宮古島の旅程を組んでいると必ず出てくる「来間島(くりまじま)」。船に乗る必要があるのか、レンタカーがないと行けないのか、着いてからどこに車を停めればいいのか——地図を見てもいちばん知りたいところが分からない島です。
結論から言うと、来間島は宮古島と来間大橋でつながっていて、宮古空港から車で約15分。船の予約もフェリーの時刻表も要りません。ただし路線バスで渡ろうとすると話は一変します。来間バス停に停まる便は1日3本しかなく、平良から来間へ行ける便は14:00発の1本だけです。
この記事では、来間島までの距離と所要時間、来間大橋の基本データ、路線バスの実際の時刻と運賃、島に着いてから停められる場所と停められない場所を、宮古島観光協会・沖縄県・バス会社の公式資料の数字だけで整理します。読み終わるころには「何時に宮古島側を出て、どこに車を置いて、何時に戻るか」が決まっているはずです。
・来間島までの所要時間と来間大橋の基本データ(全長・開通年・通行料)
・路線バスの時刻と運賃、バスだけで往復すると何が起きるか
・竜宮城展望台・長間浜・前浜ビーチの「停められる/停められない」
・レンタカーなしで渡る場合の現実的な手段と料金
来間島は「渡って戻る島」|宮古島の南西に浮かぶ面積2.82平方キロの島

船が要らない離島、それが来間島の最大の特徴
来間島へ行くのに船は要りません。宮古島市下地の与那覇地区から来間大橋が架かっていて、車でそのまま渡れます。宮古島観光協会の公式情報では、宮古空港から来間大橋まで車で約15分。八重山で竹富島や西表島へ行くときのように「港へ行って、乗船券を買って、便を待つ」という手順が一切不要な離島です。
なぜ橋があるのかというと、来間大橋はもともと農道として整備された橋だからです。島の畑と宮古島本島を結ぶ生活・農業インフラとして架けられ、結果的に観光客も自由に渡れる道路になりました。沖縄県の「離島関係資料」では、来間大橋は宮古島市の市道として記載されています。
旅程の組み方も、船で渡る離島とはまったく別物になります。フェリーの最終便から逆算する必要がなく、レンタカーで動いている途中に30分だけ寄る、といった使い方ができます。逆に言えば「1日かけて滞在する島」ではなく、宮古島の観光ルートに組み込む「渡って戻る島」として計画するのが現実的です。
面積2.82平方キロ・人口139人の小さな島
来間島の面積は2.82平方キロメートル。沖縄県が公表している「離島関係資料(令和6年3月)」の島しょ一覧に記載された数値で、同じ宮古島市の池間島(2.80平方キロメートル)とほぼ同じ大きさです。宮古島本島が158.54平方キロメートルですから、およそ56分の1の面積しかありません。
人口は令和2年の国勢調査で139人、107世帯。住民基本台帳では157人(令和5年1月1日現在)となっています。集落は島の北側に1か所だけで、あとは畑と海岸線です。コンビニが立ち並ぶような島ではないと分かっていると、島に着いてから「飲み物を買う場所を探して時間を使う」ことがなくなります。
島の中を車で移動する距離もごくわずかです。来間大橋を渡り切ってから竜宮城展望台までは坂を上がってすぐ、島の西側の長間浜までも数分で着きます。滞在時間を1時間と決めておけば、展望台と浜を1か所ずつ回れる規模感だと考えてください。
池間島・伊良部島と並べると、来間島の位置づけが見えてくる
宮古島から橋で渡れる島は3つあります。来間大橋(1,690m・平成7年3月13日開通)、池間大橋(1,425m・平成4年2月14日開通)、伊良部大橋(3,540m・平成27年1月31日開通)で、いずれも沖縄県の離島関係資料に記載された公式データです。来間大橋は長さでは真ん中、開通は2番目という位置づけになります。
島の規模も並べてみると性格の違いがはっきりします。来間島が2.82平方キロメートル・人口139人なのに対し、池間島は2.80平方キロメートル・人口511人、伊良部島は29.07平方キロメートル・人口4,494人(いずれも令和2年国勢調査)。面積が近い池間島と比べても、来間島の人口は4分の1ほどしかありません。
この数字が意味するのは、来間島には「観光客を受け止める施設の総量」が少ないということです。伊良部島のように何時間もかけて回る島ではなく、宮古島の観光ルートに30分から1時間だけ差し込む島だと考えて計画してください。3つとも渡りたい場合は、空港から近い来間島を最初か最後に置くと移動距離が短くなります。
逆に、人が少ないことがそのまま静けさになっているのが来間島の強みです。観光バスが列を作る場所ではないぶん、展望台からの眺めをゆっくり見られます。
宮古空港から来間島まで、実際の道のりは
宮古空港から来間大橋までは車で約15分(宮古島観光協会公式情報サイト)。空港を出て南西へ向かい、与那覇の集落を抜けると、目の前に前浜ビーチと来間大橋が現れます。島内の竜宮城展望台までは、同じく公式情報で宮古空港から車で約25分です。
路線バスの距離データでも裏付けが取れます。宮古協栄バスの系統別運賃表によると、来間バス停から宮古空港までの区間キロは11.1km、市街地の協栄車庫までは18.8kmです。宮古島の主要スポットの中では、空港からかなり近い部類に入ります。
来間島は宮古空港から車で約15分、島内の竜宮城展望台まで約25分。船の予約も乗船券も不要で、レンタカーがあれば思い立った時間に渡れます(2026年8月時点、宮古島観光協会公式情報サイト)。
来間大橋は全長1,690m・通行料なし|渡る前に知っておきたい3つのこと
1995年開通、日本一の農道橋という肩書き
来間大橋の全長は1,690m、開通は平成7年3月13日です。この数値は沖縄県の「離島関係資料」に記載された公式データで、同じ宮古島市の池間大橋(1,425m・平成4年2月14日開通)より長く、伊良部大橋(3,540m・平成27年1月31日開通)よりは短い、という位置関係になります。
宮古島観光協会の公式情報では「日本一の農道橋」と紹介されています。農道として計画された橋がこれだけの長さを持つのは珍しく、来間大橋そのものが宮古島の見どころのひとつになっている理由でもあります。橋の上からは対岸の前浜の砂浜が見えます。
通行料は不要です。市道として管理されているため、料金所もETCゲートもありません。時間帯による通行制限も通常はなく、早朝でも夜でも渡れます。宮古島の3つの大橋の中で、どれか1本だけ渡るなら空港から最も近いのが来間大橋、という覚え方をしておくと旅程を組みやすくなります。
橋の上には停められない、という前提で走る
来間大橋を渡るときの最大の注意点は、橋の上に車を停める場所がないことです。片側1車線の道路が1,690m続くだけで、駐車帯も待避スペースもありません。景色に見とれて路肩に寄せると、後続車が対向車線にはみ出して追い越す形になり危険です。
写真を撮りたい場合は、渡り切った来間島側の竜宮城展望台か、宮古島側の前浜ビーチ周辺の駐車場に停めてから撮るのが確実です。実は、来間大橋そのものをきれいに写せるのは橋の上ではなく「橋の外」——宮古島側の前浜ビーチや来間島の高台からのほうが、橋の曲線と海の色を一枚に収められます。
同乗者がいるなら、橋を渡る数十秒は運転しない人がカメラを構える時間だと割り切ってください。往路と復路の2回渡るので、行きは景色を見て、帰りに停まって撮る、と役割を分けるとうまくいきます。
来間大橋は往復で2回渡ります。行きは走ることに集中し、帰りに前浜ビーチの駐車場へ寄って橋を撮る——この順番にすると、橋の上で停まりたくなる誘惑がなくなります。
台風が近づくと橋は通行止めになる
来間大橋は、台風接近時に池間大橋・伊良部大橋とともに通行止めになることがあります。宮古島市の防災情報では、暴風警報の発表にあわせて3つの大橋の通行止めが告知され、警報解除後に順次解除される運用が実際に行われています。
これは離島架橋ならではのリスクです。橋が閉まれば来間島は完全に孤立し、島に渡ったまま戻れなくなる可能性があります。宿泊施設が限られる島なので、風が強い日に長居するメリットはありません。夏から秋にかけて宮古島を旅行するなら、来間島は「天気のいい日に前倒しで行く」スポットとして扱うのが安全です。
台風・強風時は来間大橋を含む宮古島市の3大橋が通行止めになることがあります。橋の規制情報は宮古島市の防災情報や公式アカウントで告知されます。海の状況や遊泳の可否も含め、最新の気象情報・通行規制は公式でご確認ください。
路線バスで来間島に行けるのは1日1本だけ

来間バス停に停まる便は、1日3本しかない
来間島にはバス停があります。宮古協栄バスの系統4番・与那覇嘉手苅線が乗り入れていて、路線名にも「来間島」が入っています。ところが総合時刻表(令和8年4月3日更新)を1本ずつ追うと、来間バス停に実際に停まる便は1日3本だけでした。
内訳は、来間行きが1本、来間発の平良方面が2本です。系統4番自体は1日6往復ほど走っていますが、大半の便は来間島には入らず、洲鎌や棚根を経由して嘉手苅方面へ抜けていきます。来間島は路線の「支線の先」にあたるため、立ち寄る便が限られているわけです。
つまり、路線バスは来間島への交通手段として数えないほうが安全です。宮古島の移動はレンタカーが前提、というのは観光サイトの決まり文句ではなく、時刻表を見た結果として出てくる結論だと考えてください。
時刻と運賃を、公式の数字で確認する
来間島に行ける唯一の便は、協栄車庫(平良市街地)14:00発です。宮古空港14:29、与那覇14:42、皆愛14:50を経て、来間14:54着。所要は空港から25分ほどで、車とほぼ同じです。
戻りは2本あります。午前は来間9:35発で、宮古空港9:59、協栄車庫10:30着。午後は来間14:54発(到着した便がそのまま折り返します)で、宮古空港15:12、協栄車庫15:43着です。運賃は来間から協栄車庫まで480円、来間から宮古空港まで380円、来間から与那覇まで260円(系統別運賃表・令和7年10月26日改正)。
| 来間バス停に停まる便 | 来間の時刻 | 宮古空港 | 協栄車庫(平良) |
|---|---|---|---|
| 来間行き(1日1本) | 14:54着 | 14:29発 | 14:00発 |
| 平良方面・午前 | 9:35発 | 9:59 | 10:30着 |
| 平良方面・午後 | 14:54発 | 15:12 | 15:43着 |
| 運賃(大人片道) | — | 380円 | 480円 |
※宮古協栄バス 系統4番 与那覇嘉手苅線の総合時刻表・系統別運賃表より作成(2026年8月時点)。子供(12才未満)は半額、3才未満は無料です。
【失敗パターン1】バスで行って、バスで帰れなくなる
いちばん起きやすい失敗は、時刻表の「往路」だけを見て来間島へ渡ってしまうことです。14:54に来間へ着く便は、そのまま14:54発で折り返します。つまり、この便で来間島に着いた人がその日のうちにバスで戻る手段は、事実上ありません。翌朝9:35の便まで待つことになります。
対策はシンプルで、来間島へバスで行く計画を立てないことです。どうしても公共交通で渡りたい場合は、往路をタクシーや自転車にして、復路だけ9:35または14:54のバスに合わせる——という組み方なら成立します。時刻表は台風やイベントで変更・運休になる場合があるとバス会社が明記しているので、当日の朝に宮古協栄バスの公式路線バス案内で最新のPDFを確認してから動いてください。
車がなくても渡れる?徒歩・自転車・タクシーの現実的な選択肢
歩いて渡るなら、片道1,690mを日陰なしで進むことになる
来間大橋には歩道が付いていて、歩いて渡ることはできます。ただし片道1,690m。平坦とはいえ、橋の上には日陰も自動販売機もありません。夏場の日中に往復すると、それだけで体力を使い切ります。
歩くなら、宮古島側の前浜ビーチ周辺に車を置いて、橋の途中まで往復するのが現実的です。橋の中ほどからは、前浜の白い砂浜と来間島の高台が同時に見えます。全部渡り切らなくても、見どころは橋の前半で十分に味わえます。
飲み物は必ず持って出てください。来間島側にも自動販売機はありますが、橋の上で欲しくなっても引き返す以外に手段がありません。帽子と日焼け対策も、宮古島の日差しでは真冬以外必須だと考えたほうが無難です。
自転車なら島内の移動もまとめて解決する
来間島には、島内で電動アシスト自転車を貸し出している宿泊施設があります。宮古島来間リゾート シーウッドホテルのアクティビティデスクでは、電動自転車が3時間1,650円・1日3,300円、タンデム自転車が3時間2,200円・1日4,400円、バギーが3時間1,650円・1日3,300円です。受付は8:00〜17:00、利用時間は8:00〜20:00となっています。
来間島は坂の島です。橋を渡り切った直後から竜宮城展望台まで一気に上るため、電動アシストがあるかどうかで疲れ方がまったく変わります。島の一周自体は短いので、3時間あれば展望台と浜を回って戻れる計算です。
ただし、この貸し出しが宿泊者以外も利用できるかは公式ページに明記がありません。宿泊しない人が使いたい場合は、事前に施設へ直接確認してください。
タクシーは「片道だけ」使うと効く
宮古島を含む沖縄県離島地区のタクシーは、沖縄総合事務局が公示した上限運賃で、普通車の初乗りが1.136kmまで500円、加算が463mごとに100円です(令和5年8月14日適用)。これは上限額で、実際の運賃は事業者ごとに異なります。
来間島までの距離は宮古空港からおよそ11kmですから、タクシーで片道を賄うと相応の金額になります。それでも、往路をタクシー、復路を14:54発のバス(宮古空港まで380円)に合わせる組み方なら、待ち時間なしで戻れます。レンタカーを借りない旅程では、この「片道だけタクシー」が最も現実的です。
なお、当サイトは予約を受け付けない情報メディアです。配車の依頼や料金の確認は、各タクシー事業者の公式窓口へ直接お問い合わせください。
レンタカーを使わずに島を回る発想は、八重山でも同じように使えます。石垣島でバスとフェリーだけで動く場合の考え方は、こちらにまとめています。

石垣島の旅程を組みはじめて最初にぶつかるのが、「島の中はどうやって移動するの?」という疑問ではないでしょうか。石垣島には鉄道が走っていないので、本土の旅行のよう…
| 比較項目 | レンタカー | 路線バス | 自転車 |
|---|---|---|---|
| 宮古空港からの所要 | 約15分 | 25分(14:29発→14:54着) | 島内移動向け |
| 料金の目安 | 各社の設定による | 380円(空港〜来間) | 電動3時間1,650円 |
| 1日の本数・制約 | 制約なし | 来間行きは1日1本 | 受付8:00〜17:00 |
| 向いている人 | 家族・複数スポット | 復路のみ利用する人 | 島に宿泊する人 |
※石垣島旅の教科書調べ(宮古協栄バス系統別運賃表・総合時刻表、シーウッドホテル公式、宮古島観光協会公式情報サイトの公表値より作成/2026年8月時点)。
竜宮城展望台は駐車場とトイレがそろう島の拠点
島でいちばん最初に向かうべき場所
来間島に着いたら、まず竜宮城展望台へ向かうのが段取りとして正解です。理由は景色だけではありません。宮古島観光協会の公式情報によると、この展望台には駐車場があり、その駐車場にトイレが設置されています。島内でトイレの所在がはっきりしている数少ない場所です。
展望台は3階建て。公式情報では「正面には前浜ビーチ、左右には伊良部島や来間大橋」が見えると紹介されています。橋の全体像を見られるのは島側のこの高台からで、渡ってきた1,690mの橋が海の上に一直線に伸びる形で見下ろせます。
宮古空港からは車で約25分。来間大橋を渡ってから坂を上がる短い道のりですが、集落の中を通る細い道を進むことになるため、速度を落として進んでください。生活道路であり、農作業の車も通ります。
| 住所 | 沖縄県宮古島市下地来間476 |
| アクセス | 宮古空港から車で約25分 |
| 駐車場 | あり(駐車場にトイレあり) |
| 公式サイト | 公式サイト |
お土産店と食堂がある、島で数少ない「買える場所」
竜宮城展望台には、公式情報でお土産店と食堂があると記載されています。人口139人の島で飲み物や軽食を確保できる場所は限られるので、島に長めに滞在するなら覚えておく価値があります。一方で休憩所はないとされているため、日差しを避けて座り込める場所を期待しないほうがよいでしょう。
展望台の開放時間について、公式情報には記載がありません。暗くなってからの訪問は足元も見えにくくなるため、日中のうちに立ち寄る計画にしておくのが確実です。営業状況が気になる場合は、宮古島観光協会の公式スポットページで最新の情報を確認してください。
なお、この展望台は令和元年12月26日から令和2年3月1日まで塗装改修工事のため利用できない期間がありました。屋外の公共施設は改修で一時的に閉鎖されることがあるので、旅行直前に一度チェックしておくと確実です。
展望台までの動線を、空港からのステップで整理する
宮古空港を出て南西へ。前浜ビーチの駐車場までは車で約15分
来間大橋を渡る(全長1,690m・通行料なし・橋上は停車しない)
坂を上って竜宮城展望台の駐車場へ(宮古空港から約25分・トイレあり)
浜で分かれる「停める場所」|長間浜と前浜ビーチの決定的な違い
長間浜には駐車場もトイレもない
来間島の西側に約1km続く長間浜は、宮古島観光協会の公式情報で駐車場「なし」、トイレ「なし」、シャワー「なし」、売店「なし」と明記されています。設備が何もない自然のままの浜だからこそ静かなのですが、車で行く人にとってはかなり厳しい条件です。
公式情報には「駐車場がないため、他の利用者の迷惑になるような駐車はしないように」という注意も添えられています。周辺は農道と畑で、道幅も広くありません。農作業の車やトラクターが通る道を塞ぐと、島の人の仕事を直接止めてしまいます。
遊泳は可能とされていますが、監視員についての記載はなく、西寄りの風が吹くと波が立つとされています。人が少ないぶん、何かあっても気づかれにくい浜です。夕日の名所として知られていますが、暗くなってからの入水は避けてください。
| 住所 | 沖縄県宮古島市下地来間 |
| アクセス | 宮古空港から車で約25分 |
| 駐車場 | なし |
| 公式サイト | 公式サイト |
長間浜は駐車場・トイレ・シャワー・売店のいずれもありません(宮古島観光協会公式情報サイト・2026年8月時点)。遊泳は自己責任となり監視員の記載もないため、海況や天候の判断は無理をせず、最新の気象情報は公式でご確認ください。
【失敗パターン2】浜の近くに適当に停めてしまう
来間島で起きやすい2つ目の失敗が、長間浜の近くの農道に「少しだけなら」と車を停めてしまうことです。舗装された路肩に見えても、実際はサトウキビ畑へ入るための出入口だったり、大型の農機が曲がるために必要な幅だったりします。
対策は、竜宮城展望台の駐車場に車を置いて、そこから歩ける範囲だけを回ると決めてしまうことです。島の面積は2.82平方キロメートルしかないので、拠点を1か所に決めても行動範囲はさほど狭まりません。浜まで距離がある場合は、無理に近づかず展望台からの眺めで満足する判断も必要です。
駐車場所の考え方は、観光地を抱える島ではどこでも共通します。石垣島で市営駐車場を使い分ける方法も参考になります。

石垣島でレンタカーを借りると、たいてい最初に困るのが「これ、どこに停めればいいの?」という場面です。離島ターミナルの前まで来たものの入口がわからない、川平湾に着…
前浜ビーチは設備がそろう、宮古島側の受け皿
対照的に、宮古島側の前浜ビーチには駐車場・トイレ・シャワー・売店がすべてあります(宮古島観光協会公式情報サイト)。白い砂浜が約7km続き、そこから海越しに来間島と来間大橋を望めます。来間大橋の写真を撮る場所としても、泳ぐ場所としても、設備の面ではこちらが圧倒的に整っています。
宮古空港からは車で約15分。来間島へ渡る前に立ち寄れる位置関係なので、「前浜ビーチで支度と休憩を済ませてから橋を渡る」という順番にすると、島側で設備を探す時間がなくなります。子連れの旅程では、トイレとシャワーがある側を拠点にするのが安全です。
なお、このビーチでは過去に廃油ボールの漂着情報が出たことがあり、公式情報でも足元への注意が呼びかけられています。砂浜を歩くときは、素足より足を保護できる履き物のほうが安心です。
| 住所 | 沖縄県宮古島市下地与那覇1199 |
| アクセス | 宮古空港から車で約15分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
渡る前に済ませる3つの準備|給油・買い出し・時間配分
給油と買い出しは宮古島側で終わらせる
来間島は人口139人・107世帯の島です。集落は1か所だけで、観光客が使える商業施設は限られます。ガソリンスタンドや大型のスーパーを島内で探す前提で動くと、時間を無駄にします。給油と飲み物・軽食の調達は、宮古島側の市街地や幹線道路沿いで済ませてから橋を渡ってください。
特に燃料は要注意です。宮古島でも給油所は平良の市街地に集中しており、島の南西部で残量が心細くなると、給油のためだけに市街地へ戻る往復が発生します。来間島へ向かう日は、空港周辺か市街地で満タンにしておくのが段取りとして確実です。
トイレについても同じ考え方です。島内で場所がはっきりしているのは竜宮城展望台の駐車場です。子連れなら、宮古島側の前浜ビーチで一度済ませてから渡ると安心できます。
| 住所 | 沖縄県宮古島市下地来間 |
| アクセス | 宮古空港から車で約15分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
宮古空港に車を置く場合の料金
レンタカーを借りずに空港へ自家用車で来る場合や、送迎の待ち時間に駐車する場合は、宮古空港ターミナルの駐車場料金を知っておくと計算が立ちます。公式サイトによると、入庫後30分までは無料、30分超〜1時間までが100円、1時間超〜9時間までは1時間ごとに100円、9時間超〜24時間までは1,000円です。
1日1,000円が上限になるため、丸一日停めても料金は読みやすい設計です。24時間を超えた場合は同じ料金体系が繰り返されます。詳細は宮古空港ターミナルの公式ページで確認できます。
台風接近時には、宮古空港のターミナル自体が終日閉鎖されることがあります。橋の通行止めと同じタイミングで起きるので、荒天が予想される日は移動計画を1日単位で見直す前提で考えてください。
午前に組むか、午後に組むか
来間島は、宮古島の1日のどこに差し込むかで印象が変わります。午前に組むなら、順光になる時間帯に前浜ビーチ側から来間大橋を見られるのが利点です。人も少なく、展望台の駐車場に停めやすい時間帯でもあります。
午後に組む場合は、島の西側にある長間浜が夕日の名所として知られていることを踏まえて、日没時刻から逆算します。ただし前述のとおり長間浜には駐車場もトイレもないため、夕方に浜へ向かうなら「どこに停めるか」を先に決めておかないと、暗くなってから路上で迷うことになります。
公共交通に頼る旅程なら、選択肢は自動的に午後になります。宮古協栄バスで来間へ入れるのは協栄車庫14:00発の1本だけで、来間到着は14:54。そのまま14:54発で折り返さない限り、翌朝9:35まで戻る便がありません。バスを使うなら「往路はタクシーか自転車、復路だけバス」という組み方に落ち着きます。
家族連れなら、設備がそろう前浜ビーチを主役にして、来間島は展望台だけ立ち寄る構成が無理のない配分です。運転する人が1人しかいない旅程でも、島内の走行距離が短い来間島は組み込みやすい部類に入ります。
シーン別・来間島の時間配分
ドライブの途中に寄る場合は、島の滞在を40分から1時間で見積もると全体の旅程が崩れません。展望台の駐車場に停めて、展望台に上って、島の景色を眺めて戻る——この流れだけなら30分ほどで完結します。
夕日を目的にする場合は、島の西側が正面になるため日没時刻から逆算します。ただし暗くなってからの農道走行は、街灯が少なく歩行者も見えにくくなります。日没後は速度を落とし、寄り道せずに橋へ戻る動線を先に決めておいてください。
台風シーズンに宮古島・八重山を旅する場合は、そもそも移動が止まる前提で予定を組む必要があります。台風接近時の考え方は、石垣島の8月をまとめた記事が参考になります。

石垣島の8月は「一年でいちばん夏らしい月」であると同時に、旅の計画がいちばん崩れやすい月でもあります。気温は平年で29.4℃、日最高気温の平均は32.0℃。青い…
まとめ
来間島の計画は「何を見るか」より「どこに車を置くか」で決まります。竜宮城展望台の駐車場を拠点にすると決めてしまえば、トイレの心配も駐車の迷いもなくなり、残った時間をまるごと景色に使えます。まずは宮古島側の前浜ビーチで支度を整え、そこから1,690mの橋を渡ってみてください。旅程に組み込むなら、天気のいい日に前倒しで行くのが確実です。
※本記事の料金・時刻・施設情報は2026年8月時点で各公式サイト・公表資料により確認したものです。バスのダイヤや施設の運営状況、橋の通行規制は変更されることがあります。おでかけ前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

コメント