「鳩間島に行きたいけれど、船がどこから出ていて何便あるのかが分からない」。八重山の離島のなかでも、鳩間島は情報が少なくて計画を立てにくい島です。竹富島のように1日18便も出ているわけではなく、便を1本外すと丸一日予定が崩れます。
先に結論を書きます。鳩間島への行き方は、石垣島のユーグレナ石垣港離島ターミナルから高速船に乗る方法が基本で、安栄観光と八重山観光フェリーの2社を合わせても石垣発は1日4便です。運賃は2社とも大人片道3,290円で横並び。もうひとつ、西表島の上原港から10〜15分で渡るルートもあり、こちらは片道1,230円です。
ただし鳩間航路には、他の離島にはない独特の弱点があります。鳩間行きの便は西表島の上原航路の経由便として運航されているため、上原航路が欠航すると鳩間島にも渡れません。この記事では、2社の時刻と運賃、日帰りで島にいられる時間の逆算、欠航したときに何が起きるか、そして石垣空港に着いてから乗船するまでの動き方を、公式の時刻表と運賃表の数字だけで整理します。
この記事でわかること
・石垣島発の鳩間島行き高速船は2社合計で1日4便、時刻はどう並んでいるか
・運賃は大人片道3,290円・往復6,370円。西表島上原港からなら片道1,230円
・日帰りで島にいられるのは何時間か、時刻表からの逆算方法
・上原航路が欠航すると鳩間島に渡れなくなる仕組みと、その確認先
鳩間島の行き方は石垣島発の高速船が基本|2社4便の全体像

鳩間島に橋はなく、空港もありません。渡る手段は船だけです。まずは「どこから、何時に、いくらで」の全体像をつかんでおきましょう。
出発地はユーグレナ石垣港離島ターミナルの1か所だけ
石垣島から鳩間島へ渡る船は、すべてユーグレナ石垣港離島ターミナルから出ます。石垣島には港がいくつかありますが、離島行きの高速船が集まっているのはこのターミナルだけなので、迷う要素はありません。
このターミナルは延べ床面積が約5,000平方メートルあり、待合いロビーには200席、浮き桟橋が4基あります。船舶運航会社3社とテナント21店舗が入り、コインロッカーは6ヶ所。銀行ATM、自動販売機、多目的トイレ、授乳室とおむつ交換台もそろっています。鳩間島には商店がないため、飲食物の買い出しはこのターミナル内で済ませておくのが現実的です。
乗り場は桟橋ごとに分かれていて、当日の行き先案内が掲示されます。鳩間便は朝と夕方に集中していて、特に朝は竹富島・小浜島・西表島行きの便と時間帯が重なります。ロビーが混み合う時間帯なので、出港の30分前にはターミナルに入っておくと落ち着いて動けます。
| 住所 | 〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町1番地 |
| 電話番号 | 080-8382-8211 |
| 営業時間 | 管理室 9:00〜18:00(18:00〜9:00は警備室が対応) |
| アクセス | 南ぬ島石垣空港から東運輸の空港線バスで石垣港離島ターミナル下車 |
| 公式サイト | 公式サイト |

石垣島の旅で最初に「どこへ行けばいいのか分からない」となりやすいのが、離島ターミナルです。飛行機を降りてスマホで検索すると、フェリー会社が2社出てきて、駐車場も…
石垣発は朝2便・夕方2便。昼の便がない
石垣港から鳩間港へ向かう便は、2026年8月時点で1日4便です。安栄観光が08:30発と16:30発、八重山観光フェリーが08:00発と15:45発を運航しています。昼の時間帯に石垣を出る便はありません。
復路も同じく4便で、安栄観光が鳩間発09:45と17:25、八重山観光フェリーが鳩間発09:20と16:40です。ここで気づいてほしいのは、午前の鳩間発は「朝の便で着いた船がそのまま折り返す便」だということ。つまり石垣を朝に出て午前中に戻ってくることもできますが、その場合の島の滞在時間はほぼゼロになります。
時刻は季節ごとに組み替えられます。安栄観光の高速船時刻表は2026年4月1日〜5月10日と6月20日〜9月30日が同じダイヤで、5月11日〜6月19日は別ダイヤ。10月からは冬ダイヤに変わります。旅行日が期間の境目にかかるときは、必ず出発直前に公式の時刻表を見直してください。
所要時間が45〜75分と幅があるのは「上原経由」があるから
石垣港から鳩間港までの所要時間は、安栄観光の公式時刻表で45〜75分(片道)と案内されています。30分もの幅があるのは、便によって西表島の上原港を経由するかどうかが違うためです。
安栄観光の場合、朝の08:30発は「石垣→上原→鳩間」の順に寄ります。一方、夕方の16:30発は「石垣→鳩間」の直行です。復路は09:45発が「鳩間→石垣」の直行、17:25発が「鳩間→上原→石垣」となります。同じ運賃でも、乗る便によって船に乗っている時間が30分近く変わるということです。
船酔いが心配な人や、島での時間を1分でも長く取りたい人は、直行便にあたる石垣16:30発と鳩間09:45発の並びを把握しておくと計画が組みやすくなります。逆に、西表島の上原地区にも寄りたいなら経由便のほうが好都合です。
安栄観光と八重山観光フェリーは、2020年10月1日に共同運航を解消し、共通乗船券も廃止されています。往路をA社、復路をB社という組み合わせ自体は可能ですが、往復割引は同じ会社の中でしか使えません。時刻を優先するのか、往復割引を優先するのかを先に決めておくと迷いません。
運賃はいくら?片道3,290円と往復6,370円の考え方
鳩間島は、石垣島発の離島航路のなかで運賃が高いほうの島です。とはいえ計算はシンプルで、覚えるべき数字は多くありません。
大人・小人・障がい者割引の運賃早見
石垣〜鳩間の運賃は、2026年8月時点で大人片道3,290円、大人往復6,370円です。小人は片道1,650円、往復3,200円。障がい者割引は片道2,250円、往復4,500円となっています。ここでいう大人は中学生以上、小人は小学生です。
往復を先に買うと、片道券を2枚買うより少しだけ安くなる計算です。金額差は小さいものの、復路の窓口手続きが不要になるので、日程が固まっているなら往復券のほうが動きは楽になります。ただし前述のとおり、往復券は同じ会社の便でしか使えません。
運賃には燃料油価格変動調整金(第4段階)が含まれています。この調整金は燃料価格に応じて段階が切り替わる仕組みで、切り替わると運賃表そのものが書き換わります。数か月前に調べた金額をそのまま信じないほうが安全です。
石垣島発の主要航路と並べると鳩間島の位置づけが見える
鳩間島の運賃が高いのか安いのか、他の航路と並べてみます。以下は各社公式の運賃表・時刻表から石垣島旅の教科書がまとめた比較です(2026年8月時点、大人片道)。
| 行き先 | 大人片道 | 所要時間 | 石垣発の便数 |
|---|---|---|---|
| 竹富島 | 970円 | 10〜15分 | 安栄観光8便 |
| 西表島大原港 | 2,520円 | 40〜45分 | 安栄観光4便 |
| 西表島上原港 | 3,290円 | 45〜55分 | 安栄観光4便 |
| 鳩間島 | 3,290円 | 45〜75分 | 安栄観光2便 |
| 波照間島 | 4,990円 | 60〜90分 | 安栄観光3便 |
並べてみると、鳩間島の運賃は西表島上原港とまったく同じ3,290円です。鳩間便が上原航路の経由便として運航されている以上、運賃も上原港と同水準に設定されているわけです。一方で便数は上原航路の半分。「値段は上原と同じ、便数は半分」というのが鳩間島の位置づけです。
WEB事前予約は前日18時まで。当日の窓口行列を避けられる
安栄観光は公式サイトからの事前予約・決済に対応しており、決済まで済ませておくと乗船当日にカウンターでの手続きが不要になります。受付は乗船日の前日18:00まで。朝の便は他の離島へ向かう乗客とカウンターが重なるので、この差は体感でかなり効きます。
八重山観光フェリーも公式サイトから乗船券を購入できます。ただし2026年8月時点の同社の乗船券購入ページで扱っているのは竹富・小浜・大原・黒島の各航路で、鳩間航路はオンライン購入の対象に入っていません。八重山観光フェリーの便に乗る予定なら、ターミナルの有人カウンターで買う前提で時間を見ておきましょう。
なお八重山観光フェリーの高速船は全席自由席です。座席指定という概念がないので、景色のいい席を狙うなら早めに乗船列に並ぶ以外の手はありません。
西表島の上原港から渡るルートなら10〜15分で着く

鳩間島へのもうひとつのアクセスが、西表島の上原港からの島間航路です。石垣島から直接向かうより時間も運賃も抑えられるので、西表島に泊まる旅程なら検討する価値があります。
上原〜鳩間は片道1,230円・所要10〜15分
西表島上原港と鳩間島を結ぶ航路の運賃は、2026年8月時点で大人片道1,230円、大人往復2,380円です。小人は片道640円、往復1,240円。障がい者割引は片道840円となっています。所要時間は10〜15分で、竹富島へ渡るのとほぼ同じ感覚です。
この短さは地理を見れば納得できます。鳩間島は西表島の北5.4kmに浮かぶ島で、石垣島からは40km近く離れている一方、上原港からは目と鼻の先です。石垣島から直接向かうと3,290円かかる区間が、上原港起点なら1,230円で済みます。
ただし便数は限られます。安栄観光の島間航路は上原発09:30・鳩間発17:25の1往復、八重山観光フェリーは上原発09:00・鳩間発16:40の1往復です。2社を合わせても朝と夕方の2往復しかないので、「気軽に行き来する」という使い方はできません。
| 住所 | 沖縄県八重山郡竹富町上原 |
| アクセス | 石垣港離島ターミナルから高速船45〜55分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
朝出て夕方戻る。西表島に泊まる人だけが使える組み合わせ
上原発の便は朝しかなく、鳩間発の戻り便も夕方しかありません。したがってこのルートは、前夜に西表島の上原地区(西部地区)に泊まっていることが前提になります。石垣島から日帰りで上原港に行き、そこから鳩間島へ乗り継ぐという使い方は、時刻表上ほぼ成立しません。
西表島の上原地区に2泊し、中日に鳩間島へ渡る。この形なら朝09:00台に上原を出て、夕方16:40か17:25に戻れます。島での滞在は7時間前後を確保でき、運賃も往復2,380円に収まります。西表島のジャングルと鳩間島の海を1本の旅程にまとめたい人には合理的な組み方です。
一方、上原地区の宿は事前予約が基本です。船の便が限られる以上、宿が決まっていない状態でこのルートを組むのは避けたほうがいいでしょう。

西表島に行こうと決めたとき、最初につまずくのが「どうやって渡るのか」です。地図で見ると石垣島のすぐ隣なのに、検索すると上原港・大原港・高速船・欠航・連絡バスとい…
石垣発の経由便に乗れば、上原で降りずに鳩間まで行ける
ややこしいのは、「上原経由の石垣発便」と「上原発の島間航路」が別物だという点です。安栄観光の石垣08:30発は上原港を経由して鳩間港へ向かいますが、これは石垣〜鳩間の通し運賃3,290円が適用される便です。上原港でいったん降りて島間航路の券を買い直す必要はありません。
逆に、西表島に滞在中の人が上原港から乗る場合は島間航路の1,230円が適用されます。同じ船に乗っていても、どこから乗ったかで支払う金額が変わるということです。西表島の宿で「鳩間に行きたい」と相談すると、この島間航路を案内されるのが一般的です。
券売は乗る港の窓口で行います。上原港から乗るなら上原港の窓口、石垣港から乗るなら石垣港のカウンターです。
| 上原港発ルートのメリット | 上原港発ルートのデメリット |
|---|---|
| 運賃が片道1,230円と安い 所要10〜15分で船に乗る時間が短い 西表島の滞在とセットで組める 島での滞在時間を長く取れる | 前夜に上原地区へ泊まる必要がある 2社合わせても1日2往復のみ 上原航路が欠航すると島間航路も止まる 石垣島から日帰りでは使えない |
鳩間島の日帰りは何時間いられる?時刻表から逆算する組み立て
「日帰りできますか」という問いへの答えは、できます。ただし使える便の組み合わせは実質1通りしかありません。ここを外すと旅程が崩れます。
朝の便で渡り夕方の便で戻ると滞在は7時間前後
石垣島発の日帰りで成立するのは、朝の便で渡って夕方の便で戻る形だけです。八重山観光フェリーなら石垣08:00発・鳩間16:40発、安栄観光なら石垣08:30発・鳩間17:25発。どちらも島にいられる時間は7時間前後の目安になります。
この7時間という数字は、鳩間島を歩いて回るには十分です。竹富町観光協会のモデルコースによれば、港から宿までが徒歩3〜5分、島内のスポット間も5〜15分程度。島の周囲は歩いて回れる規模で、集落から灯台のある高台までも徒歩圏です。時間が余るくらいだと考えておいて構いません。
一方で、島に食事処が常時開いている保証はありません。竹富町観光協会も「食堂は事前に営業しているかどうか確認しよう」と案内しています。7時間を島で過ごすなら、昼食は石垣島で調達して持ち込むのが確実です。
前日18:00までに乗船券をWEB予約(安栄観光の場合)
出港30分前にユーグレナ石垣港離島ターミナルへ。飲料と昼食を購入
朝の便で鳩間港へ。夕方の便まで7時間前後の滞在
失敗パターン①:午前の鳩間発を「帰りの便」として計算してしまう
時刻表を見て「鳩間発09:20があるなら午前中に戻れる」と考えてしまう人がいます。これが最初の落とし穴です。この09:20発(八重山観光フェリー)と09:45発(安栄観光)は、朝に石垣を出た船がそのまま折り返す便です。
石垣08:00発の船は鳩間に着いてからわずかな時間で09:20に折り返します。つまりこの便を復路に選ぶと、島に降りて写真を撮る間もなく船に戻ることになります。実質的に「船で往復するだけ」の行程です。
対策はシンプルで、復路は夕方の便(八重山観光フェリー16:40発・安栄観光17:25発)だけを候補にすること。鳩間島の日帰りには、午前の折り返し便は存在しないものとして扱うのが正解です。時刻表の数字だけを見て組むと、この構造は見落とします。
乗り継ぎは30分以上。石垣島に戻った後の予定も余裕を持つ
安栄観光は公式の時刻表で「石垣港および各島でのお乗継時間については30分以上みていただくようお願いします」と明記しています。所要時間は使用船舶や天候によって変わり、案内より時間がかかる場合があるためです。
これは復路の予定にも効いてきます。安栄観光の鳩間17:25発は上原港を経由して石垣港へ戻る便なので、直行より時間がかかります。石垣島に戻ってからレンタカーを返す、飛行機に乗る、といった予定を入れているなら、時刻表どおりに着く前提で組まないほうが安全です。
特に石垣空港発の最終便に乗る計画は避けたほうがいいでしょう。鳩間島から戻る日に飛行機を予約するなら、島から戻る便を朝に設定して1日空けるのが現実的な組み方です。
高速船は台風・強風・波浪で欠航します。所要時間も使用船舶や海況によって変わり、案内より長くかかることがあります。当日の運航可否は安栄観光・八重山観光フェリーの運航状況ページで、気象は気象庁の情報で必ず確認してください。
欠航が最大の関門|上原航路が止まると渡れなくなる理由
鳩間島への旅で本当に気をつけるべきは、運賃でも所要時間でもなく欠航です。しかもその欠航は、鳩間島側の海況で決まるわけではありません。
鳩間航路は上原航路の経由便。上原が欠航なら鳩間も欠航
意外と知られていませんが、鳩間島に渡れるかどうかは、鳩間港周辺の波ではなく西表島の上原航路が動いているかで決まります。安栄観光は公式の時刻表に「鳩間航路は上原航路の経由便の為、上原航路欠航時は欠航となります」と明記しています。上原港と鳩間島を結ぶ島間航路についても同じ注記があります。
なぜ上原航路が弱いのか。八重山観光フェリーの説明によれば、上原航路は西表島の北側(西部地区)に向かう航路で、他の航路と違って外海を航行します。竹富島・小浜島・黒島・西表島大原港へ向かう航路は島々やサンゴ礁に囲まれていて外洋のうねりを受けにくいのに対し、上原航路は北寄りの風が吹くと東シナ海からの波やうねりが直接入ってきます。
そして鳩間島は、その上原航路をさらに北へ延ばした先にあります。石垣島から見て最も外洋に近い位置にあるからこそ、海が荒れると真っ先に止まるわけです。冬季は季節風の影響で上原航路の欠航が増えるため、11月〜3月に鳩間島を旅程に組むなら予備日は必須だと考えてください。
失敗パターン②:バス券付き乗船券を買えば鳩間島に行けると思い込む
上原航路が欠航しても西表島の上原地区には行けます。石垣島から高速船で大原港まで約50分、大原港から連絡バスで上原港まで約60分という迂回ルートが用意されているからです。このとき必要なのが「上原港行乗船券(バス券付き)」で、大原港行の乗船券では大原港到着時点で運送終了となり連絡バスには乗れません。
ここで起きるのが2つ目の失敗です。「バス券付きの券を買えば上原港まで行けるのだから、そこから鳩間島に渡れるはずだ」と考えてしまうケース。しかし上原航路が欠航している日は、上原港と鳩間島を結ぶ島間航路も同じ理由で欠航しています。陸路で上原港までたどり着いても、そこから乗る船がありません。
対策は、鳩間島を「代替ルートのない島」として扱うことです。西表島や竹富島には迂回策や別の港がありますが、鳩間島にはありません。上原航路が止まった日は素直に予定を組み替える。それが唯一の対処法です。
予備日の作り方と、欠航したときの振り替え先
鳩間島を旅程に入れるなら、石垣島滞在の中日に置くのが基本です。到着日や出発日に当てると、欠航したときに振り替える日がなくなります。3泊4日なら2日目か3日目、4泊5日なら2日目から4日目のどこかに置いて、前後に1日の余裕を作っておきましょう。
欠航したときの振り替え先としては、内海側の航路が候補になります。竹富島(大人片道970円)や西表島大原港(大人片道2,520円)は島やサンゴ礁に囲まれた航路で、上原航路が止まっている日でも動いていることがあります。鳩間島がだめだった日に「じゃあ竹富島へ」と切り替えられるよう、代案を先に決めておくと当日の判断が速くなります。
なお、乗船券のキャンセル手続きは自動では行われません。八重山観光フェリーの場合、上原航路欠航時は大原港経由+連絡バスで上原港まで案内できるため、購入済みの上原港行乗船券は自動キャンセルされない仕組みです。利用を取りやめるなら自分でキャンセル手続きをする必要があります。
石垣空港に着いてから乗船するまでの段取り
鳩間島行きの朝の便は08:00と08:30。前泊なしで当日の飛行機から乗り継ぐのは現実的ではないため、多くの人は石垣島に前泊してから港へ向かうことになります。
空港から港へは路線バスで550円
南ぬ島石垣空港からユーグレナ石垣港離島ターミナルへは、東運輸の路線バスが使えます。系統④の平得・大浜・白保経由空港線と、系統⑩のアートホテル・ANAインターコンチネンタル経由空港線が、どちらも石垣港離島ターミナルを経由してバスターミナルへ向かいます。運賃は大人550円です(令和7年4月1日改定の運賃表による、2026年8月時点)。
支払いは現金またはタッチ決済対応のクレジットカードのみで、交通系ICカードやEdy・WAONは使えません。現金の場合はお釣りが出ないため、車内の両替機を使う必要があります。小人(6歳以上12歳未満)は大人運賃の半額、6歳未満の幼児は大人1人につき1人まで無賃です。
路線バスは事前予約制ではなく、立ち席を含めて満席の場合は乗車できません。次のバスを待つことになるので、朝の便に間に合わせたい日はバス1本ぶんの余裕を見ておきましょう。
| 住所 | 〒907-0242 沖縄県石垣市白保1960-104-1 |
| アクセス | 東運輸の空港線バスで石垣港離島ターミナルまで |
| 公式サイト | 公式サイト |

石垣島の旅で最初にやってくる関門が、空港に降り立った直後の移動です。竹富島や西表島に渡るための船が出るのは市街地のユーグレナ石垣港離島ターミナルで、空港からは島…
ターミナルでの動き方は「窓口→買い出し→桟橋」の順
ターミナルに着いたら、まず乗船券の窓口です。安栄観光と八重山観光フェリーはどちらもユーグレナ石垣港離島ターミナル内にカウンターを構えています。WEB予約済みなら手続きは不要ですが、当日購入なら朝の混雑を見込んで早めに並びましょう。
券を確保したら買い出しです。ターミナル内には売店やテナントが21店舗入っているので、飲料・昼食・日焼け対策はここで揃います。鳩間島には商店がなく、竹富町観光協会も「乗船前に飲食物を準備する必要がある」と案内しています。島に着いてから買い足すことはできないと考えてください。
荷物はコインロッカーに預けられます。ターミナル内に6ヶ所あるので、宿に置けない大きな荷物はここに残していくのが身軽です。日帰りなら、島に持ち込むのは水・食料・日除け・タオル程度で足ります。
| 住所 | 〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町1番地 ユーグレナ石垣港離島ターミナル内 |
| 電話番号 | 0980-83-0055 |
| アクセス | ユーグレナ石垣港離島ターミナル内 |
| 公式サイト | 公式サイト |
| 住所 | 〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町1番地 ユーグレナ石垣港離島ターミナル内 |
| 電話番号 | 0980-82-5010 |
| 営業時間 | 電話受付 7:00〜18:30 |
| アクセス | ユーグレナ石垣港離島ターミナル内 |
| 公式サイト | 公式サイト |
レンタカーで港に向かうなら駐車場の扱いを先に決める
石垣島でレンタカーを借りている場合、離島へ渡る日の車の置き場所が悩みどころになります。ユーグレナ石垣港離島ターミナルの周辺には市営の駐車場がありますが、朝の便の時間帯は他の離島へ渡る人と重なって埋まりやすい場所です。
日帰りで鳩間島へ渡るなら、車を停めたまま7時間以上放置することになります。駐車料金がかさむうえ、満車で停められないと出港に間に合いません。宿が市街地にあるなら、宿に車を置いてバスかタクシーで港に向かうほうが確実です。
逆に、鳩間島に泊まる予定ならレンタカーを一度返却するという選択もあります。渡島中は車を使わないので、借りっぱなしにする理由がありません。予約時に「離島に渡る日程がある」と伝えて、借りる日数を調整しておきましょう。
着いてからの動き方|港から先は徒歩が基本
鳩間港に着いてからの移動手段も、事前に知っておかないと戸惑います。バスもタクシーもレンタカー店もない島です。
港から集落まで徒歩3〜5分。島全体が歩ける規模
鳩間港は鳩間島の南側にあり、港から集落までは徒歩3〜5分です。竹富町観光協会のモデルコースでも島内移動は徒歩がメインとされていて、各スポット間の移動も5〜15分程度と案内されています。
島の人口は約50人。西表島の北側に位置し、鳩間節の発祥地として知られています。テレビドラマ「瑠璃の島」の舞台になったことで全国的に知られるようになった島でもあります。石垣島からの定期船が運航を始めたのは2006年4月からで、それ以前は日常的に渡れる島ではありませんでした。
集落の中は道が整備されていますが、集落の外に出ると道は舗装されていません。歩きやすい靴で行くこと、そして日差しを避ける装備を持つことが実用的な準備になります。
| 住所 | 沖縄県八重山郡竹富町鳩間 |
| アクセス | 石垣港離島ターミナルから高速船45〜75分、西表島上原港から高速船10〜15分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
レンタサイクルは宿泊客優先。当てにしない前提で計画する
鳩間島にレンタサイクルはありますが、竹富町観光協会は「一部の宿で利用可能だが宿泊客優先のため事前確認が必要」と案内しています。日帰りで訪れて当日その場で借りられる保証はありません。
徒歩でも回れる規模なので、自転車がなければ島を楽しめないということはありません。ただし7時間の滞在で島の北側の浜まで足を延ばしたいなら、自転車があると行動範囲は広がります。宿泊するなら予約時に送迎とレンタサイクルの有無を確認しておきましょう。
また集落外の道は未舗装のため、自転車で走るならハンドルを取られないよう速度を落として進む必要があります。舗装路を想定したスピードで走る場所ではありません。
ビーチに監視員はいない。遊泳は自己判断になる
鳩間島のビーチは、竹富町観光協会が明記しているとおり「どこも天然の海岸で、施設や監視員等はない」状態です。ライフガードも更衣室もシャワーもありません。海に入るかどうかは完全に自己判断になります。
八重山の海は潮の流れが速い場所があり、天候も短時間で変わります。単独で沖に出る、子どもだけで泳ぐといった行動は避けてください。遊泳の可否や海況については、現地の宿や竹富町の案内、気象・海象の最新情報を必ず確認したうえで判断しましょう。
日差し対策も自前で用意する必要があります。島に商店がない以上、日焼け止めも帽子も飲料も石垣島で調達しておくのが前提です。
タイプ別|あなたに合う鳩間島の渡り方
ここまでの情報を、旅のタイプ別に整理します。石垣島に滞在して1日だけ足を延ばしたい人は、石垣08:00発または08:30発で渡り、16:40発か17:25発で戻る日帰り型。運賃は往復6,370円で、島の滞在は7時間前後です。中日に組んで予備日を確保しておきましょう。
西表島の上原地区に連泊する人は、上原港からの島間航路が最も効率的です。往復2,380円、片道10〜15分。西表島のジャングルと鳩間島の海を1本の旅程にまとめられます。
島の夜と朝を体験したい人は宿泊型です。鳩間島の宿には3食付きのところもあるため、予約の際に昼食の有無まで確認しておくと当日の食事に困りません。旧暦6月の豊年祭や、毎年5月3日の鳩間島音楽祭に合わせて訪れるなら、宿はかなり早い段階で押さえる必要があります。
鳩間島は周囲を歩いて回れる規模で、港から集落まで徒歩3〜5分、スポット間も5〜15分程度。荷物はユーグレナ石垣港離島ターミナルのコインロッカーに預け、島へは水・食料・日除け・タオルだけを持ち込むのが身軽な組み方です。
まとめ|鳩間島へは朝の便で渡り、夕方の便で戻る
最初の一歩は、旅程のどの日を鳩間島に当てるかを決めることです。石垣島滞在の中日に置き、その前後に1日の余裕を作る。これだけで、欠航したときの被害が「旅が台無し」から「予定変更」に変わります。日程が固まったら、安栄観光の公式サイトで前日18:00までに乗船券を予約し、出港30分前にはターミナルへ。あとは朝の便に乗るだけです。
※本記事の時刻・運賃は2026年8月時点で各社公式サイトが公表している内容です。ダイヤは季節ごとに変わり、運賃も燃料油価格変動調整金の段階に応じて改定されます。最新の運航状況・時刻表・運賃は安栄観光公式サイト、八重山観光フェリー公式サイト、島の情報は竹富町公式サイト、バス運賃は東運輸公式サイトでご確認ください。

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