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石垣島のマングローブは3か所で十分|宮良川・吹通川・名蔵アンパルの行き方と駐車場

石垣島のマングローブは3か所で十分|宮良川・吹通川・名蔵アンパルの行き方と駐車場のアイキャッチ画像

石垣島の写真でよく見る、水面から根がタコの足のように張り出した緑の森。あれがマングローブです。旅程に組み込みたいけれど、「どこにあるの?」「船に乗らないと見られないの?」「レンタカーで行けるの?」と、行き方の部分でつまずいてしまう方が多いところです。

結論から言うと、石垣島のマングローブは車を停めて歩くだけで見られる場所と、カヤックツアーでしか奥に入れない場所の2種類があります。見るだけなら料金はかからず、駐車場も無料の場所があります。逆に、川の奥まで進みたいならツアー参加が前提になります。

この記事では、島内に32カ所あるマングローブ自生地のうち、旅行者が現実的に行ける3か所にしぼって、空港からの所要時間・駐車場・潮の時間の読み方・ツアー料金の目安までまとめました。移動の段取りが決まれば、あとは現地で景色を見るだけです。

📌 この記事でわかること

・宮良川・吹通川・名蔵アンパルの行き方と駐車場の違い
・車を停めて歩くだけで見られるのはどこか
・カヤックツアーの料金の目安と、開始時刻が潮で変わる理由
・何月に行くと快適か、台風シーズンの考え方

目次

石垣島のマングローブは32カ所|まず押さえる3つの場所

石垣島のマングローブは32カ所|まず押さえる3つの場所の解説画像

島じゅうの川に広がっているように見えて、旅行者が立ち寄りやすい場所は限られています。まずは全体像から整理します。

マングローブは1本の木の名前ではありません

マングローブとは、塩分濃度の高い環境に適応した木の総称で、水面に張り出す支柱根が特徴です。特定の樹種を指す言葉ではないので、「マングローブという木」を探しても見つかりません。石垣島に生育しているのはオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、マヤプシキ、ヒルギダマシ、ヒルギモドキの6種で、樹種としては4科6種にまとまります。

現地で見分けの手がかりになるのが根の形です。ヤエヤマヒルギは幹の途中から支柱根がアーチ状に伸び、写真で見る「タコ足」の景観をつくります。オヒルギは根が地面から筍のように立ち上がります。石垣島は年間平均気温23.8℃の亜熱帯海洋性気候で、こうした植物が1年を通して葉を落とさずに茂ります。

知っておくと現地での見え方が変わるのは、マングローブが「海水と淡水が混じる汽水域」にしか育たないという点です。だから見学地はどこも川の河口部にあり、潮の満ち引きで景色が入れ替わります。この一点を頭に入れておくだけで、あとで説明する「潮見表を確認してから行く」という段取りの意味がつかめます。

自生地は32カ所・101.824ヘクタール、行きやすいのは3か所

石垣島のマングローブ自生地は32カ所、分布面積は101.824ヘクタールにおよびます。ただし、そのほとんどは道路からアクセスできない小さな河口や湿地で、旅行者が短時間で立ち寄れる場所ではありません。実際に旅程に組み込めるのは、宮良川・吹通川・名蔵アンパルの3か所と考えて差し支えありません。

3か所は性格がはっきり分かれています。宮良川は島内最大のマングローブ林が広がる国の天然記念物で、川の上をカヤックで進むツアーの舞台です。吹通川は無料駐車場から歩いてすぐ群落を見られる、車旅と相性のよい場所。名蔵アンパルはラムサール条約に登録された湿地で、マングローブそのものより干潟の生き物と野鳥が主役になります。

選び方はシンプルで、時間が30分しかないなら吹通川、半日使えるなら宮良川のツアー、生き物や鳥を見たいなら名蔵アンパルです。3か所とも空港から離れすぎていないので、レンタカーがあれば1日で2か所は無理なく回れます。

3か所の違いを1枚の表で比べる

各スポットの公表情報をもとに、移動と費用の観点で並べました(石垣島旅の教科書調べ/2026年8月時点)。

比較項目 宮良川 吹通川 名蔵アンパル
新石垣空港から 車で約15分 車で約25分 車で約25分
石垣港から 車で約20分 車で約35分 車で約15分
駐車場 ツアー会社の送迎利用 吹通橋駐車場(無料) 専用駐車スペース(無料)
見学の費用 ツアー参加が前提 無料 無料
主役 島内最大のヒルギ林 歩いて見る群落 干潟の生き物・野鳥
指定 国の天然記念物 石垣市天然記念物 ラムサール条約登録湿地

表にして見えてくるのは、費用の差より「車を停められるかどうか」の差です。吹通川と名蔵アンパルは無料の駐車スペースがあるので自力で行けますが、宮良川は駐車場を前提に整備された観光地ではなく、ツアー会社の送迎を使うのが基本になります。

宮良川は空港から車で約15分|国の天然記念物のマングローブ林

石垣島でマングローブといえば、まず名前が挙がるのがこの川です。規模も知名度も島内で最大級です。

面積10.181ヘクタール・植生全長1500メートルの規模

宮良川のマングローブは、面積10.181ヘクタール、植生全長は1500メートルにおよびます。1972年(昭和47年5月15日)に国の天然記念物へ指定されており、観光地としてではなく保護対象として扱われている場所です。生育しているのはヒルギ科の3種で、なかでもヤエヤマヒルギが主役になります。

この規模になった理由は川そのものにあります。宮良川は石垣島最高峰の於茂登岳を水源とする全長12kmの河川で、島内で最も長く、流域面積も島内最大です。山から運ばれた土砂が河口に広い干潟をつくり、そこにヒルギが根を張って森になりました。

見どころは、深緑のマングローブとサファイアブルーの川面のコントラストです。上流に向かうほど川幅が狭まり、両岸から枝が迫ってくる区間があります。国の天然記念物であるため、枝を折る・根を踏み荒らすといった行為は当然できません。国際マングローブ生態系協会のマングローブ情報サイトでも、面積や指定年月日といった基礎データが公開されています。

空港と離島ターミナルのちょうど中間という立地の強さ

宮良川へは新石垣空港から車で約15分、石垣港からは車で約20分です。空港と港のほぼ中間に位置しているため、到着日の午後や、最終日の出発前に組み込みやすいのが最大の利点になります。北部の岬まで往復するようなスポットと違い、移動のためだけに半日を使う必要がありません。

この立地は旅程を組むうえで効いてきます。たとえば午前中に空港着なら、そのまま宮良川のツアーに参加して、午後に市街地のホテルへ入るという流れが成立します。逆に、離島から戻った日の午後に組むこともできます。フライトの前に入れる場合だけは、ツアーの解散時刻と空港到着の余裕を必ず確認してください。

注意したいのは、川沿いに観光用の大きな展望施設や遊歩道が整備されているわけではない点です。「川を見るだけ」で立ち寄ると、道路から木々の緑が見える程度で終わることがあります。水面の高さから支柱根を見上げたいなら、次に説明するツアー利用が現実的な選択肢になります。

💡 旅の段取りメモ

宮良川は空港と港の間にあるので、「到着日の午後」か「帰る日の午前」に置くと1日を丸ごと使わずに済みます。荷物が多い到着日でも、送迎付きツアーなら車の乗り換えが1回で終わります。

川の奥まで入るならツアーの送迎が前提になります

宮良川の見学は、ツアー会社の送迎を利用するのが基本です。駐車場を目当てに行くのではなく、宿や市街地で拾ってもらい、そのまま川へ向かう形になります。ツアーには無料の写真撮影・送迎サービスが付くものが多く、カメラを持って乗り込む必要もありません。

用意されているのはSUP、カヌー・カヤック、生き物観察、潮干狩り体験、サンセットツアー、ナイトツアーなど幅広い内容です。同じ川でも、昼のカヤックと夜のナイトツアーではまったく別の場所に見えます。所要2時間前後の半日プランなら、他の予定と組み合わせやすいでしょう。

ここで押さえておきたいのが開始時刻です。宮良川のツアーは潮の満ち引きに合わせて時間が変動し、開始時間の例としては6:00、9:00、13:30、17:00といった枠が組まれます。夏季は日中の暑さを避けるため、早朝と夕方のみの開催にするショップも多くなります。「昼過ぎに空きがあるだろう」と考えて動くと、その日は枠自体が存在しないこともあります。

📍 宮良川マングローブ
住所 沖縄県石垣市宮良
営業時間 潮の満ち引きに合わせて変動(夏季は早朝と夕方のみ)
アクセス 新石垣空港から車で約15分、石垣港から車で約20分
駐車場 ツアー会社の送迎利用
公式サイト 公式サイト

干潮になると支柱根が現れてジャングルの景色に変わります

同じ川なのに、干潮と満潮で写真がまるで別物になります。干潮時は水位が下がって支柱根が根元まで現れ、ジャングルのような景観になります。根の造形を見たい、干潟に降りてカニを探したいという目的なら、干潮前後を狙う価値があります。

一方、満潮に近い時間帯は水位が上がるぶんカヤックで奥へ進みやすく、木々のトンネルを抜けるような体験がしやすくなります。どちらが良いという話ではなく、見たい景色によって狙う潮が逆になるということです。ツアーの開始時刻が日によって動くのは、この潮位に合わせているからです。

予約時のコツは、日付だけで決めずに「その日の何時開催になるか」をショップに確認することです。潮まわりによっては朝6時台の集合になることもあり、前泊地が北部だと起床時間がかなり早くなります。宿の場所とツアー開始時刻の組み合わせまで考えておくと、当日の朝に慌てずに済みます。

停めて歩くだけなら吹通川|無料駐車場とトイレなしの現実

停めて歩くだけなら吹通川|無料駐車場とトイレなしの現実の解説画像

ツアーに参加せず、レンタカーの立ち寄りだけでマングローブを見たい人に向くのがこの川です。

県道を北上して空港から約25分、群落は道路のすぐそば

吹通川は石垣島北部を流れる全長2.2kmの河川で、野底岳を源流としています。新石垣空港から車で約25分、石垣港離島ターミナルからは車で約35分。県道79号線沿いを北上し、大浜富野線を西方へ進むルートが基本です。西表石垣国立公園に含まれ、石垣市の天然記念物にも指定されています。

この場所の価値は、橋のたもとの駐車スペースから数分歩くだけで群落の前に立てる点にあります。淡水と海水が混じり合う汽水域に、ヒルギを主とした広大なマングローブが広がり、川を覆うように葉が茂るため熱帯のジャングルのような景色になります。歩道を延々と歩く必要がないので、小さな子ども連れでも短時間で切り上げられます。

北部方面のドライブと相性がよいのも利点です。島の北側を回る日程に組み込めば、移動のついでに立ち寄れます。石垣島を車で回る全体のルート設計は、こちらの記事にまとめています。

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📍 吹通川マングローブ
住所 〒907-0333 沖縄県石垣市野底
営業時間 駐車場から自由アクセス
定休日 なし(自然スポット)
アクセス 新石垣空港から車で約25分、石垣港離島ターミナルから車で約35分
駐車場 吹通橋駐車場(無料)

駐車場は無料、ただしトイレも自動販売機もありません

吹通川は見学に費用がかからず、吹通橋駐車場も無料で利用できます。ここが旅行者にとって使いやすい理由です。ただし、設備は駐車スペースだけで、トイレも自動販売機もありません。売店もないので、飲み物を現地で買うこともできません。

実際にありがちな失敗が、市街地から北部へ向かう途中で「途中に何か店があるだろう」と考えて手ぶらで出発してしまうケースです。北部は集落と集落の間隔が離れ、コンビニも市街地ほど密ではありません。夏場に日差しの下で川を眺めていると、水分の消費は思った以上に早くなります。

対策は単純で、市街地を出る前に飲み物を買い、トイレを済ませておくことです。買い出しに使える店の営業時間は下記の記事で比較しています。北部へ向かう日は、出発前の10分が現地での快適さを決めます。

⚠️ 出発前に確認したいこと

吹通川の駐車場周辺にはトイレ・自動販売機がありません。飲み物とトイレは市街地で済ませてから北上してください。大雨のあとは川が濁り足元も滑りやすくなるため、天候が荒れた日は無理に川へ降りない判断を。

干潮なら生き物、満潮ならカヤック向きに景色が入れ替わります

吹通川も潮で表情が変わります。干潮時は干潟が広がって生き物観察に向き、満潮時はカヤックで奥まで進みやすくなります。歩いて見るだけなら、干潟が現れる干潮前後のほうが見どころが増えると考えてよいでしょう。

ここで観察できるのはカニ、ハゼ、エビなどの汽水域の生き物です。準絶滅危惧種のミナミオニヌマエビ、コツノヌマエビ、ヤエヤマヤマガニも生息しており、上空にはカンムリワシなどの野鳥が現れます。バードウォッチングに適した地域としても知られ、双眼鏡を持っていくと楽しみ方が一段増えます。

川ではSUP・カヌークルージング・トレッキングといったツアーも催行されています。歩くだけでは物足りない、川の上流側まで見たいという場合は、こうしたプランを検討する形になります。なお、周辺には屋比久の滝という恋愛のパワースポットもあり、川とセットで紹介されることが多い場所です。

服装は「濡れる前提」で組み立てるのが正解です

吹通川で失敗しやすいのが靴です。干潟や川岸は泥と水の混じった足場で、スニーカーで踏み込むと確実に汚れます。推奨されているのは、濡れてもよい動きやすい服装と、水に濡れても乾きやすいサンダルかマリンシューズです。

理由は足元の環境にあります。マングローブ林の地面は細かい泥が堆積していて、乾いた靴で歩ける範囲は限られます。加えて支柱根や貝殻で足を切ることもあるため、素足やビーチサンダルよりも、かかとが固定されるマリンシューズのほうが安全です。

荷物としては、着替えの下着1枚と、濡れた靴を入れるビニール袋があると安心です。レンタカーのシートを濡らさずに済みます。タオルは宿から持ち出せることも多いので、現地で買い足す前に確認してみてください。

名蔵アンパルは157ヘクタールのラムサール条約登録湿地

3か所のなかで、もっとも「自然観察」の色が濃いのがここです。マングローブと干潟と砂州がひとつながりになっています。

登録番号1550・2005年11月8日にラムサール条約へ登録

名蔵アンパルは、2005年11月8日にラムサール条約へ登録された湿地で、登録番号は1550、面積は157ヘクタールです。名蔵川が海に流れ込む一帯の湿地帯と、その付近の砂州や干潟までを含むエリアが対象になっています。島内最大級のマングローブが広がる場所でもあります。

国際的な登録を受けている理由は、生きものの多様さにあります。干潟にはベニシオマネキやミナミトビハゼ(トントンミー)が現れ、上空にはカンムリワシやアカショウビンが姿を見せます。八重山でも有数の野鳥渡来地で、春と秋の渡りのシーズンには観察できる種類が増えます。

マングローブの樹種を見比べたい人にも向いています。ヤエヤマヒルギをはじめ、島に生育する樹種をまとめて観察できるのがこの場所の特徴です。登録内容の詳細はラムサール条約登録湿地関係市町村会議の名蔵アンパル紹介ページで確認できます。

📍 名蔵アンパル
住所 沖縄県石垣市名蔵
営業時間 自由アクセス(駐車場から自由)
定休日 なし(自然スポット)
アクセス 新石垣空港から約25分、離島ターミナルから約15分、名蔵大橋を渡ってすぐ
駐車場 名蔵大橋を渡った先に専用駐車スペースあり(無料)
公式サイト 公式サイト

名蔵大橋を渡ってすぐ、駐車は無料スペースを使います

名蔵アンパルへは新石垣空港から約25分、石垣港離島ターミナルからは約15分で、名蔵大橋を渡ってすぐの場所です。駐車は名蔵大橋を渡った先にある専用駐車スペースを無料で利用できます。入場料もかからないため、費用の面ではまったく身構える必要がありません。

離島ターミナルから約15分という近さは見逃せません。竹富島や西表島から戻ってきた午後に、そのまま組み込める距離です。川平方面へ向かう道の途中にあたるので、西部のドライブと自然につながります。

気をつけたいのは、駐車スペースが大規模な観光駐車場ではないことです。夕景の時間帯は撮影目的の車が集まりやすく、停める場所を探して路上で迷うと危険です。到着が夕方になりそうなら、先に駐車位置を確認してから景色を見る順番にすると落ち着いて行動できます。

潮見表を見ずに行くと、歩ける範囲が決まってしまいます

名蔵アンパルで最も多い失敗が、潮を確認せずに訪れることです。干潟は潮の引き方によって歩ける範囲が決まるため、満潮の時間に着くと水面が広がるだけで、カニやトビハゼの観察はほとんどできません。ベストタイミングは干潮の前後、時間帯としては早朝・夕方、季節としては春・秋とされています。

理由は生き物の行動にあります。干潟の生き物は潮が引いた泥の上で活動するので、水没している間は見られません。せっかく登録湿地まで来たのに「広い水面を眺めて終わった」となるのは、この時間差が原因です。

対策は、出発前に石垣島の潮見表で干潮時刻を確認し、その前後1時間を目安に到着するよう逆算することです。旅程を組む段階で「名蔵アンパルはこの日の午前」と決めておけば、当日に慌てて予定を入れ替えずに済みます。双眼鏡があれば、水際に降りなくても鳥と干潟の両方を観察できます。

Q. 名蔵アンパルは何時から何時まで入れますか?
A. 入場ゲートのある施設ではなく、駐車場から自由に見学できる自然のエリアです。定休日もありません。ただし照明はないので、日没後の見学は避け、明るいうちに切り上げるのが安全です。

夕景と野鳥、狙う季節で満足度が変わります

名蔵アンパルは、名蔵湾を望む夕景でも知られています。日が傾くとマングローブのシルエットが水面に映え、写真の主題になります。夕方は干潟の生き物も活動しやすい時間帯なので、干潮と日没が近い日は条件が重なります。

野鳥を目的にするなら、春と秋の渡り鳥シーズンが狙い目です。八重山有数の渡来地なので、時期が合えば観察できる種類が増えます。カンムリワシは石垣島に通年生息していますが、電柱や樹上に止まっていることが多く、車で流しているだけでも見つかることがあります。

逆に、真夏の日中は日差しが強く、日陰のない干潟に長居するのは体力を削ります。夏に訪れるなら朝の早い時間か夕方に寄せる、というのがこの場所の使い方です。季節と時間帯を選べば無料で満足度の高い観察ができるのが、名蔵アンパルの強みだと言えます。

3か所をレンタカーでどう回る?半日ドライブの組み立て方

マングローブは移動のついでに寄れる場所です。順番と潮の時間だけ決めておけば、旅程はきれいに収まります。

空港を起点に距離感をつかむと迷いません

3か所の位置関係は、空港からの所要時間で覚えるのが近道です。新石垣空港から宮良川まで車で約15分、吹通川まで約25分、名蔵アンパルまで約25分。宮良川が空港のすぐ近く、吹通川が北へ、名蔵アンパルが西へ、という配置になります。

ここから素直に組めるのが、「空港・市街地に近い宮良川」と「北部の吹通川」または「西部の名蔵アンパル」を1日に1つずつ組み合わせる形です。北部と西部を同じ半日に詰め込むと、島を横断する移動が発生して観光の時間が削られます。石垣島は一周でも相応の距離があるので、欲張らないほうが結果的に見られる時間が長くなります。

島を横断せずに済むよう、宿の位置から近い方角を先に回すのがコツです。空港近くに宿を取っているなら宮良川、市街地泊なら名蔵アンパルが動きやすい組み合わせになります。

潮の時間から逆算して順番を決めます

マングローブ観光の予定は、時計ではなく潮で決まります。干潟に降りて生き物を見たいなら干潮前後、カヤックで奥へ進みたいなら水位のある時間帯です。ツアーの開始時刻も潮に合わせて6:00、9:00、13:30、17:00といった枠で動きます。

段取りとしては、まずツアーの開催時刻を押さえ、空いた時間に無料で見られるスポットを差し込むのが失敗しにくい順序です。たとえば午前にツアーを入れたなら、午後は名蔵アンパルの干潮時刻に合わせる、といった具合です。

STEP 1
旅行日の潮見表で干潮・満潮の時刻を調べる
STEP 2
ツアーに出るなら開催時刻を先に確定し、宿への送迎時刻を確認する
到着
空いた時間に吹通川か名蔵アンパルを差し込み、飲み物は市街地で調達

車がない場合はツアーの送迎が現実的な足になります

レンタカーを借りない旅程でも、マングローブをあきらめる必要はありません。宮良川のツアーは無料送迎が付くものが多く、宿泊先から現地までの移動がプランに含まれます。実際、ショップによっては島内各地への送迎に対応しています。

一方で、吹通川と名蔵アンパルは「駐車場から自由に見る」タイプのスポットなので、公共交通だけで行こうとすると難易度が上がります。バスの本数は市街地周辺と北部で大きく差があり、待ち時間が観光時間より長くなることもあります。

現実的な判断としては、車がないならツアーの送迎に乗る、車があるなら無料スポットを自力で回るという切り分けです。当サイトは予約を受け付けていないので、送迎の範囲や集合場所は各社の公式サイトで直接確認してください。島内の移動手段全体を比較したい場合は、次の記事が参考になります。

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カヤックツアーの料金は7,900円前後が目安|予約前に見る3点

ツアーを使うかどうかで、必要な予算も時間も変わります。公表されている料金から相場観をつかんでおきましょう。

半日2時間のプランは5,500円〜8,000円のレンジ

宮良川で催行されている半日ツアー(2時間)の料金は、5,500円〜8,000円がひとつのレンジです。マングローブカヤックツアーやマングローブSUPツアーでは7,900円という割引価格が示されることもあり、2時間クラスなら7,900円前後を見ておけば大きく外れません

この価格帯には、無料の写真撮影と送迎サービスが含まれるプランが多く含まれます。撮影データが付くかどうかはショップによって異なるため、比較するときは金額だけでなく含まれるサービスまで並べて見るのが実用的です。

島内大手のADVENTURE PiPiでは、川のマングローブカヤック・カヌーが約2時間で7,900円、各種半日ツアーも7,900円という水準が公表されています。ナイトツアーは4,900円、青の洞窟シュノーケリングは6,900円です。半日枠のツアーは、種類が違ってもおおむね同じ価格帯に収まっていると考えてよいでしょう。

1日プラン・セットプランは13,500円から

時間をかけて楽しむなら1日プランです。マングローブSUP/カヌーの1日ツアー(約6時間)は15,000円、1日ツアーの標準的な価格は13,500円、1日プレミアムプランは15,000円が公表されています。宮良川のツアーでも1日ツアーは13,500円〜15,000円という水準です。

マングローブと青の洞窟を組み合わせたセットツアーは13,500円〜20,000円のレンジになります。半日を2回別々に申し込むより、1日で回してしまったほうが送迎の回数が減り、移動の手間が少なくなるのが利点です。

プランの型 所要の目安 料金の目安 向いている人
半日カヤック・SUP 約2時間 5,500円〜8,000円 他の予定と両立したい人
1日ツアー 約6時間 13,500円〜15,000円 1日を自然に使い切りたい人
セット(青の洞窟など) 1日 13,500円〜20,000円 海と川を1日で回りたい人
ナイトツアー 4,900円 昼は別の予定がある人

※料金はADVENTURE PiPiおよび宮良川で催行されるツアーの公表価格(2026年8月時点)。割引価格を含むため、申込時期・人数で変わります。

ショップ選びは送迎・年齢条件・貸切の有無で決まります

料金が横並びなら、選ぶ基準は条件のほうです。ひかりオーシャンズは営業時間9:00~18:00で、背もたれ付きのカヤックを使うため小さなお子様連れやシニアでも乗りやすく、10~40名の団体にも対応します。Instagramのフォロー特典として合計料金から1,000円OFFの案内もあります。

📍 ひかりオーシャンズ
住所 沖縄県石垣市宮良(集合場所)
電話番号 080-8589-0133
営業時間 9:00~18:00
アクセス 宮良川マングローブ(集合場所)
公式サイト 公式サイト

マリンメイトルアナは少人数制で、4歳からカヤックに参加できます。完全貸切のサンセット&ナイトカヤックや、愛犬と一緒に楽しむ1組限定のペット同伴カヌーなど、貸切前提のプランが揃っているのが特徴です。営業時間は8:00~18:00です。

📍 マリンメイトルアナ
住所 沖縄県石垣市野底106-457
電話番号 090-8667-7900(7:00~22:00)
営業時間 8:00~18:00
定休日 不定休
アクセス 石垣島内各地(送迎対応)
公式サイト 公式サイト

OHCUS石垣島(オーカス)は天然記念物のマングローブカヤックのほか、トレッキングや星空観察、夜の生き物探しナイトツアーを扱っています。キャンセルポリシーは3日前50%、前日75%、当日100%と公表されているので、天候が読みにくい時期に申し込むなら、この条件を先に確認しておくと安心です。

📍 OHCUS石垣島(オーカス)
住所 〒907-0243 沖縄県石垣市宮良1104-1
電話番号 080-6489-1096
営業時間 8:00~20:00(営業時間に差異あり、要確認)
定休日 不定休
アクセス 宮良川マングローブ周辺
公式サイト 公式サイト
📌 押さえておきたいポイント

意外と知られていませんが、マングローブは「見るだけ」なら費用がかかりません。吹通川も名蔵アンパルも見学は無料で、駐車場も無料です。ツアー代は景色の入場料ではなく、歩いては行けない川の奥へ入るための移動費だと考えると、参加するかどうかの判断がつけやすくなります。

行くなら何月?台風シーズンと持ち物の考え方

マングローブは通年で見られますが、快適さと中止リスクは月によって差が出ます。

快適なのは3月〜5月と10月〜11月

体感で選ぶなら、3月〜5月と10月〜11月が快適な時期です。気温が上がりきらず、日差しも真夏ほど強くないため、干潟を歩いても消耗しにくくなります。名蔵アンパルの野鳥観察も春・秋のシーズンが合うので、目的が重なる人にはこの時期が向きます。

石垣島は年間平均気温23.8℃の亜熱帯海洋性気候で、冬でも植物は葉を落としません。景色そのものは1年中緑ですが、水に入るアクティビティは季節で体感が変わります。マングローブ体験は通年で可能とされているので、「その月に見られない」ということはありません。

月ごとの気温や降水量から旅行時期を決めたい場合は、こちらの記事で数字を比較しています。マングローブ以外の予定も含めて月を選ぶときの判断材料になります。

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7月〜9月はツアー中止の可能性を旅程に織り込む

夏の石垣島で最大の変数は台風です。台風シーズンにあたる7月〜9月は、ツアーが中止になる可能性があります。中止の判断は当日の風と波で下されるため、前日まで通常営業でも朝に連絡が入ることがあります。

ここで効いてくるのが、先ほどのキャンセルポリシーです。悪天候による中止はショップ側の判断になりますが、自己都合のキャンセルは日数に応じて費用が発生します。日程を動かせる余地があるなら、ツアーは滞在の後半ではなく前半に置くと、中止になっても振り替えの余地が残ります。

⚠️ 出発前に確認したいこと

台風接近時や大雨のあとは、ツアーの中止・河川の増水が起こります。川へ入る計画がある日は、最新の運航状況・気象情報を公式サイトと気象情報でご確認ください。安全に関わる判断は、現地ガイドの指示に従ってください。

夏に行くなら早朝と夕方に寄せます

夏場でも、時間帯を選べば快適に見学できます。おすすめは早朝と夕方です。宮良川のツアーが夏季に早朝と夕方のみの開催になるのも、日中の暑さと日差しを避けるためです。開始時間の例に6:00や17:00といった枠があるのは、この事情によります。

無料で見られる吹通川と名蔵アンパルも同じ考え方で組めます。日陰の少ない干潟に昼間長居すると体力を消耗するので、朝のうちに立ち寄って、日中はホテルや屋内施設で過ごすほうが1日全体の疲れ方が変わります。

夕方に寄せる場合は、日没時刻だけ注意してください。名蔵アンパルは夕景が見どころですが、照明のない自然エリアです。暗くなってからの足元は危険なので、日が沈む前に駐車場へ戻る時間を決めておきましょう。

持ち物は「濡れる・日差し・水分」の3点で足ります

マングローブ見学の持ち物はシンプルです。濡れてもよい服装と乾きやすいサンダルかマリンシューズ、日差し対策の帽子、そして飲み物。この3点を押さえておけば、歩いて見るタイプのスポットは問題なく回れます。

意識しておきたいのが水分です。吹通川の駐車場周辺には自動販売機がないため、現地調達ができません。夏場に家族で立ち寄るなら、人数分を市街地で買ってから北上するのが確実です。

カヤックツアーに参加する場合は、防水ケースやタオル、着替えも加わります。ただし、多くのショップが無料の写真撮影サービスを付けているので、高価なカメラを持ち込む必要はありません。荷物を減らすほど、川の上での身動きは楽になります

まとめ|石垣島のマングローブは3か所と潮の時間で決まります

🚗 この記事の結論

石垣島のマングローブは宮良川・吹通川・名蔵アンパルの3か所を押さえれば十分です。見るだけなら無料、川の奥へ入るならツアーを予約しましょう。

✅ 要点チェック
  • 宮良川:空港から車で約15分、ツアー向き
  • 吹通川:駐車場無料、トイレ・自販機なし
  • 名蔵アンパル:干潮前後に行くと生き物が見える
  • 料金:半日カヤックは7,900円前後が目安
  • 時期:3月〜5月と10月〜11月が快適

旅程に組み込む順番は、潮見表を見てから決めるのが最短ルートです。干潮前後なら干潟に降りて生き物を探せますし、水位のある時間ならカヤックで川の奥まで進めます。まずは旅行日の干潮時刻を調べて、「マングローブはこの日の午前」と枠を1つ確保するところから始めてみてください。車がある人は無料の吹通川か名蔵アンパルを、車がない人は送迎付きのツアーを選べば、移動の悩みはそこで解決します。

なお、ツアーの開催時刻・料金・キャンセル条件、および気象や河川の状況は変わります。予約と最新情報の確認は各社の公式サイトで行ってください(本記事の情報は2026年8月時点のものです)。

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石垣島旅の教科書編集部です。テーマに関する基礎知識や選び方を、公式情報など確認できる情報をもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、変更があれば更新します。

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