「黒島港って、着いたら何があるの?」「帰りの船はどこで買えばいい?」──黒島へ日帰りで渡る計画を立てると、石垣島側の離島ターミナルの情報はたくさん見つかるのに、到着する黒島港そのものの情報は意外と少ないことに気づきます。港に着いてから慌てないためには、船の便数、支払い方法、島内の足を出発前に押さえておくのが近道です。
先に結論をお伝えすると、黒島港へは石垣港離島ターミナルから安栄観光と八重山観光フェリーの高速船が出ていて、所要は約25〜30分、2社合わせて1日6便(片道)です。運賃は2社とも大人片道1,850円。ただし黒島港の窓口での支払いは現金のみで、島にはタクシーも路線バスもありません。港でレンタサイクルを借りて回るのが基本の動き方になります。
この記事では、黒島港の基本情報から2社の時刻表と運賃、石垣側の駐車場、港に着いてからの移動、帰りの便の選び方、欠航への備えまで、港を起点にした段取りを順番に整理します。
・黒島港に発着する2社の高速船の時刻表と運賃(2026年9月時点)
・黒島港の窓口が現金のみであることと、きっぷの買い方の注意点
・石垣港離島ターミナル側の市営駐車場の台数と料金
・黒島港に着いてからの移動手段と、帰りの便から逆算する時間の組み方
黒島港はどんな港?石垣島から25〜30分で着く「ハートの島」の玄関口

島の北側にある、沖縄県管理の地方港湾
黒島港は、竹富町の黒島にある地方港湾で、港湾管理者は沖縄県です。島の北側に位置していて、石垣島の石垣港との間に高速船が就航しています。高速船のほか、定期貨客船(フェリー)や地元の小型船も利用する港なので、観光客だけでなく島の暮らしを支える生活の港でもあります。
黒島は人口約220人に対して牛が3000頭を越える「牛の島」として知られ、島の形がハートに見えることから「ハートの島」とも呼ばれます。面積は10.02 km²、最高標高は15.3メートルと、坂のない平坦な島です。つまり、黒島港に降り立った時点で、目の前に広がるのは起伏の少ない牧場の風景。港から島内のどこへ向かうにも、上り坂で消耗する心配がほとんどありません。
石垣港離島ターミナルから高速船で約25〜30分という近さなので、石垣島に泊まって日帰りで往復する人が大半です。港の位置関係を頭に入れておくと、「島の北の端に着いて、南へ向かって走り出す」というイメージで島内の動きを組み立てられます。まずは港の場所を地図で確認しておきましょう。
| 住所 | 〒907-1311 沖縄県八重山郡竹富町黒島 |
| アクセス | 石垣港離島ターミナルから高速船で約25~30分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
2012年に待合所・浮桟橋・屋根付き歩道が完成した
黒島港の旅客待合所は1994年に完成し、その後2012年5月1日に新旅客待合所、浮桟橋、屋根付き歩道が完成しました。今の黒島港は、この2012年に整った施設が基本になっています。
浮桟橋は、潮の満ち引きに合わせて桟橋そのものが上下する構造です。固定式の岸壁だと干潮時に船と岸壁の段差が大きくなりますが、浮桟橋なら船との高さの差が小さく保たれるため、スーツケースやベビーカーを持っての乗り降りがしやすくなります。屋根付き歩道は、桟橋から待合所まで日差しや雨を避けて歩けるように整備されたものです。八重山の夏の日差しの中で船を待つ時間を考えると、この屋根はありがたい存在です。
実用面で覚えておきたいのは、待合所は「石垣港離島ターミナルのような大きな商業施設ではない」ということです。石垣側のターミナルには売店や食堂、ATMなどが揃っていますが、黒島港は島の規模に合った小さな港です。飲み物や軽食、現金は石垣側で準備してから乗船する、という段取りにしておくと、港に着いてから困りません。
発着するのは安栄観光と八重山観光フェリーの2社
黒島港と石垣港を結ぶ定期の高速船は、安栄観光と八重山観光フェリーの2社が運航しています。2社とも石垣港離島ターミナルから出航し、黒島港に着きます。
2社の便は時間帯がずれて組まれていて、安栄観光は石垣発08:00・13:30・16:00、八重山観光フェリーは石垣発08:30・11:35・16:30です(2026年9月時点)。どちらの会社の船に乗っても、運賃は大人片道1,850円で同じです。所要時間は安栄観光の公式サイトで約25〜30分と案内されています。
ここで押さえておきたいのは、「行きと帰りで同じ会社の船に乗るのか」を決めておくことです。2社の時刻は異なるため、往復きっぷを買うと帰りの選択肢がその会社の便に絞られます。時刻の詳細と選び方は次の見出しでくわしく整理します。
島内にはタクシーも路線バスもない
黒島港に着いてから最初に知っておきたいのが、黒島にはタクシーや路線バスがないことです。黒島研究所が公開している「黒島Q&A」でも、島内の移動手段はレンタサイクル3社とレンタカー1社で、タクシーや路線バスはないと案内されています。
石垣島や竹富島の感覚で「港に着いたらバスかタクシーで」と考えていると、港で足が止まってしまいます。黒島の島内移動は、港でレンタサイクルを借りるのが基本。民宿に泊まる人は民宿で自転車を借りられることもあります。
レンタカーは1社だけなので、台数に限りがあると考えておくのが無難です。暑さが心配な人や自転車に乗り慣れていない人は、事前に黒島研究所のQ&Aで紹介されている事業者の情報を確認し、直接問い合わせておくと安心です。黒島への行き方全体(石垣島までのアクセスを含む)は、次の記事でまとめています。

石垣島から黒島へ行きたいのに、「船はどこから出るのか」「1日に何便あるのか」「島に着いたら何で移動するのか」がまとまって出てこない——黒島の行き方を調べ始めると…
黒島港は「着いたら自分の足で動く港」です。飲み物・現金・日焼け対策は石垣港離島ターミナルで揃えてから乗船し、港に着いたらまずレンタサイクルを確保する、という順番で動くと島での時間を無駄にしません。
石垣から黒島への船は1日何便?2社の時刻表を並べて比べる
安栄観光は石垣発08:00・13:30・16:00の1日3便
安栄観光の黒島航路は、1日3便の運航です。2026年9月時点の公式時刻表では、石垣発が08:00・13:30・16:00、黒島発が08:40・14:10・16:40となっています。
ここで注意したいのは、公式時刻表の「黒島発」は黒島港を出港する時刻であって、石垣発の便が黒島に着く時刻ではないということです。所要時間は約25〜30分なので、石垣発08:00の便は出港からおよそ25〜30分後に黒島港へ着き、その船が折り返して黒島発08:40の便になる、という動きです。「黒島着が08:40」と読み違えると、島での時間を少なく見積もってしまいます。
安栄観光の便の特徴は、昼の便が石垣発13:30と遅めであることです。朝一番の08:00に乗れば、黒島で半日以上を過ごし、黒島発14:10か16:40で戻ることができます。逆に13:30の便で渡る場合、帰りは安栄観光なら黒島発16:40の1本だけになります。時刻は季節や燃料事情で変わることがあるので、安栄観光の黒島航路の時刻表ページで乗船日の時刻を確認しておきましょう。
八重山観光フェリーは石垣発08:30・11:35・16:30の1日3便
八重山観光フェリーの黒島航路も1日3便です。2026年9月時点の公式時刻表では、石垣発が08:30・11:35・16:30、黒島発が09:10・12:15・17:10となっています。
安栄観光と比べると、八重山観光フェリーは昼の便が石垣発11:35と早く、帰りの最終が黒島発17:10と遅いのが特徴です。朝がゆっくりめの人は11:35の便で渡って、黒島発17:10で戻るという組み方もできます。この場合、島での滞在は5時間弱。自転車で島を一周する時間は十分にとれます。
一方で、八重山観光フェリーの石垣発16:30の便は、渡った先の黒島から当日中に戻る便がありません(黒島発17:10が最終のため、島での滞在はごくわずかになります)。夕方の便は宿泊する人や、島から石垣へ戻る人向けの便と考えておきましょう。最新の時刻と運航状況は八重山観光フェリーの運航状況・時刻表ページでまとめて確認できます。
2社を合わせると片道6便、日帰りの選択肢が広がる
2社の便を合わせると、石垣発・黒島発ともに1日6便になります。時刻表を1枚にまとめると、次のようになります(石垣島旅の教科書調べ・2026年9月時点、各社公式時刻表より)。
| 比較項目 | 安栄観光 | 八重山観光フェリー |
|---|---|---|
| 石垣発 | 08:00 / 13:30 / 16:00 | 08:30 / 11:35 / 16:30 |
| 黒島発 | 08:40 / 14:10 / 16:40 | 09:10 / 12:15 / 17:10 |
| 便数 | 1日3便 | 1日3便 |
| 大人片道/往復 | 1,850円/3,590円 | 1,850円/3,590円 |
| 黒島港での支払い | 現金 | 公式で要確認 |
表を見るとわかるように、2社の便は30分〜2時間ほどずつずれて並んでいます。石垣発は08:00から始まり、11:35、13:30と昼にも選択肢があります。黒島発は08:40から17:10まで、昼過ぎの12:15と14:10、夕方の16:40と17:10があるため、帰りの時間を柔軟に選べます。
コツは、「行きは乗りたい時間の便、帰りは最終の1本前」を基準にすることです。帰りを最終便にしてしまうと、万一乗り遅れたときに当日中に戻る手段がなくなります。帰りの便の組み方は見出し「帰りの船で失敗しないには?」でくわしく解説します。
所要時間は約25〜30分、「黒島発」は到着時刻ではない
石垣港と黒島港の間の所要時間は、安栄観光の公式サイトで約25〜30分と案内されています。石垣港を出てから黒島港の浮桟橋に着くまで、30分弱の船旅です。
幅があるのは、その日の海の状況や航行ルートで多少前後するためです。高速船は外洋ではなく、石西礁湖と呼ばれるサンゴ礁に囲まれた海域を走るので、比較的揺れにくい航路とされています。とはいえ船に弱い人は、船の後方の席を選ぶ、乗船前に食べすぎない、といった一般的な対策をしておくと安心です。
時刻表を読むときに繰り返し注意したいのが、先ほどの「黒島発=黒島港を出る時刻」という点です。旅程を組むときは、「石垣発の出港からおよそ25〜30分後に黒島着」と頭の中で足し算しておきましょう。帰りも同じで、黒島発の出港からおよそ25〜30分後に石垣港に着きます。石垣港に戻ってから夕食の予約や空港へのバスがある場合は、この所要時間を入れて逆算しておくと安心です。
運賃はいくら?片道1,850円・往復3,590円と「現金のみ」の落とし穴

2社とも大人片道1,850円・往復3,590円で同額
石垣〜黒島の運賃は、2026年9月時点で安栄観光・八重山観光フェリーともに同じです。大人(中学生以上)は片道1,850円・往復3,590円、小人(小学生)は片道950円・往復1,840円となっています。
この運賃には燃料油価格変動調整金が含まれています。調整金は燃料価格によって変わるため、運賃そのものが時期によって上下することがあります。実際に八重山観光フェリーの公式ページでは、過去の運賃表と現行の運賃表が並んで掲載されており、調整金の段階が変わるたびに運賃が改定されてきたことがわかります。
往復で考えると、片道を2回買うより往復券のほうが割安です。ただし往復券を買うと、帰りの便はその会社の便に限られます。2社の時刻が異なる黒島航路では、この点がのちのち効いてきます。「帰りの時間がまだ決まっていない」「島で予定が延びるかもしれない」という人は、行きを片道で買い、帰りは黒島港で乗る便に合わせて買う、という方法もあります。その場合は次の「現金のみ」の点に注意してください。
小人・幼児・障がい者割引の料金と条件
子ども連れや割引を使う人向けに、料金と条件も整理しておきます(2026年9月時点、安栄観光・八重山観光フェリーの公式運賃表より)。
小学生は小人料金で、片道950円・往復1,840円です。小学生未満の幼児は、安栄観光の場合、大人1名に対して1名までひざ上での乗船であれば無賃ですが、席を用意する場合は小人料金になります。八重山観光フェリーも、大人1名につき1名膝上無料で、それ以上は小人扱いです。家族で乗る場合、幼児2人に大人1人といった組み合わせだと、2人目の幼児は小人料金になる点に注意しましょう。
障がい者割引は、片道1,270円・往復2,540円です。安栄観光では、会計時に障がい者手帳またはスマートフォンの「ミライロID」を提示します。手帳の種別によって、本人と介護人1名まで割引になる場合と、本人のみの場合があります。対象の手帳は安栄観光の公式ページに一覧で掲載されているので、乗船前に確認しておくと窓口でスムーズです。また、15名以上の団体割引や、竹富町民向けの離島住民割引運賃カードの割引もあります。
黒島港の窓口は現金のみ、石垣港とは支払い方法が違う
見落としやすいのが支払い方法です。安栄観光の公式サイトでは、石垣港ではクレジットカードや各種電子マネー、PayPayなどのQRコード決済が使える一方、竹富港、黒島港、鳩間港での精算は現金のみと案内されています。
石垣港離島ターミナルでキャッシュレス決済ができたからといって、黒島港でも同じように払えるとは限りません。帰りのきっぷを黒島港で買う予定の人は、帰りの運賃分の現金を財布に残しておく必要があります。大人2人なら片道でも3,700円、家族4人ならさらに必要です。レンタサイクル代や島内での昼食代も現金になる可能性を考えると、石垣島を出る前に余裕をもった現金を用意しておくのが安全です。
また、通信状況が悪い場合は、クレジットカードや電子マネーの精算そのものが使えないことがあると公式サイトに書かれています。石垣港でも、キャッシュレスが使えない場面に備えて現金を持っておくと安心です。
状況:石垣港で片道券をスマホ決済で購入し、財布の現金はレンタサイクル代と昼食で使い切った。帰りに黒島港の窓口へ行くと現金のみで、きっぷが買えない。
原因:石垣港と黒島港で支払い方法が違うことを知らなかった。
対策:帰りも乗る会社が決まっているなら石垣港で往復券を買う。片道で渡るなら、帰りの運賃分の現金を別にしておく。島にはコンビニがないため、石垣港離島ターミナルで現金を準備してから乗船しましょう。
往復券は会社をまたいで使えるのか
2社が同じ航路を運航していると、「安栄観光の往復券で、帰りだけ八重山観光フェリーに乗れるのか」という疑問が出てきます。この点について、2社の公式サイトの時刻表・運賃ページには、他社便との共通利用を案内する記載は見当たりません。
そのため、往復券は「買った会社の便で帰る」ものと考えて計画するのが安全です。たとえば安栄観光の往復券を買った場合、帰りの選択肢は黒島発08:40・14:10・16:40の3便です。八重山観光フェリーの往復券なら、黒島発09:10・12:15・17:10の3便になります。
実用的な考え方としては、「帰りに乗りたい時間帯」から会社を決めるのがおすすめです。昼過ぎに早めに帰りたいなら、黒島発12:15がある八重山観光フェリー。午後にゆっくりして夕方に帰りたいなら、黒島発16:40の安栄観光か17:10の八重山観光フェリー。帰りの時間を先に決めておけば、会社選びで迷いません。共通利用の可否が気になる場合は、乗船前に石垣港の各社窓口で確認しておくと確実です。
石垣港離島ターミナルに車で行くなら?市営駐車場の台数と料金
港湾課が管理する市営駐車場は4か所
石垣島でレンタカーを借りていて、黒島へ日帰りで渡る場合は、石垣港離島ターミナル周辺に車を停めて船に乗ることになります。石垣市の港湾課が管理する市営駐車場は、離島ターミナル第1駐車場、第2駐車場、第2臨時駐車場、八島第2駐車場の4か所です。
台数は、ターミナル前の第1駐車場が77台、ターミナル西の第2駐車場が194台、第2駐車場の北にある第2臨時駐車場が161台、八島第2駐車場が97台です(石垣市公式サイト、2026年9月時点)。離島ターミナルに近いのは第1・第2駐車場で、日帰りで黒島へ渡る人の多くはまずここを目指します。
いずれも24時間入庫・出庫が可能な時間制の駐車場です。ただし車両規格があり、全長5メートル以内、全幅1.7メートル以内、全高2.3メートル以内の車に限られます。二輪車や三輪車、特殊車両は利用できません。レンタカーで大型のワンボックスやSUVを借りている場合は、全幅1.7メートルの制限に引っかからないか、車検証やレンタカー会社の案内で確認しておきましょう。
| 住所 | 沖縄県石垣市美崎町1番地内 |
| 電話番号 | 0980-82-4046 |
| 営業時間 | 24時間入庫・出庫可能 |
| アクセス | ユーグレナ石垣港離島ターミナル前・西 |
| 駐車場 | 第1駐車場77台・第2駐車場194台・第2臨時駐車場161台(市営・時間制) |
| 公式サイト | 公式サイト |
料金は最初の1時間100円、以後30分ごとに50円
市営駐車場の料金は、2026年9月時点で最初の1時間まで100円、以後30分までごとに50円です。夜間(午後8時〜翌日の午前8時まで)は1時間までごとに50円になります。駐車券を紛失した場合は、1日ごとに1800円の紛失料金がかかります。
なお、石垣市は料金改定を発表していて、令和9年4月1日からは最初の一時間までが200円、以後1時間ごとに100円になります。旅行の時期が令和9年4月以降になる場合は、改定後の料金で計算しておきましょう。
| 駐車場 | 台数(時間制) | 電子決済 |
|---|---|---|
| 離島ターミナル第1駐車場 | 77台 | 利用可能 |
| 離島ターミナル第2駐車場 | 194台 | 利用可能 |
| 離島ターミナル第2臨時駐車場 | 161台 | 不可(現金のみ) |
| 八島第2駐車場 | 97台 | 利用可能 |
※石垣市公式サイト「港湾施設付近の市営駐車場について」より(2026年9月時点)。料金は4か所共通で最初の1時間まで100円、以後30分までごとに50円。
黒島への日帰りでは、朝の便で渡って夕方の便で戻ると、駐車時間は半日以上になります。料金は30分単位で積み上がるため、何時間停めるかを旅程から見積もっておくと、精算機の前で驚かずに済みます。料金の最新情報は石垣市の市営駐車場のページで確認できます。
観光シーズンは第1・第2駐車場が早朝から満車になることも
石垣市の公式サイトでは、観光シーズンには港湾課管理の駐車場が満車になる場合があり、特に離島ターミナル第1・第2駐車場は早朝から満車となる場合もあると案内されています。満車の場合は第2臨時駐車場、それも満車なら八島第2駐車場や付近の駐車場を使うよう案内されています。
ここで大事なのは、道路上で空車待ちをしないことです。市の案内でも、満車時に道路上で空車待ちをすると通行の妨げになるため、しないよう呼びかけています。第1・第2が埋まっていたら、すぐに第2臨時駐車場へ回るのが正解です。
もう1つの注意点は、第2臨時駐車場は電子決済が使えず、現金のみの支払いになることです。また八島第2駐車場は高額紙幣が使えません。黒島港の窓口も現金のみなので、この日の財布には千円札と小銭を多めに入れておくと、駐車場の精算から黒島港のきっぷまで困りません。離島ターミナルの駐車場全体の使い方や、7航路の運賃の全体像は次の記事にまとめています。

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車を使わないなら空港からバス・タクシーで直行する
石垣島でレンタカーを借りていない人や、空港から黒島へそのまま渡りたい人は、南ぬ島石垣空港から石垣港離島ターミナルまで路線バスやタクシーで向かうことになります。
駐車場の心配がないのがこのルートの利点です。一方で、バスの時刻と船の時刻をつなぐ必要があるので、乗り継ぎの余裕を多めにとっておきましょう。特に朝の便に乗りたい場合、空港からの移動時間に加えて、離島ターミナルでのきっぷ購入や乗り場の確認の時間が必要です。出港の30分前には離島ターミナルに着いているのが安心なペースです。
また、黒島で1泊してから石垣島に戻る旅程なら、黒島滞在中はレンタカーの料金がかからないように、石垣島のレンタカーは黒島から戻った日から借りる、という組み方もできます。空港から離島ターミナルまでのバスとタクシーの使い分けは、次の記事でくわしく解説しています。

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黒島港に着いたら何をする?島内の移動手段と最初の動き方
港で借りられるレンタサイクルが基本の足
黒島港に着いたら、まずは島内の足を確保しましょう。黒島研究所の「黒島Q&A」(2026年4月23日更新)によると、黒島港でレンタサイクルを借りることができ、島内のレンタサイクルは3社、レンタカーは1社です。タクシーや路線バスはありません。
黒島は坂のない平坦な島なので、自転車での移動に向いています。竹富町の公式サイトでも、牧場の緑の風景の中を自転車でゆっくりサイクリングするのが「ベスト」と紹介されています。電動アシストがなくても、上り坂で息が上がる場面はほとんどありません。
実用的なコツは、船が着いた直後に動くことです。同じ船で着いた人が一斉にレンタサイクルを借りに行くため、少しのんびりしていると受付に列ができます。もう1つ、黒島の日差しは強く、日陰の少ない道を走ることになるので、帽子と飲み物は必須です。島にはコンビニ・スーパーがないため、飲み物は石垣港離島ターミナルで買ってから乗船すると安心です。
石垣港離島ターミナルで現金・飲み物を準備し、乗船券を買う
高速船で約25〜30分、黒島港の浮桟橋に到着
港でレンタサイクルを借り、帰りの便の時刻を確認
黒島研究所まで約2km、自転車15分ほど
黒島研究所まで約2km、自転車で15分ほど
黒島港から島内の目的地までの距離感をつかむ目安として、黒島研究所を基準にするとわかりやすいです。黒島研究所のQ&Aによると、黒島港から研究所までは約2kmで、徒歩30分、自転車15分ほどです。
黒島研究所は、NPO法人日本ウミガメ協議会の付属施設で、ウミガメの研究をしている施設です。Q&Aでは年中無休で開館していると案内されています。港から自転車15分ほどという距離は、島内の移動時間の感覚をつかむのにちょうどいい基準になります。
徒歩で30分というのは、暑い季節には軽い距離ではありません。「港から歩いて行けそう」と思っても、帰りも同じ距離を歩くことを考えると、往復で1時間になります。自転車なら往復30分ほど。時間と体力の両方を考えて、島内の移動は自転車を基本に組み立てましょう。研究所の開館状況は、訪問前に公式サイトで確認しておくと安心です。
| 住所 | 〒907-1311 沖縄県八重山郡竹富町黒島136 |
| 電話番号 | 0980-85-4341 |
| 定休日 | 年中無休 |
| アクセス | 黒島港から約2km(徒歩30分、自転車15分ほど) |
| 公式サイト | 公式サイト |
レンタサイクルで半日、灯台まで足を延ばすなら一日
黒島でどれくらいの時間を過ごせばいいのか。黒島研究所のQ&Aでは、有名な見どころとして伊古桟橋、黒島ビジターセンター、黒島研究所を挙げ、これらをレンタサイクルで回ると半日ほど、黒島灯台まで足を延ばすと一日必要になると案内しています。
この目安を時刻表に当てはめると、日帰りの組み方が見えてきます。半日コースなら、石垣発08:00で渡って黒島発12:15や14:10で戻る組み方、または石垣発11:35で渡って黒島発16:40や17:10で戻る組み方がちょうど合います。灯台まで含めて一日じっくり回るなら、石垣発08:00か08:30で渡り、夕方の便で戻るのが現実的です。
もう1つ知っておきたいのが、西の浜の注意点です。黒島研究所のQ&Aによると、西の浜は看板がなく見つけられずに帰る人が多いうえ、草刈りがされていない足元の見づらい悪路で、ハブがいる黒島では危険だと案内されています。砂浜でのんびりしたい人には、アクセスの良い宮里海岸か仲本海岸がすすめられています。
ハブと日差しへの備え、昼食は予約や持参も視野に
黒島にはハブがいます。ただし黒島研究所のQ&Aでは、ハブは夜行性で日中は草藪や岩の下にいて、アスファルトの道を日中に移動する限り出会うことはないと説明されています。自転車で舗装道路を走り、草むらや藪には入らない。これだけ守れば過度に心配する必要はありません。
昼食については、同じQ&Aで島内に飲食店が7件、商店が1件あり、コンビニ・スーパーはないと案内されています。また、島内行事があるときは飲食店が休業することもあるそうです。飲食店は港の近くにもありますが、行事の日に重なると選択肢が一気に減ります。
日帰りで確実に昼食をとりたい人は、石垣島で軽食を買って持参するのも一つの方法です。島の商店は島民の利用も多く、お弁当が売り切れていることもあると案内されています。「島で何とかなる」と考えず、飲み物と軽食は石垣側で用意しておくと、予定が崩れません。
帰りの船で失敗しないには?最終便と時間の組み方
黒島発の最終は安栄観光16:40、八重山観光フェリー17:10
黒島から石垣へ戻る最終便は、2026年9月時点で安栄観光が黒島発16:40、八重山観光フェリーが黒島発17:10です。どちらも夕方の早い時間で、これを逃すと当日中に石垣へ戻る定期便はありません。
石垣島の感覚だと、夕方5時ごろはまだ明るく、「もう少し遊べる」と思いがちです。特に夏は日が長いので、ビーチでのんびりしていると時間を忘れます。ところが黒島の最終便は、日が沈むずっと前に出てしまいます。
もう1つの注意点は、往復券を買った場合、最終便はその会社のものになることです。安栄観光の往復券なら最終は黒島発16:40、八重山観光フェリーなら黒島発17:10。「最終は17:10」と覚えていても、手元のきっぷが安栄観光なら16:40が最終です。帰りの便の時刻は、手元のきっぷの会社で確認しておきましょう。
昼の便は12:15と14:10、午前だけの滞在もできる
黒島発の昼の便は、八重山観光フェリーの12:15と安栄観光の14:10です。午前中だけ黒島を回って、午後は石垣島で別の予定を入れたい人には、この昼の便が便利です。
たとえば石垣発08:00(安栄観光)で渡り、黒島発12:15(八重山観光フェリー)で戻る組み方なら、島での滞在は3時間半ほど。レンタサイクルで主要な見どころを回るには少し急ぎ足ですが、港周辺と研究所あたりを回るには足ります。ただしこの組み方は会社をまたぐため、往復券ではなく片道ずつ買う必要があり、帰りは黒島港で現金で購入することになります。
昼の便を使うもう1つの利点は、最終便に比べて乗り遅れたときの保険があることです。黒島発12:15に乗り遅れても14:10や16:40、17:10がありますが、最終便に乗り遅れたら後がありません。「帰りは最終の1本前」を基本にすると、島での予定が多少延びても慌てずに済みます。
| 往復券で買うメリット | 往復券で買うデメリット |
|---|---|
| 片道を2回買うより割安 石垣港でキャッシュレス決済できる 黒島港で現金を用意しなくてよい | 帰りは買った会社の3便に限られる 最終便が会社によって違う 会社をまたぐ組み方ができない |
帰りの便から逆算して島の予定を組む
黒島で時間を無駄にしないコツは、島に着いた時点で帰りの便を決めてしまうことです。帰りの便が決まれば、「何時までにレンタサイクルを返すか」「どこまで行けるか」が自然に決まります。
逆算の基本は、「出港の30分前には黒島港に戻る」ことです。レンタサイクルの返却、帰りのきっぷの購入(片道で渡った場合)、トイレを済ませる時間を考えると、30分の余裕は必要です。黒島研究所から港までは自転車15分ほどなので、研究所にいるなら出港の45分前には研究所を出る、というように移動時間も加えて考えます。
灯台まで足を延ばす場合は、港から離れた島の反対側まで行くことになるので、さらに余裕が必要です。島の南側にいるときに帰りの時間が迫ると、自転車を急いでこぐことになり、暑さで体力を消耗します。「最後の見どころは港に近い場所にする」という順番で回ると、帰りの時間に追われずに済みます。
状況:「黒島の最終は17:10」と調べて、夕方までビーチで過ごした。港に戻ると、手元の往復券は安栄観光で、最終の黒島発16:40はすでに出港していた。
原因:2社の時刻表を混ぜて覚え、往復券が買った会社の便にしか使えないことを意識していなかった。
対策:往復券を買ったら、その会社の黒島発の時刻だけをメモしておく。帰りは最終の1本前を基本にし、最終便に乗るなら出港の30分前には港に戻る。
宿泊するなら民宿7件、最終便の後の島時間を楽しめる
日帰りの時間の制約から解放されたいなら、黒島に泊まるという選択肢もあります。黒島研究所のQ&Aによると、島には民宿が7件あり、ホテルはありません。
宿泊すると、最終便を気にせずに島の夕方と夜を過ごせます。黒島研究所のQ&Aでは、黒島は集落どうしが離れていて、まとまった人工光がなく、山もないため360度見渡せる星空が見られると紹介されています。天候がよければ満天の星が見られるのは、泊まった人だけの特典です。
宿泊する場合は、行きを夕方の便にして、翌日の午前の便で戻る組み方もできます。たとえば石垣発16:00(安栄観光)や16:30(八重山観光フェリー)で渡れば、夕方から島で過ごし、翌日は朝の便で石垣へ戻ってそのまま別の予定に移れます。民宿では自転車を借りられることもあるので、予約時に確認しておくと港での手配が不要になります。
欠航・天候はどう考える?黒島航路の安定性と確認の仕方
実は黒島航路は欠航が少ない?リーフの内側を走る生活航路
意外と知られていないけれど、黒島航路は八重山の航路の中でも欠航が少ないとされています。黒島研究所のQ&Aでは、石垣島と黒島の間を結ぶ船は通勤にも使われる生活航路で、石西礁湖と呼ばれる自然のリーフに囲まれた中を走るため、少しぐらいの波では欠航せず、台風を除けば欠航する日は年に数回だと説明されています。
石西礁湖は、石垣島と西表島の間に広がるサンゴ礁の海域です。外洋からの大きなうねりがリーフで弱められるため、外洋を走る航路に比べて海面が穏やかになりやすい、という地理的な理由があります。波照間島のように外洋に出る航路とは、この点で条件が大きく違います。
とはいえ、これは「欠航しない」という意味ではありません。台風の接近時はもちろん、強風や高波の日には運休や減便があります。黒島研究所の説明はあくまで目安として受け止め、出発当日は必ず公式の運航状況を確認しましょう。
運航状況は各社公式サイトで当日の朝に確認する
運航状況の確認先は、各社の公式サイトです。八重山観光フェリーの運航状況ページでは、その日の各航路の運航予定が航路ごとに表示されます。安栄観光も公式サイトに運航状況のページがあります。
確認のタイミングは、前日の夜と当日の朝の2回がおすすめです。前日の夜に天気予報と翌日の運航見込みを確認し、当日の朝に最終的な運航状況を確認します。特に台風が近づいているときは、翌日以降の運航が早めに決まることもあります。
安栄観光の電話窓口は、午前6時〜午後7時まで(台風時を除く)の受付です。台風時は電話がつながりにくくなることもあるので、公式サイトの運航状況を優先して確認するのが確実です。旅行中に天候が崩れそうなときは、黒島へ渡る日を旅程の前半に置いておくと、欠航したときに別の日に振り替えやすくなります。
台風・強風・高波の日は、黒島航路も運休や減便になることがあります。渡った後に天候が急変すると、帰りの便が欠航して島に足止めになる可能性もあります。最新の運航状況・気象情報は公式でご確認ください。
牛まつりや豊年祭の日は島の様子が変わる
黒島を訪れる日を選ぶときに知っておきたいのが、島の大きな行事です。竹富町の公式サイトによると、毎年2月に開催される「牛まつり」には当日約4000人もの人が島を訪れます。また、島最大の行事である豊年祭では、パーレー(爬龍船)競漕という他の地域にはない独特の行事が行われます。
人口約220人の島に約4000人が訪れる日は、船もレンタサイクルも飲食店も、普段とはまったく違う状況になります。行事を目的に訪れるなら、早めの便で渡ること、帰りの便の時刻を事前に確認しておくことが欠かせません。臨時便が出る場合もあるので、各社の公式サイトで事前に確認しましょう。
逆に、行事を目的にしない人は、行事の日を避けたほうが島を静かに楽しめます。黒島研究所のQ&Aにもあるように、島内行事があるときは飲食店が休業することもあります。訪問日が決まったら、竹富町や黒島の行事予定を確認しておくと安心です。
読者タイプ別:黒島港からの一日の組み方
ここまでの情報を、読者のタイプ別に整理しておきます。
石垣島からの日帰り(レンタカー利用):朝の便で渡るなら、離島ターミナル第1・第2駐車場が早朝から満車になる可能性を考えて、時間に余裕をもって到着しましょう。帰りは最終の1本前を基本に。駐車料金は30分単位で加算されるので、駐車時間も見積もっておきます。
子ども連れの家族:小学生は片道950円、幼児は大人1名につき1名ひざ上なら無賃です。島内は平坦ですが、子どもが自転車に乗れるか、子ども用の自転車や補助シートがあるかは、レンタサイクル事業者に事前に確認しておくと安心です。暑い時期は半日コースにして、昼の便で戻るのが無理のない組み方です。
写真や星空が目的の人:日帰りでは星空は見られないので、民宿に1泊する組み方がおすすめです。夕方の便で渡れば、夕暮れから夜の島を楽しめます。
竹富島や小浜島と組み合わせたい人:同じ離島ターミナルから出る航路なので、別の日に分けて渡るのが確実です。1日に2島を回ろうとすると、各島の滞在時間が短くなり、帰りの便に追われることになります。
まとめ
最初の一歩は、黒島へ渡る日を決めたら、帰りに乗りたい便の時刻から会社を選ぶことです。そのうえで帰りの運賃分の現金を用意し、朝は離島ターミナルに余裕をもって着くように出発しましょう。
※時刻・運賃・駐車場料金は2026年9月時点の各社・石垣市公式情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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