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西表島のレンタカーは上原か大原かで決まる|料金・送迎・乗り捨てと欠航時の備え

西表島でレンタカーを借りようと調べ始めると、たいてい最初につまずくのが「どの港で借りればいいのか分からない」という点です。石垣島から西表島へ渡る船には上原港行きと大原港行きの2系統があり、レンタカー会社も港ごとに分かれています。港を決めないと、借りる会社も、当日の集合時刻も決まりません。

結論から言うと、西表島のレンタカーは「東の大原港側で借りるか、西の上原港側で借りるか」を先に決めてしまうのが正解です。島には一周道路がなく、東西を1本の県道が結んでいるだけなので、どちらの港に降りても車があれば島の主要部は行き来できます。ただし船賃と欠航のしやすさが港によって違い、乗り捨ての可否も会社によって違います。ここを知らずに予約すると、当日に「借りた場所まで戻る」だけで数時間を失います。

この記事では、島内で車を貸している各社の公式料金、港からの送迎、免責補償や乗り捨てのルール、そして船とレンタカーをつなぐ当日の段取りまでを、公式サイトで確認した数字だけを使って整理します。旅行の3か月前でも前日でも、読んだ順に手を動かせば予約が完了する構成にしています。

📌 この記事でわかること

・上原港と大原港のどちらで借りるべきかの判断基準
・島内の各レンタカー会社の公式料金と港からの送迎の有無
・免責補償・乗り捨て・給油ルールの違いと、その使いどころ
・船が欠航したとき、予約した車をどう扱えばいいか

目次

西表島のレンタカーは「上原か大原か」を先に決める

西表島は沖縄県内でも面積の大きな島ですが、車で走れる道は思ったより単純です。ここを理解しておくと、港選びの意味がすぐに分かります。

島に一周道路はない。県道1本が東西を結んでいる

西表島には島を一周する道路がありません。県道215号(白浜南風見線)が島の北岸から東岸にかけて弧を描くように走っていて、西の終点が白浜、東の終点が豊原です。島の内陸はジャングルで、それを横断する道路も存在しません。

なぜこうなっているかというと、島の大部分が国立公園と原生的な森林に覆われていて、道路を通す余地がないからです。結果として、車での移動は「1本の県道を東西に行ったり来たりする」形になります。

これは旅の設計上、実はありがたい構造です。道が1本しかないので迷いようがなく、カーナビがなくても目的地に着けます。分岐で悩む場面がほとんどなく、運転に慣れていない人でも運転の負担が小さい島だと言えます。

一方で注意点もあります。1本しかないということは、その道が通行止めになると迂回路がないということです。台風後や大雨の後は、県道の状況を宿やレンタカー会社に一言確認してから出発すると安心です。

上原港行きと大原港行き、船賃と所要時間はこれだけ違う

石垣島から西表島へ渡る高速船は、上原港行きと大原港行きの2系統に分かれています。同じ島に行くのに運賃も所要時間も違うので、ここは先に把握しておきたいところです。

安栄観光の公式時刻表・運賃表によると、石垣⇔大原航路の大人(中学生以上)運賃は片道2,520円、往復4,880円。小人(小学生)は片道1,290円、往復2,500円です。所要時間は直行で約40~50分、竹富島経由の便だと約75~80分かかります。

一方の石垣⇔上原航路は、大人片道3,290円、往復6,370円。小人は片道1,650円、往復3,200円です。所要時間は直行で約45~55分、鳩間島経由だと約70~80分となっています。いずれの運賃も燃料調整金を含んだ金額です。

比較項目 石垣⇔大原航路 石垣⇔上原航路
大人片道 2,520円 3,290円
大人往復 4,880円 6,370円
小人往復 2,500円 3,200円
所要時間(直行) 約40~50分 約45~55分
石垣発の便数 8便 4便

※運賃・所要時間は安栄観光公式サイト(2026年8月時点)より。ダイヤは季節・天候で変更されます。

冬に西部へ行くなら、大原発着を前提に組む

上原航路には、船好きの間では知られた弱点があります。冬場の北風で海が荒れると欠航しやすいのです。竹富町の公式案内でも、冬季は荒天により上原航路が欠航しやすいため、大原港の利用が推奨されています。

理由は航路の位置関係にあります。上原港へ向かう航路は島の北側を回り込むため、北風の影響を強く受けます。対して大原港は島の東側にあり、比較的波の影響が小さいとされています。

この違いは、レンタカーの予約にそのまま跳ね返ります。冬に西部(上原・白浜方面)の宿を取っているのに上原港側でレンタカーを予約すると、船が欠航した瞬間に「大原港に着いたが車は上原にある」という状態になります。11月から3月にかけて西表島へ行くなら、大原港側で車を借りて自走で西へ向かう組み方のほうが崩れにくいと言えます。

💡 旅の段取りメモ

安栄観光の時刻表には「上原航路欠航時のみ運航」する大原港行きの便が設定されており、接続送迎バスの案内もあります。ただし接続バスの運行内容は2026年6月1日より変更されているため、上原港発着を前提に旅程を組む人は、必ず公式サイトの最新情報を確認してください。

大原港側で借りるなら押さえたい2社の料金と送迎

島の東側、大原港エリアには複数のレンタカー会社が営業しています。ここでは公式サイトで料金表を公開している2社を、実際の数字で見ていきます。

やまねこレンタカー大原営業所は「満タン返し不要」が効く

大原港側で最初に候補に挙がるのが、西表島交通グループのやまねこレンタカーです。大原港から徒歩10分の位置に営業所があり、港への無料送迎があるので、船を降りてそのまま車に乗り換えられます。

公式サイトの料金表では、軽自動車K型(タント・タフト・MOVE)が3時間5,500円~、6時間6,000円~、12時間6,500円~、24時間7,500円~。乗用車S型(フィット・ソリオ)は3時間7,000円~、6時間7,500円~、12時間8,500円~、24時間10,000円~です。5人以上で動くなら乗用車WA型(ヴォクシー)があり、こちらは24時間13,500円~となっています。営業時間は8:00~18:00です。

この会社を選ぶ実利は、給油ルールにあります。公式サイトに「満タン返し不要」と明記されているため、返却前にガソリンスタンドを探して走り回る必要がありません。西表島はスタンドの数が限られ、夕方には閉まる店もあるので、返却直前の給油から解放されるのは段取り上のメリットです。

📍 やまねこレンタカー大原営業所

住所 〒907-1434 沖縄県八重山郡竹富町字南風見201-109
電話番号 0980-85-5111
営業時間 8:00~18:00
アクセス 大原港から徒歩10分
公式サイト 公式サイト

西表レンタカーは年中無休、大原港へ無料配車

もう1社、大原エリアで料金表を公開しているのが西表レンタカーです。公式サイトによると、大原港および周辺宿泊施設を利用する人には無料で配車・送迎を行っています。

料金は軽自動車が6時間まで4,000円、12時間まで5,000円、24時間まで5,000円、以後1日につき4,000円。普通乗用車は6時間まで5,000円、12時間まで6,000円、24時間まで7,000円、以後1日につき6,000円です。商用ライトバンは6時間まで5,000円の設定があります。いずれも公式サイトに「税込価格」と記載されています。

目を引くのは、軽自動車の12時間までと24時間までが同じ5,000円という点です。朝借りて夕方返す使い方でも、翌朝まで借りる使い方でも料金が変わらないので、宿に車を置いて翌朝そのまま出発する旅程と相性がいい設定です。営業時間は8:00~18:00、定休日は年中無休と公式サイトに明記されています。

📍 西表レンタカー

住所 沖縄県八重山郡竹富町字南風見201-51
電話番号 0980-85-5950
営業時間 8:00~18:00
定休日 年中無休
公式サイト 公式サイト

同じ「軽1日」でも各社で条件が違う(石垣島旅の教科書調べ)

2社の公式料金を同じ条件で並べると、料金だけでは判断できないことが見えてきます。以下は各社公式サイトの公表値をもとに石垣島旅の教科書が整理した比較です(2026年8月時点)。

比較項目 やまねこレンタカー 西表レンタカー
軽自動車24時間 7,500円~ 5,000円
乗用車24時間 10,000円~ 7,000円
免責補償料 1,000円(任意) 公式に記載なし
乗り捨て 上原⇔大原で可(1,500円) 公式に記載なし
給油 満タン返し不要 公式に記載なし
営業時間 8:00~18:00 8:00~18:00

料金表だけを見れば西表レンタカーのほうが安く、乗り捨てや給油の自由度を取るならやまねこレンタカーという整理になります。西表島の旅程は船の欠航で組み替わることがあるので、「安さ」と「融通の利きやすさ」のどちらを優先するかで選ぶのが実務的です。予約や条件の確認は、各社公式サイトから直接行ってください。

上原港側(西部)で車を借りるときの選択肢

島の西側、上原港エリアにもレンタカー会社が集まっています。西部はピナイサーラの滝や船浦、白浜方面へのアクセス拠点になるため、西部の宿を取る人はこちらで借りることになります。

やまねこレンタカー上原営業所は港から徒歩24分、でも送迎がある

やまねこレンタカーは上原にも営業所を構えています。竹富町観光協会の施設情報によると、上原港から徒歩24分の位置です。歩ける距離ではありませんが、公式サイトに港への無料送迎があると記載されているので、実際に歩く場面はほとんどありません。

徒歩24分という数字を知っておく意味は別のところにあります。送迎の車と行き違いになったときや、船が遅れて予定の時間に間に合わなかったときに、「歩けば30分弱で着く距離なんだな」と分かっていると落ち着いて対応できるからです。

料金体系は大原営業所と共通で、軽自動車K型24時間7,500円~、乗用車S型24時間10,000円~、乗用車WA型24時間13,500円~。営業時間も8:00~18:00と同じです。上原と大原の両方に営業所を持つ会社なので、片道だけ車を使いたい旅程にも対応できます。

📍 やまねこレンタカー上原営業所

住所 沖縄県八重山郡竹富町字上原字宇那利崎337-1
電話番号 0980-85-6111
営業時間 8:00~18:00
アクセス 上原港から徒歩24分
公式サイト 公式サイト

星砂レンタカーは上原港・西部ホテルまで配車してくれる

西部エリアでもう1社押さえておきたいのが星砂レンタカーです。公式サイトによると、上原港もしくは西部地区のホテルへ車を配車でき、返却も同じ場所で受け付けています。宿に車が届くので、荷物を置いてから車に乗るという段取りが組めます。

注意しておきたいのは、大原港への配車・返却には対応していないと公式サイトに明記されている点です。上原航路が欠航して大原港に着いた場合、この会社の車を大原で受け取ることはできません。冬季に利用するなら、欠航時にどうするかを予約前に相談しておく必要があります。

また、公式サイトには冬季休業期間の告知が出ることがあります。西部エリアは観光の季節変動が大きく、閑散期に休みを取る事業者があるためです。11月から2月あたりに利用を検討している人は、予約前に公式サイトの休業告知を確認しておくと確実です。料金・営業時間は公式サイトに掲載がないため、直接問い合わせてください。

📍 星砂レンタカー

住所 〒907-1541 沖縄県八重山郡竹富町上原339-7
電話番号 090-2681-0701
公式サイト 公式サイト

西表島じゅごんレンタカーは上原港と近隣に無料送迎

西表島じゅごんレンタカーも上原地区(西部)に事務所を構える会社です。公式サイトによると、上原港および近隣地区には無料送迎を行っています。船を降りてから車を受け取るまでの導線が短く済みます。

車種は軽自動車からワンボックス車まで揃えており、時間区切りの料金設定を採用していると公式サイトに記載があります。具体的な料金は公式サイトに掲載されていないため、人数と利用時間を伝えて見積もりを取る形になります。

西部エリアで探すときのコツは、宿を決めてから車を探すことです。西部の宿はエリアが広く分散しているので、送迎範囲に自分の宿が入っているかどうかで選択肢が変わります。宿の予約確認メールに書かれた地区名(上原・船浦・住吉など)を伝えて、送迎可能か確認するのが早道です。

📍 西表島じゅごんレンタカー

住所 沖縄県八重山郡竹富町上原324-77
電話番号 080-1247-8170
公式サイト 公式サイト
📌 押さえておきたいポイント

上原と大原の両方に営業所を持ち、営業所間の乗り捨てに対応しているのはやまねこレンタカーです。乗り捨て料金は1,500円と公式サイトに明記されています。「行きは上原、帰りは大原」のように港を変える旅程を考えているなら、この1社に絞って相談するのが確実です。

予約はいつ取ればいい?西表島 レンタカーが埋まる時期

西表島のレンタカーで最も多いつまずきは、料金でも会社選びでもなく「そもそも空きがなかった」というものです。島内の在庫台数は限られています。

自治体が「お早目のご予約を」と呼びかけている島

竹富町の公式サイトには、島内のイベント開催にあわせて「大会に近づくにつれ、宿泊やレンタカーのご予約が取りづらくなりますので、ご予約をご検討されている方はお早目のご予約をお願いいたします」という案内が掲載されています。自治体がレンタカーの予約を名指しで呼びかけるのは、それだけ台数の余裕がないということです。

同じ竹富町の案内ページには、島内のレンタカー会社が東部地区に9社、西部地区に8社掲載されています。社数だけ見ると多く感じますが、1社あたりの保有台数は本土の大手レンタカー店とは規模が違います。社数と台数を混同しないことが大切です。

実務的な目安としては、夏休み・年末年始・ゴールデンウィークに西表島へ行くなら、宿を押さえたその日に車も押さえる。イベント開催期(第31回やまねこマラソンは2026年2月14日(土)開催予定)に重なる場合は、さらに早めに動く。これで大半のトラブルは避けられます。

出発が近いとネット予約が使えない会社がある

直前予約には、もう一段のハードルがあります。やまねこレンタカーの公式サイトには、3日以内の出発は電話での直接問い合わせが必要と記載されています。ネット予約フォームからは申し込めないということです。

これはシステム上の制約というより、島の運用実態を反映したものです。当日の返却状況や送迎の割り振りを人が確認しないと確定できないため、直前は電話対応にしているわけです。

また同社では、乗用車WA型(ヴォクシー)と軽自動車HZ型(ハイゼットカーゴ)は電話のみの受付と公式サイトに書かれています。大人数向けや荷物の多い旅程で車を探している人は、最初からネットではなく電話で相談したほうが早く決まります。営業時間は8:00~18:00なので、この時間帯に電話をかけてください。

⚠️ 出発前に確認したいこと

台風接近時や強風時は高速船が欠航し、西表島に渡れない場合があります。レンタカーの予約をキャンセルする際の連絡方法と期限を、予約時に必ず確認しておいてください。最新の運航状況・気象情報は各運航会社の公式サイトでご確認ください。

失敗パターン①:石垣島で「西表で借りればいい」と決めてしまう

よくある失敗の1つ目が、石垣島でのレンタカー予約は済ませたのに、西表島の分を「現地で借りればいい」と後回しにしてしまうケースです。石垣島には大手を含む多数の営業所があるため、同じ感覚で西表島を考えてしまうと当てが外れます。

原因は、島の規模と在庫の感覚のズレです。石垣島は空港と市街地に営業所が集中していて当日でも選択肢がありますが、西表島は港周辺の個人経営規模の会社が中心で、当日の飛び込みで空車がある保証はありません。

対策はシンプルで、船のチケットを取る前にレンタカーの空きを確認することです。順番を逆にするだけで、「船は取れたが車がない」という詰み方をしなくなります。もし車が確保できなければ、その日程での島内移動をバスやツアー送迎前提に切り替える判断が早い段階でできます。

料金の中身を知る(免責補償・乗り捨て・給油)

表示料金だけを比べても、実際に払う金額とは一致しません。西表島のレンタカーで押さえておきたい3つの追加要素を見ていきます。

免責補償料1,000円は付けるべきか

やまねこレンタカーでは、免責補償料が1,000円(任意)と公式サイトに明記されています。任意なので付けずに借りることもできますが、西表島という土地の条件を考えると、加入しておく判断のほうが理にかなっています。

理由は、島の道路環境にあります。県道は片側1車線で、路肩が狭い区間や見通しの効かないカーブがあります。夜間は街灯の少ない区間が長く、野生動物の飛び出しにも注意が必要です。西表島はイリオモテヤマネコの生息地であり、動物の飛び出しを避けようとしたハンドル操作が接触につながる場面も考えられます。

もう1つの理由が、修理の距離です。島内で車に傷を付けた場合、部品調達も修理も本土や石垣島経由になります。休暇中に金額の交渉をする時間的余裕を考えれば、1,000円は保険としてわかりやすいコストです。加入の可否と補償範囲は会社ごとに違うので、契約時にカウンターで確認してください。

乗り捨て1,500円が効くのはこんな旅程

やまねこレンタカーは上原営業所と大原営業所の間で相互乗り捨てに対応しており、料金は1,500円と公式サイトに記載されています。この設定が効くのは、次のような旅程です。

1つ目は、上原港に着いて西部を巡り、翌日は大原港から石垣島に戻るパターン。西部と東部を一筆書きで回れるので、同じ道を戻る時間が要りません。2つ目は、その逆で大原港に着いて東部を回り、西部の宿に泊まって上原港から帰るパターンです。

3つ目が、冬の保険としての使い方です。上原航路が欠航しやすい季節に、往路は大原港着で車を借り、復路は天候次第で上原港・大原港のどちらからでも帰れるようにしておく。乗り捨てに対応した会社を選んでおけば、当日の天候で帰りの港を選び直せます。1,500円で旅程の自由度を買っていると考えると、割の良い出費です。

失敗パターン②:18時の営業終了に間に合わず追加料金

2つ目の失敗が、返却時刻の見誤りです。島内のレンタカー会社の営業時間は8:00~18:00が中心で、竹富町の案内でも各社の営業時間は概ね8時から18時台とされています。本土の大手のように夜間返却ボックスがある前提で考えていると、閉店時刻に間に合いません。

原因は、島内の移動時間を短く見積もることです。西表島は東西に長く、西部から東部へ移動するにはまとまった時間がかかります。滝や展望台に寄り道した帰りに「まだ余裕がある」と判断すると、営業所に着いたときには18時を回っている、ということが起こります。

対策は2つです。1つは、返却時刻を「乗る船の出港時刻」ではなく「営業終了の1時間前」で設定すること。もう1つは、追加料金の単価を知っておくことです。やまねこレンタカーの場合、軽自動車と乗用車S型の追加1時間は1,000円~、乗用車WA型は1,500円~と公式サイトに記載されています。延長が確定した時点で電話を1本入れておけば、無断延長のトラブルにはなりません。

Q. 返却前にガソリンを満タンにする必要はありますか?
A. 会社によって扱いが違います。やまねこレンタカーは公式サイトに「満タン返し不要」と明記されているため、給油せずに返却できます。それ以外の会社は公式サイトに給油ルールの記載がないため、契約時に必ず確認してください。西表島はガソリンスタンドの数が限られているので、満タン返しが条件の場合は、返却の前日までに給油を済ませておく組み方が安全です。

船とレンタカーをつなぐ、当日の段取り

予約が取れたら、次は当日の動きです。船とレンタカーの受け渡しは、時間の読み違いが起きやすいポイントなので、順番で整理しておきます。

石垣港離島ターミナルで乗る便を決めておく

出発は石垣港離島ターミナルからです。安栄観光の公式時刻表によると、石垣発大原港行きは07:00、08:00、08:30、09:30、13:00、14:00、16:00、17:00の設定があります。石垣発上原港行きは07:00、08:30、13:30、16:30(鳩間経由)の4便です。

大原航路のほうが便数が多いことがわかります。これは単に選択肢が多いという以上の意味があって、乗り遅れたときのリカバリーが効くということです。朝の飛行機で石垣島に着いてそのまま西表島へ渡る旅程では、飛行機の遅れを吸収できる大原航路のほうが崩れにくくなります。

乗船券は当日ターミナルの窓口で購入できますが、繁忙期の朝一番の便は窓口に列ができます。レンタカーの受け取り時刻を約束している場合は、出港の30分前にはターミナルに着いておく想定で動いてください。

港に着いたら送迎車を探す。この時間を旅程に入れる

船を降りてから車のキーを受け取るまでには、必ず時間がかかります。ここを旅程に入れていない人が多いところです。

島内の主要なレンタカー会社は港への無料送迎を用意しています。やまねこレンタカーは上原港・大原港の両方に送迎があり、西表レンタカーは大原港および周辺宿泊施設に無料配車・送迎を行っています。星砂レンタカーは上原港もしくは西部地区ホテルへの配車、西表島じゅごんレンタカーは上原港および近隣地区への無料送迎です。

送迎車は港の待合所前に着けることが多いので、船を降りたら建物の外に出て、社名の入った車を探します。予約時に「何時の便で着きます」と伝えておけば、その便に合わせて待っていてくれます。送迎から手続き、車の説明までを含めて、港到着から出発まで30分程度は見ておくと余裕を持てます。

STEP 1
石垣港離島ターミナルで乗船券を買い、出港30分前までに乗り場へ
STEP 2
高速船で西表島へ(大原直行 約40~50分/上原直行 約45~55分)
到着
港の待合所前で送迎車に乗り、営業所で手続き(出発まで30分程度)

返却は「最終便の1本前」を基準に逆算する

帰りの日は、返却時刻から逆算して動きます。基準にすると崩れにくいのが「乗りたい便の1本前の時刻を返却の締め切りにする」という考え方です。

安栄観光の時刻表では、上原発石垣行きは08:00、09:30(鳩間経由)、14:30、17:45の4便が設定されています。上原港から夕方の便で帰るつもりでも、返却が押して1本乗り遅れると、次の便まで時間が空きます。石垣島で乗り継ぐ飛行機がある場合、この差は取り返せません。

具体的には、車を返す営業所で手続きに10分から15分、そこから港へ送ってもらう時間を見て、乗船受付に間に合う逆算をします。返却の前に給油が必要な会社を使っている場合は、さらに給油の時間も足してください。営業時間は8:00~18:00なので、最終便より営業終了のほうが先に来る日もあります。

レンタカーを借りない選択肢と、それでも借りる価値

ここまでレンタカー前提で書いてきましたが、西表島は必ずしも車が要る島ではありません。旅の形によっては、借りないほうが快適で安く済むこともあります。

路線バスとツアー送迎という手

西表島では西表島交通が路線バスを運行しています。島の東西を結ぶ路線があり、公式サイトから時刻表・運賃表のPDFを確認できます。また、石垣島と西表島のバスが期間中定額で乗り放題になる八重山MaaSのデジタルフリーパスも案内されています。

もう1つ有力なのが、ツアー送迎です。カヌーやトレッキングのツアーは港や宿からの送迎を含むものが多く、それに参加するなら移動手段はツアー会社が用意してくれます。1日をまるごとツアーに使うなら、その日はレンタカーが遊んでしまいます。

バスを軸にする場合の注意点は、本数です。島の路線バスは都市部のような頻度では走っていないため、乗り遅れると次まで待つことになります。バス中心で組むなら、公式時刻表を先に見て、その時刻に合わせて行き先を決める順番になります。運賃・本数の最新情報は西表島交通の公式サイトで確認してください。

レンタカーを借りるメリット 借りることのデメリット
時刻表に縛られず動ける
荷物を車に置いたまま歩ける
宿と港の往復を自分で組める
急な天候変化に対応しやすい
営業時間内に返却する制約がある
繁忙期は予約が取りにくい
船が欠航すると受け取れないことがある
ツアー参加日は車が遊ぶ

実は、日帰りならレンタカーなしのほうが身軽なこともある

意外と知られていないのですが、石垣島から西表島へ日帰りで渡る旅程では、レンタカーを借りないほうが結果的に効率が良い場合があります。

理由は時間の使い方にあります。日帰りだと島にいられるのは実質半日程度で、そこから送迎と手続きに30分程度、返却と港への移動にまた30分程度を使うと、自由に動ける時間はさらに短くなります。半日で東西を往復するのは現実的ではないので、結局は港の周辺エリアに滞在することになります。

それなら、港発着のカヌーツアーや観光船に参加して、移動をすべて任せてしまうほうが密度が上がります。逆に言えば、レンタカーが力を発揮するのは1泊以上して東西を移動する旅程です。「西表島=レンタカー必須」と決め打ちせず、泊数と行きたい場所から判断するのが賢いやり方です。

シーン別・借りるべきかどうかの判断

旅の形ごとに整理します。小さな子ども連れなら、車を借りる価値が高い旅程です。ベビーカーや着替え、浮き輪などを車に積んだまま動けますし、子どもが疲れたときにすぐ車内で休ませられます。バス待ちの時間が読めない移動は、子連れには負担が大きくなります。

カメラを持って景色を撮りたい人も車が向いています。光の条件が良い時間帯に、狙った場所へ自分のタイミングで行けるからです。県道沿いには車を停められる場所が点在しているので、朝夕の時間帯を自由に使えるのは大きな差になります。

ダイビングやカヌーが主目的の人は、送迎付きのツアーが基本になるので、レンタカーは不要な日が多くなります。夕食を食べに出たいなど、宿の外に出る用事があるかどうかで判断してください。2泊以上して東西を回る人は、乗り捨てに対応した会社で借りて、上原と大原を片道で結ぶ組み方が時間の無駄が出ません。

まとめ:西表島のレンタカーは港を決めてから探す

🚗 この記事の結論

西表島のレンタカーは、上原港側と大原港側で借りられる会社が分かれます。宿と船の港を決めてから、その港に送迎してくれる会社を予約しましょう。

✅ 要点チェック

  • 港を先に決める:会社も送迎も港で決まる
  • 冬は大原発着:上原航路は欠航しやすい
  • 予約は宿と同時:島内の台数は限られる
  • 営業時間は8:00~18:00:夜間返却は基本なし
  • 乗り捨ての可否:東西を回るなら必ず確認

西表島は道が1本しかないぶん、車があれば運転そのものは難しくない島です。難しいのは、船・送迎・営業時間という3つの時間割を噛み合わせることのほうにあります。まずは泊まる宿の地区を決めて、その地区に送迎してくれる会社に空車を問い合わせるところから始めてみてください。宿が決まっていれば、会社側も「この便で来てください」と具体的に教えてくれます。

※本記事の料金・時刻・営業時間は2026年8月時点で各社・各運航会社の公式サイトを確認した内容です。運賃やダイヤ、営業時間は変更されることがあるため、予約前に公式サイトで最新情報をご確認ください。台風・強風時の運航状況についても、各運航会社の公式情報をご確認ください。

参考:安栄観光 石垣⇔大原航路 時刻表&運賃表安栄観光 石垣⇔上原航路 時刻表&運賃表西表島交通 やまねこレンタカー西表レンタカー竹富町

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この記事を書いた人

石垣島旅の教科書編集部です。テーマに関する基礎知識や選び方を、公式情報など確認できる情報をもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、変更があれば更新します。

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