り放題になります。特徴は「1日」ではなく購入した日の時間から24時間有効という点です。夕方に買えば翌日の夕方まで使えるので、到着日の夕方から翌日いっぱい動くような旅程では実質2日ぶんに近い働きをします。
損得の分かれ目は分かりやすいところにあります。空港からバスターミナルまでが550円、バスターミナルから川平公園前までが片道770円です。この2区間を1本ずつ乗るだけで、大人1,000円のフリーパスの価格を超えます。川平を往復する日なら、770円の区間に2回乗る時点で差はさらに開きます。
逆に、市街地の中を八重山病院線(250円)で2〜3回動くだけの日なら、フリーパスは割高です。購入はバスターミナル窓口のほか、全ての路線バス車内でもできるので、その日の予定が決まってから車内で買う判断もできます。ただし定期観光バスには乗車できません。
3日間の「みちくさフリーパス」と、空港往復専用の割引券
滞在が長い人には、3日間乗り放題のみちくさフリーパスが大人2,000円・小人1,000円で用意されています。1日フリーパス2枚分の値段で3日使えるので、2日以上バスを使う予定が確定しているなら最初からこちらが有利です。バスターミナル窓口と全ての路線バス車内で購入できます。
空港と離島ターミナルの往復だけが決まっている人には、石垣空港⇔石垣港離島ターミナル往復乗車券が大人1,000円・小人500円であります。片道550円なので、往復で100円ぶん安くなる計算です。バスターミナル窓口と空港線の路線バス車内で買えます。
このほか、無記名乗車券(シート券)は1,100円分の金券として使え、券種は「大」と「ロング」の2種類があります。現金と併用でき、バスターミナル窓口のみで販売されています。満55歳以上向けの「かりゆしパス」は6ヶ月有効20,000円・3ヶ月有効15,000円で、こちらは旅行者向けではありません。
フリーパスを軸にした石垣島のバス旅全体の組み立ては、こちらの記事で詳しく整理しています。

交通系ICが使えないという、本州との一番大きな違い
東バスの運賃支払いは、現金とタッチ決済対応のクレジットカード(普通運賃精算のみ)に限られます。各種交通系ICカード、Edy、WAON、タッチ決済に非対応のクレジットカードは使えません。カリー観光の直行バスも同様で、交通系ICカードとQRコード決済は不可です。
現金で支払う場合、東バスは運賃箱にお釣りが出ないため、両替機を使う必要があります。千円札や小銭の用意なしにバスに乗ると、車内で慌てることになります。
石垣島のバス時刻表が変わる日と、当日の運行を確かめる方法
ダイヤ改正は不定期、旅行の直前にもう一度開く
石垣島のバスのダイヤ改正は、全国一斉の春のタイミングとは限りません。系統⑩の詳細版が令和8年7月からのダイヤになっていることからも分かるとおり、系統単位で随時見直されています。旅行の1か月前に保存したPDFが、出発の時点で古くなっている可能性があるということです。
実務的な運用としては、旅程を組むときに1回、出発の2〜3日前にもう1回、公式サイトのPDFを開き直すのが確実です。ファイル名が同じでも中身が差し替わっていることがあるため、ブラウザのキャッシュを避けて開き直してください。
カリー観光のように、変更を公式のお知らせで事前に告知する事業者もあります。時刻表のページだけでなく、お知らせ欄も合わせて見る癖をつけると取りこぼしが減ります。
台風シーズンは「運行するかどうか」から確認する
石垣島は台風の通り道にあり、接近時は路線バスの運行に影響が出ます。東運輸は公式サイトに「路線バス運行状況」と「台風接近時の路線バス運行について」というお知らせを常設しており、当日の判断はここで確認できます。定期観光バスも台風接近時は運休する場合があります。
台風接近時の海況・気象は変化が速く、前日の情報が当日には通用しません。バスの運行だけでなく、離島へのフェリーの欠航とも連動して旅程が崩れます。最新の運航状況・気象情報は必ず各社公式サイトと気象庁の発表でご確認ください。
台風シーズンに旅行するなら、バスを前提にした旅程は1日ぶんの予備を持たせておくのが安全です。特に本数の少ない系統⑨や系統⑪を組み込んでいる日は、1本欠けただけで組み替えが効かなくなります。
路線バスは予約制ではない、満席なら乗れない
意外と知られていないルールとして、東バスの路線バスは事前予約制ではありません。そして公式に「立ち席を含むお席が満席の場合はご乗車になれませんので、次のバスをご利用ください」と明記されています。
これが効いてくるのが、本数の少ない系統です。空港線のように30分間隔なら次を待てばいいのですが、系統⑨で3時間空く時間帯や、系統⑪の1日2便で満席に当たると、その日の旅程が成立しません。連休や夏休みのピーク時に本数の少ない系統を使うなら、1本前の便を狙って早めにのりばに並ぶのが実務的な対策です。
旅程を組む段階で、東バス公式の広域時刻表2枚と空港線詳細版をスマホに保存する
出発2〜3日前に開き直し、「令和○年○月〜」の表記が変わっていないか確認する
公式サイトの「路線バス運行状況」を見てから宿を出る
バスで足りない区間はレンタカーかタクシーで埋める
ここまで読んで「本数が少なすぎる」と感じたなら、それは正しい感覚です。空港線と川平リゾート線、八重山病院線までは実用的ですが、島の北部や東部はバスだけで回るのがむずかしいのが実情です。
旅行者のタイプ別に整理すると、離島ターミナル発着で竹富島や西表島がメインの人はバスとフェリーだけで完結します。市街地に泊まって川平湾に1回行くだけの人も、系統⑨の6便で足ります。一方、平久保崎や玉取崎展望台まで足を伸ばしたい人、写真を撮りながら自分のペースで回りたい人は、その日だけレンタカーを借りるほうが旅程が安定します。
石垣島でどの移動手段をどう組み合わせるかは、こちらの記事で料金と所要時間を並べて比較しています。

| 住所 | 〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町1番地 |
| 電話番号 | 080-8382-8211 |
| 営業時間 | 管理室9:00〜18:00(警備室18:00〜9:00) |
| 公式サイト | 公式サイト |
バスの便が途切れる時間帯は、タクシーが選択肢になります。南ぬ島石垣空港が公表しているタクシー料金の目安(普通車)は、石垣港離島ターミナルまで25分・3,500円、川平公園まで40分・5,600円です。
これをバス運賃と比べると、離島ターミナルまでは1人550円に対してタクシーが1台3,500円、川平公園までは1人770円に対してタクシーが1台5,600円という関係です。バスは人数分かかり、タクシーは1台の料金を人数で割れます。1人や2人ならバスが安く済みますが、4人前後のグループで大きな荷物を持っているなら、待ち時間ごと買う形でタクシーが選択肢に入ってきます。
なお、空港の一般駐車場は360台(うち身障者等用7台)で、入場後1時間ごとに100円、1日最大1,000円です。30分未満の利用は無料なので、家族に空港まで送ってもらう場合の待ち合わせにも使えます。
まとめ:バスのダイヤをスマホに1枚入れておけば移動は決まる
石垣島のバスは、系統番号の多さのわりに旅行者が使う路線は絞られます。空港と市街地を結ぶ系統④が29便で島の移動の背骨になり、川平湾へは系統⑨が6便、市街地の中は系統⑬が7便。ここに空港からの直行便として系統⑭とカリー観光が加わる、という構造が見えれば、時刻表は難しくありません。逆に、島の北部や東部へ向かう系統は本数が少なく、運休条件も付きます。バスで組める旅程とそうでない旅程の線引きは、便数を見た瞬間に判断できます。
最初の一歩として、東運輸公式サイトの路線バス案内ページを開いて、広域時刻表の2枚と系統④空港線の詳細版をスマホに保存してください。この3枚があれば、旅先で「次のバスは何時か」を人に聞かずに自分で答えられます。そのうえで川平湾へ行く日だけ、帰りの上り6便から滞在時間を逆算しておけば、待ち時間で消える時間がなくなります。空港のバスのりばやタクシーのりばの位置は南ぬ島石垣空港の公式サイトで、カリー観光の直行バスの時刻はカリー観光公式サイトで確認できます。
本記事の時刻・運賃は2026年8月時点で各社公式サイトが公表している内容です。ダイヤ改正や台風による運休で変わることがあるため、乗車前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

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