石垣島から高速船で渡る竹富島。荷物を抱えて桟橋に降りたとき、「とりあえずタクシーで集落まで行こう」と考えている人は多いはずです。ところが竹富島では、その計画がそのまま崩れます。
結論から言うと、竹富島のタクシーは2026年8月時点で運休中です。島で貸切タクシーを運行してきた友利観光の公式サイトは、メニュー表記が「貸切タクシー(運休中)」のまま。しかも竹富島には流しのタクシーがなく、道端で手を挙げて拾うという発想そのものが成立しません。石垣島なら小型タクシーの初乗りが500円で走っていますが、船で15分の距離を渡ると、移動のルールが丸ごと変わります。
ただ、これは「詰んだ」という話ではありません。竹富島には路線バス1回300円、港からの無料送迎バス、定期観光バス、レンタサイクル、そして徒歩という5つの足があり、組み合わせれば半日でも1日でも困りません。この記事では、タクシーが使えない前提で竹富島をどう回るかを、料金・時刻・所要時間の実数で組み立てていきます。
この記事でわかること
・竹富島のタクシーが今どうなっているか(2026年8月時点の運行状況)
・タクシーの代わりになる足4種類の料金と使い分け
・路線バス300円で失敗しないための予約ルールと始発・最終
・港から集落・ビーチまでの徒歩時間と、歩くか借りるかの判断基準
竹富島のタクシーは今、呼んでも来ない状態が続いている

島で唯一の貸切タクシーは運休中──公式サイトの表記が答え
竹富島で貸切タクシーを運行してきたのは友利観光1社ですが、2026年8月時点で運休中です。同社の公式サイトはメニュー自体が「貸切タクシー(運休中)」という表記になっており、専用ページを開いても料金表もコース表も掲載されていません。過去には9名乗りのジャンボ貸切タクシーを走らせていた記録が残っており、車両がなくなったというより、運行そのものを止めている状態です。
背景にあるのは人手の問題です。友利観光は2021年11月にも「昨年から長らく運休していましたが、貸切タクシーと貸切バスの運行を再開いたします」という告知を出しており、休止と再開を繰り返してきた経緯があります。つまり「もう永久にない」わけではなく、状況が整えば再開する可能性はあります。
実務的な段取りとしては、どうしてもタクシーを使いたい事情がある場合だけ、旅行前に友利観光の公式サイト(https://tomori-kankou.com/)を確認する、という順番がおすすめです。受付時間は9:00~17:00なので、島に渡る前の午前中に確認しておくと、当日の予定を組み替える時間が残ります。
| 住所 | 〒907-1101 沖縄県八重山郡竹富町字竹富2186番地8 |
| 電話番号 | 0980-85-2335 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| アクセス | 竹富島の集落内 |
| 公式サイト | 公式サイト |
流しのタクシーがない島で「拾う」という発想は成立しない
仮に運休が解けても、竹富島で「道端でタクシーを拾う」ことはできません。島内を流している車がないため、利用は予約が前提になります。これは西表島も同じで、竹富町観光協会の案内でも「台数が少ないので利用希望の場合は予約が必要」と説明されています。八重山の離島では、タクシーは呼ぶものであって、つかまえるものではないと考えてください。
理由は単純で、島の規模です。竹富島の集落は港から徒歩約15分の距離にあり、島全体も自転車で回りきれる大きさしかありません。常時タクシーを流しておくだけの需要が発生しにくく、事業として台数を抱えづらい構造になっています。
そして竹富島にはレンタカーもありません。竹富町観光協会の公式FAQは、島内の移動手段について「ありません。レンタサイクル・路線バス・観光バスをご利用ください。」と明記しています。レンタカーもタクシーもない、という前提を先に飲み込んでおくと、現地での判断が速くなります。
石垣島の感覚のまま船に乗ると、港で足が止まる
ここでつまずく人が多いのは、直前まで石垣島にいるからです。石垣島側のタクシーは2024年2月1日改定の運賃で、小型(普通車・4名定員)の初乗りが500円、1.136kmまで走れます。以降は463mごとに100円という加算で、9名定員のジャンボタクシーでも初乗り640円。市街地なら手を挙げれば拾えますし、時間指定の配車料金も550円で済みます。
この感覚のまま高速船に乗り、竹富島の桟橋に降りると、目の前にタクシー乗り場がありません。荷物が多い、小さな子どもがいる、真夏の日中に着いた──こうした条件が重なると、その場で立ち往生してしまいます。
対策は、船に乗る前に「島に着いてからの最初の10分」を決めておくことです。港で待っている無料送迎バスに乗るのか、路線バスに乗るのか、歩くのか。この3択を石垣港で決めておくだけで、竹富島の桟橋で迷う時間がゼロになります。

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船を降りた瞬間に選べる足は、実は4つある
桟橋の先で待っている無料送迎バスがいちばん速い
竹富島で最も速くて安い足は、レンタサイクル店や水牛車業者が出している無料送迎バスです。高速船が着くと、桟橋を出た先に各社の送迎車が横づけされていて、利用する店の車に乗れば集落まで運んでくれます。運賃はかからず、乗ってしまえば数分で集落に着きます。
友利観光の場合、港から店へ向かうバスの時刻は8:50・9:50・10:50・11:50・13:50・14:50。店から港へ戻る便は9:30~17:00の間に複数あります。ただし送迎バスの運行期間は3月1日~9月30日で、冬季は動いていない点に注意してください。また事前登録した客を先着順で案内する方式なので、来島前にウェブから登録しておくと確実です。
水牛車の竹富観光センターも竹富港から無料の送迎バスを出しており、こちらは予約不要で乗れます。ただし水牛車観光を事前予約している客を優先して案内する運用なので、飛び込みの場合は待つ可能性があると考えておきましょう。
路線バスは港発なら予約なしで乗れる
店の送迎バスを使わない人の足が、竹富島交通の路線バスです。竹富港を出発する便に限っては予約が要らず、時刻に合わせて乗り場に立っていれば乗車できます。運賃は大人300円、小学生150円で、乗るたびに支払う方式です。
竹富港出発の便は7:47から最終17:47まで設定されています。定員は1台10名なので、船が満員で着いた直後の便は乗り切れないことがあります。高速船から降りた人が一斉に向かうため、桟橋でのんびりしていると次の便待ちになる、という時間ロスが起きやすい場面です。
実用的なコツは、船内で降りる準備を済ませておくこと。港でお土産を見たり待合所に立ち寄ったりするのは、帰りの便待ち時間に回したほうが、島内の滞在時間を長く取れます。
港から集落まで徒歩15分──歩けるかどうかの判断材料
3つ目の足は徒歩です。竹富町観光協会の案内によれば、港から集落までは徒歩約15分、港からコンドイ浜までは徒歩約40分。集落だけを見て船で戻るなら、往復30分の歩きで足ります。荷物がなく、真夏の日中を避けられるなら、歩きは十分に現実的な選択肢です。
判断の分かれ目は季節と荷物です。7月・8月の日中は日差しが強く、日陰の少ない一本道を15分歩くのは体力を削ります。逆に11月~3月の涼しい時期なら、道の両側の石垣やブーゲンビリアを見ながら歩くこと自体が観光になります。
迷ったら「行きは送迎バスか路線バス、帰りは歩き」にすると失敗しません。帰りは船の時刻に合わせて自分のペースで動けるので、バスの時刻に縛られずに済みます。
港の待合所で情報を仕入れてから動くと迷いが減る
4つ目は足ではありませんが、動き出す前の情報源として港周辺を使う手があります。竹富東港には旅客待合所「てぇどぅんかりゆし館」があり、売店と観光案内所を兼ねています。運営はNPO法人たきどぅんで、乗船券や島の特産品も扱っています。
もう少し腰を据えて調べたいなら、港から徒歩1分の竹富島ゆがふ館が使えます。西表石垣国立公園のビジターセンターで、開館時間は8:00~17:00、入館料は無料です。休館は台風時のみ。島の自然と伝統文化の展示があり、島内の位置関係を頭に入れてから歩き出せます。
船を降りて3分だけここに寄る、という段取りにしておくと、どのビーチに行くか、集落をどう歩くかの判断が具体的になります。特に初めての人ほど、地図を見てから動いたほうが移動の無駄が減ります。
石垣港離島ターミナルで高速船に乗る(島に着いてからの足をここで決めておく)
竹富東港に到着。桟橋を出て、送迎バス・路線バス・徒歩のいずれかを選ぶ
集落に到着(徒歩なら約15分)。ここから自転車・バス・徒歩で島内を回る
1回300円の路線バス、落とし穴は「港以外は予約制」

大人300円・小学生150円、乗るたびに払う仕組み
竹富島交通の路線バスは、1回乗車ごとの支払いです。大人300円、小学生150円、乳児は無料。障害者割引が適用される場合は大人150円、小学生80円になります。フリーパスのような乗り放題券はないので、乗る回数がそのまま費用になります。
運行経路は、港⇒集落・ビーチ、集落⇒ビーチ・港、ビーチ⇒集落・港、集落⇒港という組み合わせ。港・集落・ビーチという3つの拠点を結ぶ形です。港から集落へ行き、集落からコンドイビーチへ行き、ビーチから港へ戻ると3回乗車になるので、大人1人でも1回300円を3回ぶん払う計算になります。
この金額を見て「レンタサイクルのほうが安いのでは」と気づく人は多いはずです。実際そのとおりで、路線バスは何度も乗る足というより、歩けない区間だけを埋める足として使うと費用対効果が高くなります。
| 住所 | 〒907-1101 沖縄県八重山郡竹富町字竹富681-1 |
| 電話番号 | 0980-85-2154 |
| 営業時間 | 8:00~17:00 |
| 定休日 | 種子取祭の2日間(港~世持御嶽の送迎のみ運行) |
| 公式サイト | 公式サイト |
15分前の電話予約を忘れて浜で立ち往生する失敗
竹富島の路線バスで最も多い失敗が、これです。竹富島交通の路線バスは「港出発以外は完全予約制」。集落からでも、コンドイビーチからでも、カイジ浜からでも、乗りたい便の記載時刻の15分前までに電話で予約しておく必要があります。当日予約は可能ですが、時刻表を見て「そろそろ来るな」とバス停で待っていても、予約がなければ車は来ません。
特に危ないのがビーチからの帰りです。コンドイビーチやカイジ浜は日陰が限られ、携帯の電波を確認しながら15分前に電話をかけるという段取りを、水遊びの流れで忘れがちです。そのまま便を1本逃すと、次の便まで30分以上待つか、集落まで歩くことになります。
対策は単純で、ビーチに着いた時点で帰りの便を予約してしまうことです。滞在時間を先に決めて電話を1本入れておけば、あとは遊ぶだけ。スマートフォンのアラームを「予約した便の20分前」にセットしておくと、さらに確実です。
路線バスの定員は1台10名です。港発の便は船の到着と重なるため混みやすく、グループで乗ろうとすると全員乗れないことがあります。4人以上で動くなら、路線バスをあてにせずレンタサイクルか送迎バスを軸にしたほうが計画が崩れません。
始発と最終を先に押さえておくと予定が崩れない
時刻の全体像を握っておくと、帰りの船から逆算できます。竹富港出発は7:47から最終17:47。集落から海浜方面へ向かう便は8:25から最終16:25で、12:25は運休。集落から港へ向かう便は7:30から最終17:30です。ビーチ側は、カイジ浜出発が8:30から最終17:00で12:30が運休、コンドイビーチ出発が8:35から最終17:05となっています。
注目したいのは、昼過ぎに運休の穴があることです。集落発の12:25、カイジ浜発の12:30が動かないため、昼どきに移動を組むとバスが使えません。ここは昼食や休憩に充てて、動くのを前後にずらすのが現実的です。
また竹富島交通の営業時間は8:00~17:00で、種子取祭の2日間は港~世持御嶽の送迎のみの運行になります。秋に旅行を予定している場合は、祭事の日程を竹富町観光協会の公式サイトで確認しておくと安心です。

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タクシー代わりに使える定期観光バスは1時間2,800円
港を出て港に戻る1時間のコース内容
「運転もしたくないし、自転車にも乗りたくない」という人の現実解が、竹富島交通の定期観光バスです。料金は大人2,800円、小学生1,400円、幼児は無料。障害者割引の場合は大人1,400円、小学生700円になります。港を出発して港へ戻るまで1時間以内という設計で、島の主要スポットをひと回りできます。
経路は、港⇒カイジ浜⇒コンドイビーチ⇒集落散策⇒港。定員は1台20名です。星砂で知られるカイジ浜とコンドイビーチを押さえ、集落散策まで含まれているので、島の見どころの骨格はこれで揃います。歩く距離が短く済むため、暑い時期や膝に不安がある同行者がいるときに向いています。
注意点として、水牛車観光はこの料金に含まれていません。水牛車に乗りたい場合は別料金になるので、両方やるなら時間と予算を別に確保してください。
大人2,800円は高いのか──路線バスとの損得を並べる
2,800円という数字だけ見ると高く感じますが、他の足と並べると評価が変わります。以下は各社公式サイトと竹富町観光協会の公表値から、竹富島の移動手段を石垣島旅の教科書がまとめた比較です(2026年8月時点)。
| 比較項目 | 定期観光バス | 路線バス | レンタサイクル |
|---|---|---|---|
| 大人料金 | 2,800円 | 1回300円 | 2時間1,000円 |
| 所要・利用時間 | 1時間以内 | 区間ごと | 借りた時間だけ自由 |
| 予約 | 要確認 | 港発以外は必須 | 店により事前登録制 |
| 向いている人 | 歩きたくない人 | 1区間だけ乗る人 | 自分のペースで回る人 |
路線バスで港→集落→ビーチ→港と3回乗れば300円が3回ぶんかかり、さらに待ち時間と予約の手間が乗ります。定期観光バスは2,800円で1時間、案内つきで主要スポットを押さえられるので、「時間を買う」性格の選択肢です。半日しか島にいられない人ほど、価値が出ます。
7月15日~8月31日は運休という季節の穴がある
この定期観光バスには、旅行者が引っかかりやすい落とし穴があります。7月15日~8月31日は運休するのです。つまり夏休みの本番、旅行者がいちばん多い時期にこそ動いていません。
理由は明示されていませんが、竹富島の交通事業者は総じて小規模で、繁忙期は他の業務に人員を回す必要があります。友利観光も「人員不足のため受入制限を設けて縮小して営業」と案内しており、送迎バスの減便や臨時休業の可能性に触れています。八重山の離島では、繁忙期=サービスが手厚くなる時期ではない、と考えておくのが正確です。
夏に竹富島へ渡るなら、定期観光バスをあてにせず、レンタサイクルか徒歩を主軸に組み立ててください。真夏に自転車が厳しいと感じるなら、集落だけを歩いて回り、ビーチは諦めるという割り切りも十分に成立します。
水牛車は移動手段ではなく、20〜30分の集落体験
大人3,300円で乗れるのは集落の中だけ
竹富島といえば水牛車ですが、これを移動手段として計算に入れるのは誤りです。竹富観光センターの水牛車観光は、2025年4月1日の改定で大人(中学生~)3,300円、小人(小学生~)2,200円、幼児(3歳~)1,600円。0~2歳は大人1人につき1人まで無料で、大人の人数を超える分は幼児料金になります。
所要時間は約20分~30分で、走るのは集落の中です。赤瓦の家並みと石垣の間をゆっくり進み、三線の音を聞きながら島の話を聞く時間であって、コンドイビーチへ運んでくれるわけではありません。乗り終わったら出発した場所に戻ってくるので、移動距離としてはゼロです。
逆に言えば、集落の見どころを座ったまま味わえるという意味では、歩くのがつらい人にとって価値があります。営業時間は8:45~16:35。年中無休ですが、島の祭事や行事により休業になる場合があります。
| 住所 | 沖縄県八重山郡竹富町竹富441 |
| 電話番号 | 0980-85-2998 |
| 営業時間 | 8:45~16:35 |
| 定休日 | 年中無休(島の祭事や行事により休業になる場合あり) |
| アクセス | 竹富港より無料送迎バスあり |
| 公式サイト | 公式サイト |
直接の事前予約は受け付けていないという独特のルール
ここが竹富島らしいところで、竹富観光センターの水牛車は電話などでの直接の事前予約を受け付けていません。予約はツアー会社経由のみ。つまり石垣島の旅行会社や船会社のセットプランで申し込むか、当日そのまま並ぶかの二択になります。
背景には、水牛の頭数と体調に左右される運行という事情があります。決まった便数を売り切る形にしづらいため、当日の受付を軸にした運用が残っているわけです。
当日組で行くなら、午前中の早い時間に向かうのが安全です。竹富港からの無料送迎バスは予約不要で乗れますが、水牛車観光を事前予約している客を優先して案内する運用なので、飛び込みの場合は待ち時間を見込んでおきましょう。
竹富観光センターの支払いはキャッシュレス決済のみで、現金は使えません。クレジットカードや電子決済の準備なしで行くと、その場で乗れないことになります。離島だから現金、という思い込みが逆に裏目に出る場面です。
雨の日・強風の日は「乗れるか」を先に確かめる
水牛車は屋根つきですが、天候の影響を受けます。台風接近時や強風時は、船そのものが欠航して島に渡れないこともあります。八重山の高速船は季節や気象で運航が変わるため、前日と当日朝の2回、運航状況を確認する習慣をつけてください。
また竹富観光センターには、水牛車のほかにグラスボートとお食事処かにふ(10:00~15:00)が併設されています。海が荒れてビーチ遊びができない日でも、集落と水牛車と食事で半日は組めます。雨天の代替プランとして覚えておくと便利です。
島の祭事による休業もあるので、旅行日程が秋にかかる場合は、竹富町観光協会の公式サイト(https://painusima.com/faq/)で行事日程を確認しておくと確実です。
竹富島のタクシー代わりは、結局レンタサイクルがいちばん強い
友利観光は2時間まで1,000円、ただし事前登録が要る
タクシーが使えない竹富島で、いちばんタクシーに近い自由度を持つのがレンタサイクルです。友利観光の普通自転車は初乗り2時間まで1,000円、3時間まで1,500円、3時間を超えて営業時間終了までなら2,000円。1971年にレンタサイクルの前身を始めた老舗で、普通自転車200台以上に加えて子ども用・二人乗り・電動アシストも揃えています。
ただし2025年3月13日から事前登録システムが始まっており、登録した客を先着順で送迎バスに案内する運用です。来島前にウェブから登録しておかないと、港で送迎車に乗れない可能性があります。整理券の有効期限は2週間なので、出発直前に登録すれば十分間に合います。
時間の締切も押さえておきましょう。当日利用の受付は15:30まで、宿泊プランの受付は16:30まで、自転車の最終返却は16:50までです。営業時間は9:00~17:00。夕方の便で島を出るつもりでも、自転車は先に返す必要があります。
丸八レンタサイクルは電話予約なし・2時間1,000円
集落のちょうど中央にあるのが丸八レンタサイクルです。普通自転車は2時間1,000円、4時間以上は一律2,000円。電動自転車は2時間1,600円、4時間以上は一律3,200円で、2時間~4時間の間は30分単位で返却できます。返却は17時までです。
特徴は、電話がなく予約できないこと。裏を返せば事前手続きが一切不要で、港から送迎してもらってそのまま借りられます。石垣発8時30分の便から送迎に対応しています。「予約を忘れていた」「予定が急に変わった」という人の受け皿になる存在です。
竹富島公民館の行事と重なる日は休業するため、その日は竹富町観光協会に確認するのが確実です。集落中央という立地は、西桟橋やコンドイ浜へ向かうにも、集落を歩くにも起点にしやすい位置になっています。
| 住所 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富523 |
| アクセス | 竹富島の集落中央 |
集落で借りるつもりが借りられない、という失敗が増えている
2つ目の失敗パターンがこれです。竹富観光センターのレンタサイクルは、2026年7月18日から水牛車利用客限定になりました。「集落に着いたらどこかで自転車を借りればいい」と考えて向かうと、貸してもらえないケースが出てきます。
原因は、島の事業者がどこも人手不足で、サービスを絞り込んでいることです。友利観光の事前登録制も、竹富観光センターの利用客限定も、方向性は同じ。竹富島のレンタサイクルは「行けば借りられるもの」から「段取りして借りるもの」に変わりつつあります。
対策は、借りる店を1つ決めて事前登録するか、予約不要の店を第2候補に置いておくことです。友利観光をウェブ登録しておき、万一のときは丸八レンタサイクルに回る、という二段構えなら、島に着いてから慌てずに済みます。
| レンタサイクルのメリット | レンタサイクルのデメリット |
|---|---|
| 時刻表に縛られず自分のペースで動ける 2時間1,000円から使えて路線バス3回分と同程度 港からの送迎バスで店まで運んでもらえる ビーチと集落を何往復しても追加料金なし | 真夏の日中は体力を消耗する 事前登録や利用客限定など条件がついた店がある 返却時刻(16:50や17時)に縛られる 小さな子ども連れは全員分の車種確保が要る |

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歩く距離を数字で知れば、足の選び方は自然に決まる
港→集落15分、港→コンドイ浜40分という現実の距離
足を選ぶ判断材料は、結局のところ距離です。竹富町観光協会の公式FAQによれば、港から集落までは徒歩約15分、港からコンドイ浜までは徒歩約40分。この2つの数字を覚えておけば、どこまで歩けてどこから乗るべきかが見えてきます。
集落までの15分は、多くの人にとって歩ける距離です。一方、港からコンドイ浜までの40分は、真夏なら現実的とは言えません。往復で80分歩くことになり、ビーチで遊ぶ体力が残らないからです。ここが「歩く/乗る」の分岐点になります。
実務的には、集落までは歩くか送迎バス、ビーチまでは自転車かバス、という組み合わせが定番です。港から直接ビーチを目指すのではなく、いったん集落を経由するほうが、店も自転車も水も揃っていて安全です。
集落→コンドイ浜1.4km、コンドイ→カイジ8分の位置関係
島内の距離感も数字で押さえましょう。集落からコンドイ浜までは約1.4km、徒歩で約17分。コンドイ浜からカイジ浜までは徒歩約8分です。つまり2つのビーチは歩いて行き来できる距離にあり、片方まで移動できれば両方見られます。
この位置関係がわかると、路線バスの使い方が変わります。集落からコンドイビーチまでバスに乗り、カイジ浜までは歩き、カイジ浜から港行きのバスに乗る──こうすれば乗車は2回で済みます。3回乗るより300円ぶん安くなり、余分に歩く距離は8分だけです。
自転車なら、集落からコンドイ浜まで10分もかかりません。2時間1,000円のプランでも、集落・西桟橋・コンドイ浜・カイジ浜をひと通り回れます。この密度の高さが、竹富島で自転車が推奨される理由です。
タイプ別・竹富島の足の決め方
同じ島でも、条件によって最適な足は変わります。半日で集落とビーチを両方見たい人はレンタサイクル一択です。2時間1,000円で自由に動け、時刻表を気にせずに済みます。滞在が2時間程度しかない人は、港からの送迎バスで集落へ行き、集落を歩いて戻るだけでも竹富島らしさは味わえます。
小さな子ども連れなら、路線バスと徒歩の組み合わせが安全です。自転車は全員分の車種を確保できるとは限らず、真夏の炎天下では子どもの体力が先に尽きます。逆に体力に自信があり、写真をたくさん撮りたい人は、自転車で西桟橋まで行って夕方の光を狙う回り方が効率的です。
実は、竹富島にタクシーがないことは旅の質を下げていません。島の直径が小さく、集落・ビーチ・桟橋がすべて自転車圏内に収まっているため、タクシーで飛ばすより自分の足で回ったほうが見えるものが多いのです。石垣島の初乗り500円のタクシーが恋しくなるのは、荷物が多いときと真夏の日中だけ。そこさえ避ければ、この島は「タクシーがなくても困らない島」です。
竹富島へ渡る高速船は、台風・強風・高波で欠航することがあります。島に渡れなければ島内の足の計画も意味を持ちません。前日と当日朝に、船会社の運航情報と気象情報を必ず確認してから宿を出てください。
まとめ:タクシーがない前提で組めば、竹富島は半日で回れる
竹富島は、タクシーもレンタカーもない島です。それでも困らないのは、港・集落・ビーチが徒歩と自転車で結べる距離に収まっているから。最初の一歩としては、レンタサイクル1社を決めて事前登録を済ませておくことをおすすめします。それだけで、桟橋に降りてから集落に着くまでの動きが自動的に決まります。
なお、料金・時刻・運行状況はいずれも2026年8月時点の各社公式サイトおよび竹富町観光協会の公表値です。最新の運航状況・気象情報は公式サイトでご確認ください。

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