石垣島でレンタカーを借りない旅を組もうとすると、必ず名前が出てくるのが「バスターミナル」です。ところが地図で探すと、すぐ近くに「離島ターミナル」という似た名前の施設が並んでいて、どちらに行けばいいのか分からなくなります。空港からのバスはどっちに着くのか、川平湾行きはどこから出るのか、切符はどこで買うのか——出発前に整理しておきたいことが意外と多い場所です。
先に結論をお伝えします。石垣島バスターミナルは東運輸(東バス)が運営する路線バスの起点で、公式サイトの路線バス案内に一覧化されている12系統がすべてここを発着します。石垣港離島ターミナルとは別の施設ですが、東運輸の普通旅客運賃表ではバスターミナルと石垣港離島ターミナルの区間キロは0.1kmで、同じ運賃区界に入るほど近い距離です。空港線に乗れば片道550円・約35分で南ぬ島石垣空港とつながります。
この記事では、バスターミナルから出る系統の全体像、空港線の始発と最終、1日フリーパスの損益分岐、支払い方法の落とし穴、そして帰りの最終便で焦らないための段取りまで、東運輸と石垣市の公式資料をもとに数字で整理します。バス旅の骨組みを、出発前に一度作ってしまいましょう。
・バスターミナルと石垣港離島ターミナルは別施設。運賃表上の区間キロは0.1km
・空港線(系統④)は片道550円・約35分、バスターミナル発は6:30〜21:00
・1日フリーパスは大人1,000円で購入時刻から24時間有効
・交通系ICは使えず、支払いは現金かタッチ決済対応のクレジットカードのみ
石垣島バスターミナルはどんな場所?離島ターミナルとの関係から整理する

「バスターミナル」は東運輸の営業所そのもの。路線バスの数え方の起点になる
石垣島バスターミナルは、東運輸株式会社(東バス)のバスターミナル営業所が置かれた、島の路線バスの中枢です。バス停名としても「バスターミナル」で、公式時刻表では下り(バスターミナル⇒各方面)と上り(各方面⇒バスターミナル)という形で、すべてのダイヤがここを基準に組まれています。つまり石垣島のバスは「バスターミナルを起点に放射状に伸びている」と考えるのが正確です。
この構造になっているのは、石垣市街地の港側に交通の結節点をまとめてきた歴史があるためです。船で離島へ渡る人、空港へ向かう人、島北部の集落へ帰る人が同じエリアで乗り換えられるように設計されています。窓口の営業時間は8:00〜17:00で、定期券・回数券・かりゆしパスの販売は8:00〜17:30まで受け付けています。年中無休なので、日曜に到着した旅行者でも切符を買えます。
現地でのコツは、Googleマップなどで「離島ターミナル」を目的地にしてしまわないことです。船に乗るなら離島ターミナル、バスに乗るならバスターミナルと、目的で使い分けてください。荷物が多い日は、先にバスターミナルの窓口でフリーパスを買ってから港へ移動すると、車内で財布を出す手間が減ります。
| 住所 | 沖縄県石垣市美崎町3番地 |
| 電話番号 | 0980-87-5423 |
| 営業時間 | 窓口8:00〜17:00(定期券・回数券・かりゆしパスの販売は8:00〜17:30) |
| 定休日 | 年中無休 |
| アクセス | 石垣港離島ターミナルまで0.1km(東運輸 普通旅客運賃表の区間キロ) |
| 公式サイト | 公式サイト |
※窓口の営業時間・運賃は2026年8月時点の東運輸公式サイトの表記です。最新情報は東運輸 路線バス案内でご確認ください。
実は、離島ターミナルとは「同じ運賃区界」に入るほど近い
意外と知られていませんが、東運輸の普通旅客運賃表では、バスターミナルと石垣港離島ターミナルは同じ運賃区界として扱われています。系統④空港線の運賃表を見ると、バスターミナルの区界停留所に指定停留所として石垣港離島ターミナルが入っており、区間キロは0.1kmと記載されています。バスターミナルから石垣港離島ターミナルまでの運賃は180円で、これは路線バスの初乗り運賃と同額です。
時刻表でも両者の近さが確認できます。系統④空港線の下り始発は、バスターミナル6:30発に対して石垣港離島ターミナル6:33発。所要3分です。逆に空港から市街地に入るときも、石垣港離島ターミナルの3分後がバスターミナルという並びになっています。
この距離感を知っていると、船の時間まで余裕があるときに「バスターミナルで切符を買ってから港へ」という動きが取りやすくなります。ユーグレナ石垣港離島ターミナルは、竹富島・西表島・黒島・小浜島・鳩間島へ渡る船が発着する旅客ターミナルビルで、待合いロビーは1,509平方メートル・200席、テナントは21店舗が入っています。
| 住所 | 〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町1番地 |
| 電話番号 | 080-8382-8211 |
| 営業時間 | 管理室9:00〜18:00/警備室18:00〜9:00 |
| アクセス | 東運輸バスターミナルまで0.1km(東運輸 普通旅客運賃表の区間キロ) |
| 公式サイト | 公式サイト |
※管理室の対応時間は2026年8月時点の石垣市公式サイトの記載です。詳細は石垣市「ユーグレナ石垣港離島ターミナルについて」をご覧ください。

窓口でしか買えない切符がある——だから最初に立ち寄る価値がある
バスターミナルにわざわざ寄る意味は、車内では買えない切符が窓口限定で売られている点にあります。無記名乗車券〈シート券〉は1,100円分の金券で、100円・50円・10円券の〈大〉と、100円券のみの〈ロング〉の2種類。現金と併用して使えますが、販売はバスターミナル窓口のみです。定期券・回数券も同じく窓口限定です。
一方、1日フリーパスとみちくさフリーパスは窓口でも全路線バスの車内でも買えます。空港⇔石垣港離島ターミナルの往復乗車券は、窓口と空港線の車内で購入できます。つまり「窓口でなければ手に入らないもの」と「車内で足りるもの」がはっきり分かれているので、自分の旅程に必要な券種を先に決めておくと動きが速くなります。
満55歳以上が購入できるかりゆしパスという特殊定期券もあり、6ヶ月有効が20,000円、3ヶ月有効が15,000円です。定期観光を除く全路線バスが乗り放題になる長期滞在向けの券で、こちらも窓口での購入になります。旅行者が使う場面は限られますが、長期で島に滞在する予定があるなら選択肢に入ります。
窓口が開くのは8:00です。早朝6:15発の川平リゾート線や6:30発の空港線に乗る場合、窓口はまだ開いていません。この時間帯に動くなら、フリーパスは車内で買う前提で小銭を用意しておくと安心です(2026年8月時点)。
12系統はどこへ向かう?方面別に見た行き先の全体像
空港へは2ルート。経由地が違うだけで行き先は同じ
空港線は系統④と系統⑩の2本立てです。系統④は平得・大浜・白保を経由するルートで、バスターミナル〜石垣港離島ターミナル〜市街地〜宮良〜白保〜石垣空港と進みます。系統⑩はアートホテル・ANAインターコンチネンタル経由で、バスターミナル〜石垣港離島ターミナル〜アートホテル〜みんさー工芸館〜ANAインターコンチネンタル〜宮良〜白保〜石垣空港というルートです。
2ルートに分かれているのは、南部の大型リゾートに滞在する人が市街地を通らずに空港へ出られるようにするためです。宿がアートホテル石垣島やANAインターコンチネンタル方面なら系統⑩、市街地に泊まるなら系統④が素直な選択になります。公式サイトでは系統④と系統⑩それぞれに詳細版の時刻表が用意されているほか、系統14番港経由空港線の詳細時刻表も公開されています。
現地では、空港のバス乗り場に東バスとカリー観光の2社の停留所が並んでいます。東バスの空港線に乗れば市街地の停留所にも停まりながらバスターミナルまで行けるので、市街地の宿に直行したい人は東バス、港へ最短で向かいたい人はカリー観光、という住み分けになります。
| 住所 | 〒907-0242 沖縄県石垣市字白保1960番地104 |
| 電話番号 | 0980-87-0468 |
| アクセス | 東運輸 系統④平得・大浜・白保経由空港線でバスターミナルから15.2km |
| 公式サイト | 公式サイト |
※空港の情報は2026年8月時点の南ぬ島石垣空港公式ウェブサイトの記載に基づきます。
川平湾・米原方面は5系統。ただし本数は路線ごとに大きく違う
島の西〜北西側へ向かうのは、系統⑨川平リゾート線、系統⑦吉原線、系統⑧西回伊原間線、系統②西回一周線、系統⑪米原キャンプ場線の5系統です。観光で使いやすいのは川平公園前を通る系統⑨で、バスターミナル発は6:15・8:50・9:45・12:55・16:15・18:15の1日6便が設定されています。
本数に差があるのは、路線ごとに担う役割が違うからです。系統⑨は海沿いのリゾートホテルを結ぶ観光寄りの路線、系統⑦や系統⑧は集落の生活路線という性格が強く、バスターミナル発は系統⑦吉原線が7:10と12:15の2便、系統⑪米原キャンプ場線が8:45と11:30の2便です。1日6便と1日2便では旅程の組み方がまったく変わります。
行き先を決めるときは、まず「川平公園前を通るか」で絞るのが早道です。系統⑨・⑦・②・③・⑪はいずれも川平公園前を通りますが、時間帯が偏っているため、往路と復路の両方が成立する組み合わせを先に確認してから予定を埋めてください。
北部の平野・伊原間方面と、市街地内を走る短距離路線
島最北端の平野まで行くのが平野線(系統⑥)で、バスターミナル発は7:05・11:20・15:45・18:20の1日4便、平野着は8:30・12:45・17:10・19:45です。所要時間は約1時間25分で、島の端から端までを1本で結びます。平野経由伊原間線(系統⑤)はバスターミナル6:10発・平野7:25着ですが、土曜日・日曜祝祭日・6月23日・伊原間小中学校休校日は運休となる通学対応の便です。
一周系統もあります。系統②西回一周線と系統③東回一周線は、バスターミナルを出て川平・米原・伊原間・石垣空港・白保などを回ってバスターミナルへ戻る大回りルートです。島を一周する形になるので、途中下車を組み合わせれば路線バスだけで島の主要な景色を通り抜けられます。
市街地内で完結する路線としては、系統⑬八重山病院線と系統①川原線があります。八重山病院線はバスターミナル〜石垣港離島ターミナル〜新栄町〜真喜良〜作原橋西〜かねひで前〜石垣市役所〜八重山病院を結び、川原線はバスターミナル〜かねひで〜サンエー前〜大浜〜川原〜三和というルートです。買い物や市役所での用事に使える生活密着の路線です。
| 方面 | 主な系統 | バスターミナル発の本数 | 代表的な行き先 |
|---|---|---|---|
| 空港 | 系統④・系統⑩ | 系統④は6:30〜21:00 | 石垣空港 |
| 川平・米原 | 系統⑨・⑦・⑧・②・⑪ | 系統⑨は1日6便 | 川平公園前・クラブメッド |
| 北部(平野・伊原間) | 平野線(系統⑥)・系統⑤・③ | 平野線は1日4便 | 平野・伊原間 |
| 市街地・病院 | 系統⑬・系統① | 生活路線として運行 | 八重山病院・川原・三和 |
※系統・本数は2026年8月時点の東運輸公式時刻表(令和8年2月〜/令和8年3月〜)に基づきます。
空港⇔バスターミナルは550円・約35分。始発と最終を先に押さえる

下りは6:30発から21:00発まで。日中は30分間隔で読みやすい
バスターミナルから石垣空港へ向かう系統④空港線の下り始発は6:30発で、石垣空港着は7:05です。所要時間は35分。そこから19:30発までは毎時00分と30分の30分間隔で走り、その後は20:00発と21:00発が設定されています。最終の21:00発は石垣空港に21:32着です。
30分間隔という設計は、空港の発着便が日中に集中していることに合わせたものです。逆に言えば、朝6時台と夜20時以降は間隔が空くので、始発便に乗る場合と最終便に近い時間帯だけは時刻を個別に確認する必要があります。
運賃はバスターミナルから石垣空港まで550円です。区間キロは15.2kmで、途中の主要停留所は石垣港離島ターミナル180円、平得180円、沖縄県八重山合同庁舎前220円、大浜250円、磯辺300円、宮良橋340円、宮良東390円、白保小学校440円、盛山南540円と刻まれています。市街地内の短距離移動なら初乗りの180円で足りる場面も多いです。
上りは7:15発が始発、21:45発が最終。到着便との相性を確認する
石垣空港からバスターミナルへ向かう上りの始発は7:15発で、バスターミナル着は7:50です。最終は21:45発、バスターミナル着は22:17です。下りと同じく所要時間は約35分で、日中は30分間隔が基本になります。
この時刻を知っておくと、飛行機の到着時刻から逆算しやすくなります。たとえば夜21時台に到着する便で島に入る場合、21:45発の最終バスに間に合えばバスターミナルまで公共交通で移動できます。逆に7:15より前の時間帯に空港へ着いても路線バスは走っていないので、その場合はタクシーや宿の送迎を検討することになります。
荷物が多いときは、上り便の停車パターンにも目を向けてください。系統④は市街地の停留所に細かく停まるため、宿が市街地にあれば手前で降りたほうが歩く距離が短くなる場合があります。時刻表には停留所ごとの通過時刻が全て載っているので、宿の最寄りバス停を先に決めておくと迷いません。
| 比較項目 | 東バス 系統④空港線 | カリー観光 直行バス |
|---|---|---|
| 大人片道運賃 | 550円 | 550円 |
| 小人片道運賃 | 大人運賃の半額 | 280円 |
| 終着 | バスターミナル | 石垣港離島ターミナル |
| 運行時間帯 | 空港発7:15〜21:45 | 空港発8時以降〜18時まで |
※運賃・時刻は2026年8月時点。東運輸公式時刻表およびカリー観光公式サイトより。
実は、空港と港を直結する便は東バスではない
空港から離島ターミナルへ最短で移動したい人が使うのは、東バスではなくカリー観光の直行バスです。石垣空港〜石垣港離島ターミナルを結ぶ路線で、大人片道550円、小人片道280円。身障者割引は大人280円・小人140円です。空港発は8時以降の毎時20分と50分、離島ターミナル発は8時30分以降の毎時00分と30分で、いずれも18時までの運行です。
逆に言えば、18時を過ぎたら直行バスは選択肢から消えます。夕方以降に空港へ着いて港側の宿に向かうなら、東バスの空港線でバスターミナルまで行くか、タクシーを使うかの二択です。カリー観光は車内での現金またはクレジットカードのタッチ決済に対応し、オンラインチケットや紙チケットでの事前購入もできます。
2社の停留所は空港の同じエリアに並んでいるので、現地では行き先表示を確認してから乗ってください。「空港から港へ行きたいのに市街地経由の便に乗ってしまった」という取り違えは、この2社が並んでいることが原因で起こりやすいです。

失敗パターン①:夜遅い空港線は離島ターミナルに停まらない
系統④空港線の時刻表をよく見ると、下りの20:00発と21:00発は石垣港離島ターミナルの欄が「↓」表記になっています。上りも石垣空港20:00発以降の便は同じで、石垣港離島ターミナルを通過扱いのまま博物館前・バスターミナルへ向かいます。港側の宿に泊まる人が夜の便でうっかり乗ると、離島ターミナルでは降りられません。
この現象が起きるのは、夜間は港の乗降需要がなくなるため経路が短縮されるからです。時刻表の縦列を上から下までなぞると、通過する便では時刻の代わりに矢印が入っているのが分かります。運賃は変わりませんが、降りる場所が変わります。
対策はシンプルで、夜の便に乗るときは終点のバスターミナルまで行く前提で予定を組むことです。前述のとおり運賃表上の区間キロは0.1kmなので、バスターミナルから港側へ戻る距離は短く済みます。荷物が大きい日は、この一手間を見込んで到着時刻に余裕を持たせてください。
台風接近時は路線バスが運休する場合があります。定期観光バスも同様です。ダイヤは季節や改正で変わるため、出発前に東運輸公式サイトの運行状況を確認してください。
フリーパスは何回乗れば元が取れる?1,000円と2,000円の分岐点
1日フリーパスは「その日」ではなく「購入時刻から24時間」
1日フリーパスは大人1,000円、小人500円で、全路線バスが乗り放題になります。名前は「1日」ですが、有効なのは購入した日の時間から24時間です。つまり15時に買えば翌日の15時まで使えるので、到着日の午後から翌日の午前まで、という使い方ができます。定期観光バスには乗車できない点だけ注意してください。
24時間制になっているのは、飛行機や船の到着時刻が人によってばらつくためです。暦日区切りだと午後着の旅行者が損をしますが、購入時刻起点なら誰でも同じ長さで使えます。購入場所はバスターミナル窓口または全ての路線バス車内なので、乗るタイミングで買えます。
使うときは、乗降のたびに乗務員へフリー券を提示するのがルールです。降りるときだけでなく乗るときも見せる必要があるので、財布の奥にしまい込まず、すぐ出せる場所に入れておくと流れが止まりません。
3日間乗り放題のみちくさフリーパスは2,000円
滞在が長い人向けには、みちくさフリーパス(3日間フリーパス)があります。大人2,000円、小人1,000円で、全路線バスが3日間乗り放題です。こちらもバスターミナル窓口と全ての路線バス車内で購入でき、定期観光バスには乗車できません。
1日フリーパス2枚分より安いという設計なので、3日連続でバスを使うなら選ぶ価値があります。ただし「3日間」の起点や区切りの扱いは券面と窓口の案内で確認してください。公式サイトには3日間乗り放題という表記のみが記載されています。
もうひとつ、空港と港の往復だけが決まっている人には石垣空港⇔石垣港離島ターミナル往復乗車券があります。大人1,000円、小人500円で、片道550円の空港線を往復で使うより安くなる割引乗車券です。バスターミナル窓口と空港線の路線バス車内で購入できます。
石垣島旅の教科書調べ:主要区間の片道運賃とフリーパスの分岐点
東運輸の普通旅客運賃表(令和7年4月1日実施)から、バスターミナルを起点にした主要区間の片道運賃と区間キロを抜き出し、1日フリーパスとの損得を整理しました。距離が伸びるほど1回あたりの運賃が上がるため、遠出を1往復するだけでフリーパスが有利になる区間があります。
| バスターミナルからの区間 | 片道運賃 | 区間キロ | 1往復で1日フリーパス(1,000円)を超えるか |
|---|---|---|---|
| 石垣港離島ターミナル | 180円 | 0.1km | 超えない |
| 大浜 | 250円 | 4.9km | 超えない |
| 白保小学校 | 440円 | 10.7km | 超えない |
| 石垣空港 | 550円 | 15.2km | 超える |
| 川平 | 770円 | 22.9km | 超える |
| クラブメッド | 900円 | 26.4km | 超える |
※運賃は2026年8月時点。東運輸「普通旅客運賃表」(令和7年4月1日より実施)より作成。数値はすべて公式資料の値です。
読み方はシンプルです。市街地内だけで動く日はフリーパスを買わずに現金精算のほうが安く、川平や空港へ出る日はフリーパスが有利になります。空港と港の往復しかしない日なら、往復乗車券のほうがさらに安く収まります。
川平湾へバスで行くなら、1日6便のダイヤに旅程を合わせる
バスターミナルから川平公園前まで43分。運賃は770円
川平湾へ路線バスで向かうなら、系統⑨川平リゾート線が主軸です。バスターミナル6:15発が川平公園前6:58着で、所要時間は43分。以降の便も8:50発→9:33着、9:45発→10:28着、12:55発→13:38着、16:15発→16:58着、18:15発→18:58着と、いずれも43分で揃っています。
運賃はバスターミナルから川平まで770円、区間キロは22.9kmです。さらに先のクラブメッドまでは900円・26.4km、シーサイドホテルまでは900円・25.0kmとなります。途中のフサキビーチリゾートは360円、みね屋工房は430円、フーネは550円、崎枝は650円、ヨーンは750円です。
宿泊先が海沿いのリゾートなら、この路線1本で市街地と行き来できます。アートホテル石垣島までは180円、ロイヤルマリンパレスと舟蔵の里は250円、ビーチホテルサンシャインは300円なので、市街地からそれほど離れていない宿なら気軽に往復できる運賃です。
帰りの最終は川平公園前19:19発。これを外すと戻れない
復路の川平公園前発は7:19・9:54・10:49・13:59・17:19・19:19の6便で、バスターミナル着はそれぞれ8:05・10:40・11:35・14:45・18:05・20:05です。所要時間は46分で、往路より3分長くなります。
注意したいのは、最終の19:19発だけ石垣港離島ターミナルを経由しない点です。ほかの便は8:03・10:38・11:33・14:43・18:03に石垣港離島ターミナルへ着きますが、最終便は終点のバスターミナルまで行きます。港側に宿を取っている人は、この差を頭に入れておいてください。
川平湾での滞在時間を決めるときは、この6便から往路と復路の組み合わせを先に決めるのが確実です。たとえば9:45発で現地10:28着、13:59発で戻れば約3時間半の滞在。16:15発で行って19:19発で戻れば約2時間半の滞在になります。
| 便 | バスターミナル発 | 川平公園前着 | 川平公園前発(復路) |
|---|---|---|---|
| 1便目 | 6:15 | 6:58 | 7:19 |
| 2便目 | 8:50 | 9:33 | 9:54 |
| 3便目 | 9:45 | 10:28 | 10:49 |
| 4便目 | 12:55 | 13:38 | 13:59 |
| 5便目 | 16:15 | 16:58 | 17:19 |
| 6便目 | 18:15 | 18:58 | 19:19 |
※時刻は2026年8月時点。東運輸の広域時刻表(令和8年2月〜)より作成。
失敗パターン②:10:49発を逃すと次は13:59発になる
川平で起こりやすいのが、午前の便を逃して昼まで足止めされるケースです。復路の10:49発の次は13:59発で、間隔が3時間以上空きます。同じように、13:59発の次は17:19発で、こちらも3時間以上の間隔があります。1日6便のダイヤは日中の空白が長いのが特徴です。
こうなるのは、系統⑨が朝夕の生活需要と日中の観光需要をまとめて1本の路線で受け持っているためです。日中は便が薄くなり、朝と夕方に集まります。時刻表を「毎時何本」の感覚で見ていると、この空白を見落とします。
対策は、川平に着いた時点で帰りの便の時刻をメモしておくことです。滞在を延ばしたくなったときも、次の便が3時間後だと分かっていれば判断を誤りません。バス停の時刻表は現地でも確認できますが、電波が不安定な場所もあるため、出発前にスクリーンショットを撮っておくと安心です。

川平方面は系統⑨のほかに系統⑦吉原線・系統②西回一周線・系統③東回一周線・系統⑪米原キャンプ場線も川平公園前を通ります。系統⑨の便が合わないときは、ほかの系統の時刻も合わせて確認すると選択肢が広がります(2026年8月時点)。
乗る前に知っておきたい支払い・両替・満席のルール
交通系ICは使えない。使えるのは現金とタッチ決済クレジットカード
東運輸の路線バスで使える支払い方法は、現金とタッチ決済対応のクレジットカード(普通運賃清算のみ)です。各種交通系IC、Edy、WAON、タッチ決済に対応していないクレジットカードは利用できません。本州の感覚でICカードをかざそうとすると、乗車口で立ち止まることになります。
この仕様になっているのは、島内路線の運賃収受をシンプルに保つためです。クレジットカードのタッチ決済は普通運賃の清算にのみ使えるので、フリーパスや定期券の購入はまた別の扱いになります。フリーパスを車内で買う場合の支払い方法は、乗務員に確認してください。
現地でのコツは、島に着いたらまず小銭を確保しておくことです。空港や港の売店で買い物をしたときのお釣りを取っておくだけでも、その後の乗車がスムーズになります。カードを使う予定でも、タッチ決済に対応しているかを出発前に確認しておくと確実です。
お釣りは出ない。両替機の使い方を覚えておく
現金で払う場合、表示金額を運賃箱へ入れる方式です。お釣りは出ないため、金額がぴったりでないときは両替機を使います。日本の路線バスでは一般的な仕組みですが、バスに乗り慣れていないと降車時に慌てます。
両替は降車のタイミングではなく、走行中の余裕があるときに済ませておくのが基本です。降車ボタンを押してから両替すると、後ろの人の降車も止まります。特に空港線は荷物を持った人が多いので、余裕を持って動きたい場面です。
なお、無記名乗車券〈シート券〉は現金と併用して使えます。100円・50円・10円券の〈大〉なら端数の調整がしやすく、両替の手間を減らせます。バスターミナル窓口でしか買えませんが、何度もバスに乗る予定なら検討する価値があります。
予約制ではない。満席なら次の便を待つことになる
東運輸の路線バスは事前予約制ではありません。そのぶん気軽に乗れますが、立ち席を含む席が満席の場合は乗車できず、次のバスを待つことになります。1日6便の路線でこれが起きると、予定が大きくずれます。
混雑しやすいのは、船の到着時刻や飛行機の到着直後に重なる便です。港と空港が同じ路線上に並ぶ石垣島では、乗客の波がはっきり出ます。繁忙期に川平方面へ向かうなら、1本前の便を狙うのが現実的な対策です。
割引の条件も押さえておきましょう。小人(6歳以上12歳未満)は大人運賃の半額、幼児(6歳未満)は大人1人につき1人まで無賃です。障がい者の方は障害者手帳または障がい者手帳アプリ画面を提示すると大人運賃の半額、介助の方も半額、小人の障がい者の方は小人運賃の半額になります。
荷物とベビーカー、乗る前の準備で差がつく
路線バスは座席数が限られるため、大型のスーツケースを持ち込むときは早めに乗り場に並ぶのが安全です。満席時は乗車できないルールがあるので、荷物が多い日は1本前の便を目指すと余裕が生まれます。
離島へ日帰りする日は、バスターミナル周辺で荷物を軽くしてから動くと移動が楽になります。ユーグレナ石垣港離島ターミナルには21店舗のテナントが入っており、待合いロビーは200席あります。船待ちの時間を過ごす場所としては十分な広さです。
子連れの場合、幼児(6歳未満)は大人1人につき1人まで無賃という規定が効きます。大人2人と幼児2人なら、幼児分の運賃はかかりません。小人(6歳以上12歳未満)は大人運賃の半額なので、家族の人数構成によってはフリーパスより現金精算のほうが安く収まる場合もあります。
石垣島バスターミナルを起点にした1日の組み立て方
離島めぐりが中心の人:港とバスターミナルをセットで考える
竹富島や西表島へ渡るのが旅の軸なら、拠点は石垣港離島ターミナルになります。船の時間に合わせて動くことになるので、バスは空港との往復に使うのが基本です。この使い方なら、石垣空港⇔石垣港離島ターミナル往復乗車券(大人1,000円・小人500円)が素直な選択になります。
朝は空港線でバスターミナルまたは石垣港離島ターミナルへ入り、船で離島へ。夕方戻ってきて市街地に泊まる、という流れが組みやすいです。前述のとおり運賃表上の区間キロは0.1kmなので、港とバスターミナルの間を歩いて移動しても大きな負担にはなりません。
ただし夜20時以降の空港線は石垣港離島ターミナルを通過するので、最終便に近い時間帯はバスターミナル着になります。船の欠航で予定がずれたときは、この点も含めて帰りの手段を考え直してください。
石垣空港のバス乗り場へ(東バスとカリー観光の停留所が並ぶ)
東バス系統④空港線で550円・約35分。終点がバスターミナル
窓口でフリーパスを購入し、石垣港離島ターミナルへ移動して乗船
川平・北部を回りたい人:便数の少なさを前提に組む
島の西側や北部を路線バスで回るなら、便数が旅程を決めます。川平方面は系統⑨が1日6便、平野線(系統⑥)は1日4便です。1日フリーパスは大人1,000円で購入時刻から24時間有効なので、午後に到着して翌日午前まで動くタイプの旅程と相性が良いです。
平野線に乗る場合、バスターミナル7:05発が平野8:30着、11:20発が12:45着、15:45発が17:10着、18:20発が19:45着です。所要時間は約1時間25分。帰りの平野発は8:40・13:40・17:50・19:55なので、日帰りで往復するなら朝の便で出て午後の便で戻る組み方になります。
一周系統を使う手もあります。系統②西回一周線と系統③東回一周線はバスターミナルを起点に島を大きく回るので、途中で降りて次の便で先へ進むという移動もできます。ただし本数は限られるため、降りる場所は事前に絞り込んでおいてください。
レンタカー派でもバスターミナルを使う場面がある
レンタカーで移動する旅でも、バスターミナルが役に立つ場面があります。ひとつは、返却後に空港へ向かうまでの時間が空いたとき。市街地でレンタカーを返してから空港へは、系統④空港線で550円・約35分です。もうひとつは、飲食を伴う夜の予定があるときです。
市街地内の移動なら初乗り180円で足りる区間も多く、大浜まで250円、沖縄県八重山合同庁舎前まで220円という運賃設定です。駐車場を探す手間と料金を考えると、市街地の短距離はバスのほうが身軽な場合もあります。
また、川平や北部の道は片側1車線の区間が長く、初めての運転では時間が読みにくいこともあります。そういう日は路線バスに任せて、車は市街地とその周辺だけで使うという分担も現実的です。

運転せずに主要スポットを回るなら定期観光バスという手も
バスターミナルからは定期観光バス(石垣島一周観光)も出ています。毎日9:15バスターミナル発、14:00バスターミナル着で、料金は大人6,500円・小人4,800円(昼食付)です。前日17時締切の予約制で、座席指定ではないため乗車人員によっては相席になります。
行程は権現堂・桃林寺(車窓)、石垣島鍾乳洞(下車見学)、川平公園(下車見学)、ポーザーおばさんの食卓(昼食)、米原のヤシ原生林(車窓)、玉取崎展望台(下車見学)、石垣空港(降車の方がいる場合のみ停車)、宮良川のヒルギ林(車窓)を経てバスターミナルへ戻ります。川平公園ではオプションでグラスボートに乗船でき、通常大人2,300円・小人1,200円のところ、参加者は大人2,000円・小人1,000円の割引料金になります。
利用するときは、前日17時までに予約したうえで、出発の20分前にバスターミナル内の窓口へ行くのがルールです。運行催行日で空席がある場合は当日でも乗車できます。フリーパスでは乗車できない点と、台風接近時は運休する場合がある点を覚えておいてください。
まとめ:石垣島バスターミナルは「起点」として押さえれば迷わない
石垣島のバス旅は、便数の多い空港線と便数の少ない観光路線という2つの顔を持っています。まずはバスターミナルを起点に、行きたい場所の往路と復路の時刻を紙かスクリーンショットで押さえてしまうこと。それだけで、現地での判断がぐっと楽になります。到着日に窓口が開いている時間なら、最初にフリーパスと必要な切符をまとめて買っておくのが最初の一歩です。
※運賃・時刻・営業時間は2026年8月時点の東運輸公式サイト、石垣市公式サイト、南ぬ島石垣空港公式サイト、カリー観光公式サイトの情報です。ダイヤ改正や台風による運休で変わることがあるため、最新の運行状況・気象情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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